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インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

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電球から感じる頼もしさ―無電化村への炭のガス化発電システム設置

APEXの国内事業・広報担当の塩原です。2014年に適正技術人材育成研修から派生して開始された新規事業「西カリマンタン州の無電化村での炭のガス化発電事業」ですが、2016年7月下旬に、ようやく無電化村に炭のガス化発電システムが搬入されました。このタイミングで現地を訪問し、住民への運転管理研修や、政府の方を含めてのワークショップに参加してきましたので、今回はそのときの様子や感じたことを記事にしたいと思います。

(事業の概要、これまでの経緯については炭のガス化事業のカテゴリをご参考ください)

設置中

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第二回目合同ワークショップ開催





SATREPS事業の進捗確認ですが、僕はジョクジャカルタDian Desaに滞在し、
流動層コールドモデルの実験準備をしています。

装置は完成しましたが、ノズルの改良、ブロワーの追加
など装置の改良を行い、運転をする予定になっています。

流動層コールドモデル装置、ノズル改良の様子です。
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また、スルポンでは定例ミーティング、実証プラント設計のための
合同ワークショップを開催しています。7月から始まり、今回は2回目です。

前回はSATREPS事業の実証プラントで用いるガス化装置の概要や原理、
バイオマス反応、マスバランス、熱バランスの計算を講義とグループワーク
を通して勉強しました。

2回目の今回は流動層最小流動化速度、熱交換器についてです。

CIMG3301.jpg        CIMG3327.jpg

流動層に関する内容を田中代表が、熱交換器をエプシロン株式会社の南さん、群馬大学の野田先生から
講義をいただけました。

9月、10月にもワークショップを行い、基本設計を作成、詳細設計を日本のエンジニアリング会社に
依頼し、インドネシア現地で実証プラントを作製していく流れになります。

(APEX 須藤)

インドネシアスタディーツアー2016 後編(バリ、ジョクジャカルタ編)

さて、後半のデンパサール(バリ)~ジョクジャカルタ部分までをお伝えします。前半(マウメレ編)はこちら

8月14日の早朝にマウメレを発ち、バリに戻りました。夕方ジョグジャに向かうまでの時間、バリで過ごします。今回は、空港からほど近い森林保全地区(Kawasan Taman Hutan Raya Ngura Rai)に立ち寄りました。ここでは、14ヘクタールにわたる沿岸部のマングローブが保護されていて、干潟の生態系も見ることができます。珍しい形の花を見たり、ある種のエビが出すピストルのような音を聞きながら、広大なマングローブ森を散策しました。
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バリ空港近くのマングローブ保全地区

バリでのつかの間の滞在を楽しんだ後、ジョクジャカルタに向かいました。
ジョグジャのネオンサインやライトアップされたショッピングモールなどを見ると、何だかほっとします。インドネシアにおけるホームグラウンドだからか、最終目的地に到着した安ど感からでしょうか。

翌日は、ホテルでジョグジャ名物のグデッとソト(gudeg,soto)が出てきたので、旅の疲れも解消。俄然元気が出てきました。
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グデッはジャックフルーツの甘辛煮こみ、
ソトは、ターメリックの入ったチキンスープです

ツアーの後半(ジョクジャカルタ部分)は、APEXやパートナー団体が関わる活動を例に、当地の社会の問題への具体的な対策についてご覧いただくことを趣旨としています。
まずは、APEXとパートナー団体のディアンデサ財団が運営している「排水処理適正技術センター」へ向かい、活動の詳細をご説明しました。
インドネシア語→日本語の通訳は、今年の4月から現地入りしているインターンの大野君が務めています。
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排水処理事業のご説明

その後、排水処理設備のモデル地区となっている「クリチャック地区」を訪問しました。処理設備が設置されてから8年ほど経過していますが、現在も住民の方の運営が続いています。今年は、新たに設備を囲う壁と屋根が設置されていて、より大事にされている様子がうかがえました。
システムの稼働の様子や処理水の清浄さに加え、参加者の方々の関心の的となったのは、運営資金の徴収についてです。
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左:クリチャック地区の排水処理設備。
右:費用の徴収システムについて説明を受けているところ

ここではもともと、自治管理費用のような名目で、住民の方からお金を徴収するシステムがあったようですが、排水処理設備導入により、目的がより明確になったとのことでした。助け合いの慣習がある土地柄でもあることから、各家庭の経済的状況に合わせた費用負担制となっているとのこと。少額ずつを毎日徴収するのも、未納を防ぐ工夫です。そのようにして、利用者による費用徴収を可能とし、自己運営が続いているのです。処理設備の上の屋根や通路のコンクリート代なども地域で賄えているようで、たいへん結構なことだと思います。

このような地域での運転・管理の様子は、次の訪問先である「カラングワル地区」でも同様です。カラングワル地区では、もともと地域開発の方針があるとのことで、住民が徴収/負担する費用の一部は、排水処理設備の運営のみならず、他の開発費用にも配分されるとのこと。こちらの地域では、排水処理後の水で魚を飼い、汚泥のコンポスト化など、副生物の再利用にも積極的ですが、案内された方のお話では、現地の感覚でも安いと思える費用で排水が処理できることに、大きなメリットがあるようでした。
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カラングワル地区の排水処理設備の様子です

排水処理設備の設置されている川沿いでは、市の施策で護岸工事と遊歩道の設置が進んでいるようでした。処理設備の副次的な利用という意味では、いずれ見学用の通路などを整えれば、次のスクナン地区のような環境保全地区としてのモデル化も図れそうだなと思われました。

3番目の訪問先である「スクナン地区」は、クリチャック地区と同じ時期に排水処理設備が設置され、同様に住民の自主運営が行われている地域です。大きく違う点は、住民の方の多くが積極的に環境保全活動を行っており、今やエコビレッジ化しているところでしょうか。地域の環境を良くしながら、観光資源化にも成功しているところで、毎月数百人の観光客がスクナン地区を訪れてているようです。この日はこちらの地域でホームステイしながら、エコ活動を始める経緯や実際の活動を学びました。
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スクナンでのエコ活動開始の経緯等を知りました

余談ですが、フローレス島の頃から、現地の方の生活に近い過ごし方をしてきたせいか、この頃になりますと、みなさますっかり現地慣れしておられました。食べるものをはじめ、お風呂も現地の方と同じ水マンディ(水浴び)で差し支えないとおっしゃるので、驚いてしまいました。ご不便をおかけしてすみませんでしたが、みなさまには、こちらの駐在員も負けます(笑)。

スクナンでは、代表者の方にエコ活動のお話をうかがった後、地区内を歩いて見学しました。夕食後のレクレーションとして、ガムラン演奏を体験し、翌朝は、プラスチックの空き袋や買い物袋を再利用したクラフトづくりを体験させてもらいました。
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スクナンでのガムラン、エコ活動体験

スクナンを後にし、再び排水処理センターに戻りました。
ジョグジャの2日目は、バイオマスエネルギー事業の見学やパートナー団体の活動の見学がメインとなっていました。
はじめに、APEX代表の田中よりプロジェクトの詳細をご説明させていただいた後、建設中のコールドモデルや、先行のプロジェクトで建設した実証プラント等を見学しました。実証プラントの見学の際には、当時、実際に動かしてみてはじめて浮き彫りになった問題が多かったことや、現地の技術担当者と話し合いを続けて課題を乗り越えてきたこと等のお話もありました。それらの努力の跡をとどめている実験プラントの姿には、感慨深いものがあります。
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建設中のコールドモデル、先行事業の実証プラントを見学

パートナー団体のディアンデサ財団の活動では、エイ皮の加工工場を見学したほか、効率の良い調理用ストーブの開発の研究室でお話をうかがうことができました。
代表のアントン氏とも会談する時間が持てました。
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左:エイ皮加工品製作の様子 中央:アントン氏との会談の様子、
右:クッキングストーブの研究室(国内外から取り寄せたストーブを見せてくれているところ

今回のツアーでは、産業の現場やコミュニティ活動に従事する方に積極的にお話をお聞きし、現地の生活も体験しながら、インドネシアの社会や国際協力活動への理解を深めることを目的としていました。
まとめのミーティングを行った際、みなさまからは、地域資源の有効活用や産業の育成、販路の拡大等が課題と思われること、ならびに、住民の方の意識の持ちようが重要であること等の意見が寄せられていました。また、そのために何がち込まれるべきか、どういう支援が必要か等についても話し合われました。

これに加え、APEXの活動や活動地の現状についても、これまで以上に理解が及んだとのご感想や、インドネシアを満喫したとのお声もいただきました。意図した目的におおよそ沿うようなツアーを実施することができ、インドネシアでの生活も楽しんでいただけたようで、その点は良かったと思っています。

一方で、ハードスケジュールになってしまったため、このメンバーでなければういまくいかなかったかもしれない(汗)・・と思われる側面が多少ありましたこと等は今回の反省点です。次の機会に生かしたいと思います(笑)。
みなさま、本当にお疲れさまでございました。
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最終日、世界遺産のボロブドゥール遺跡を観光しました

なお、今回のツアーの内容や感想については、9~11月頃行われる報告会でご報告する予定です。詳細は追ってHPに掲載しますので、ご関心をお持ちの方は、この機会にどうぞお越しください。

(APEX三木)



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