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インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

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【MARIの突撃レポート】第六弾「排水処理・ジャトロファ事業対象地域をまわる2月」

こんにちは。国内インターンの北田です。花粉とともにに春の訪れを感じられるようになりました。

さて、毎月、インドネシアから帰国した代表の田中さんを突撃しては、現地の活動について取材を行い、みなさまにご報告をさせていただいているこの「突撃レポート」。今回は、事業の進捗に加え、国内のようすも聞いてみました。それでは2月のQ&Aスタート!!




Q1.2月はどんな活動をされましたか

A1.
例によって、コミュニティ排水処理のモデルシステムを設置する4つの都市を回って、地方政府と打ち合わせしたり、モデルシステム設置候補となっているコミュニティを訪ねたりしていました。ジョクジャカルタのPUSTEKLIMで打ち合わせした後、はじめにスラカルタ(ソロ)市、それから、バリ島のタバナン、その後一度ジョクジャカルタへ戻って、プカロンガン、テガールと回ってきました。バリ島へ行ったついでに、JICAの仕事は数日休みをもらって、フローレスにも行ってきました。
今回のプロジェクトでは、4つの地方政府と合計7つの覚書を結ぶ必要があるのですが、今月までにそのうち3つまで済み、他にほぼメドが立っているものが3つあるという状態です。今回は、最後のテガール市との打ち合わせが印象的で、とても好意的にプロジェクトを受け止めてくれていることが伝わってきました。地域開発局長が会議をまとめたのですが、ずいぶん聡明な女性で、要点を手際よく整理し、覚書もほぼまとまった状態です。それぞれの地域によって事情は異なり、候補地探しでも進展がありますが、詳しくはAPEX通信にまとめます。

 プカロンガン   テガール
  (プカロンガン市政府との現地視察)       (メモを片手に、テガール市対象地域の排水溝前にて)         

Q2.フローレス島のようすはどうでしたか
A2.
種子の収集量をふやすために、1月から特別価格での種子の引き取りが始まっています。これが相当な効果があり、やっと住民が動き出してくれたという感があります。これからどれだけ収集量が伸びるか楽しみです。


Q3.日本に帰国した際には、いつも何をしていますか
A3.
日本には、毎月10日間ぐらい滞在しますが、その間にだいたい6つか7つぐらいの用事があります。人と会う用事が多いです。三木さんと北田さんの顔を見に事務所へもなるべく出るようにしています。インドネシアだとお腹をこわすことはめったにないのですが、日本へ戻ってくるとよくこわします。多分お腹の中がインドネシアの微生物に支配されているのだと思います。仕事が混んでくると事務所へ出る余裕もなくなり、そうこうしているうちに次の訪問になってしまいます。


Q4.3月の予定を教えてください
A4.
3月は、PUSTEKLIMの定番というか、排水処理適正技術研修があって、それがメインとなりますが、その合間をぬって、また4つの拠点都市を回るのと、もしかすると中央政府のワーキンググループでの二回目のプレゼンテーションをするかもしれません


以上、2月の田中さんの活動レポートでした。次回は、今月(3月)主催予定のPUSTEKLIMによる排水処理適正技術研修について聞いてみたいと思います。 (APEX 北田 万理)
 

【MARIの突撃レポート】第五弾「1月の活動報告と2012年のAPEX」

今回は、排水処理事業に加え、バイオマスエネルギー事業や2012年のAPEXの抱負について田中さんに聞いてみました!!それでは早速インタビュースタート!! なお、詳しくは、APEX通信(会員向け)でご報告します。




Q1.先月(1月)はどんな活動をされましたか。

A1.
今月の目玉となるイベントは、中央政府の水供給・環境改善ワーキンググループ(Pokja AMPL)で、PUSTEKLIMの技術を紹介することでした。はじめは1月の第2週に行われる予定でしたが、結局は1月24日開催となりました。その待ち時間に、ソロ(スラカルタ)やバリ島のタバナンへ行って、地方政府と打ち合わせをしたり、住民と会合をもったりしました。


Q2.ワーキンググループでは、どんなことが議論されましたか。

A2.
これまでインドネシアでコミュニティ排水処理というと、ほぼ選択の余地なくBORDA(ドイツのNGO)の嫌気性処理が使われてきました。実はもっといろいろな技術選択があり、それぞれプラス・マイナスがあるので、ケース・バイ・ケースで最適な技術を選べるように、技術選択の幅を広げようというのが会議の趣旨です。国家開発企画庁、公共事業省、世界銀行などから約15名が参加し、PUSTEKLIM、BORDA、IATPI (インドネシア環境改善技術専門家連合)、BPPT(インドネシア技術応用評価庁)の4団体が、それぞれの手持ちの技術を紹介しました。その結果、今回の参加者だけで情報共有するのではもったいないので、更に範囲を広げて人を集め、次の会合をもとうということになりました。


Q3. 政府との打ち合わせはどうでしたか。

A3.
12日にタバナン、20日にソロで地方政府との打ち合わせを行いました。タバナンでの打ち合わせは順調で、近々合意書にサインすることになるのではないかと思います。ソロはプロジェクトの経費を今年の予算に組み込むのが間に合わなかった言われてしまい、その対策を考えました。


Q4.住民の反応はどうでしたか

A4.
今回、タバナン県のモデルシステム設置候補となっているコミュニティの住民と会合を行いました。みなさん昼間は働いているので、夜の7時から、コミュニティ内の学習塾風の教室の中でミーティングをやりました。今回のプロジェクトで住民との会合をもったのは初めてでしたが、やはり、直接住民と接してやりとりするのは迫力があります。少しでも金を出さなければならないのならやりたくない、他でやればいいじゃないか的な、生の意見がいろいろと出てきます。ただ、具体的にどのようなことをやるのか、そうすると何がいいのかと、だんだん説明していくうちに、「わしは大賛成じゃ」、「俺も賛成」という声が出てくるようになって、おおよそポジティブな流れで終わりました。ただ、まだ話し合いを続けていく必要があります。


Q5.しばらく排水処理事業の話題が続いていますが、バイオマスエネルギー事業に何か動きはありますか。

A5.
バイオマスエネルギー事業にはガス化事業とジャトロファ事業がありますが、ガス化の方は、次の段階のプロジェクト形成に向けて、セミコマーシャルくらいのプラントをつくり、かつ生成ガスからメタノール合成をするというプロジェクトの申請を出したところです。ジャトロファの方は動きがあり、1月から特別価格で種子の買い取りが始まりました。やはり住民の反応がずいぶん違います。これからどこまで集まるか、注目したいです。


Q6. それでは最後に、APEX創立25周年という節目を迎える2012年のAPEXの抱負はなんですか。

A6. 
APEXで取り組んできたような適正技術の開発は、これからの世界にますます必要とされるものになっていくと思うので、それを担っていく人がこれからぞくぞくと出てきてほしいです。そのための研修プログラムを始める準備が進んでいます。今は、東京、ジョクジャカルタ、フローレスと3つの拠点ができた状況ですので、それを足場に、さまざまな新しいプロジェクトも展開されていくと思います。全体として、適正技術を、ひとつの大きな流れにしていくことが今後の課題ではないかと。


interview.jpg以上1月のインタビューでした。今回のインタビューは、良くも悪くもインドネシアの国民性が伺えたような気がしました。お話しにもありましたが、今年はAPEX創立25周年です。NGOとしては比較的歴史が長い団体なのではないでしょうか。現在、排水処理事業、バイオマスエネルギー事業両者に、大きな動きが見えています。今後も、APEXの活動にご注目いただけると嬉しいです。(APEX北田万理)



【MARIの突撃レポート】第四弾「コミュニティ排水処理新規事業 12月活動報告」

みなさま。インターンの北田です。2012年がスタートし、気付けば今月もあっという間に下旬ですね。私にとって昨年は、APEXの活動を通じて新たな挑戦に満ち溢れた、とても印象的な年となりました。さぁ、今年もこの取材を通して、APEXの情報をどしどしお届けしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

さて、2012年最初の取材は、現在APEXでホットな話題のコミュニティ排水処理新規事業についてお伝えします。年末ムードが漂う12月、現地ではどんな動きがあったのでしょうか。代表田中さんに直撃しました!! なお、より詳細にはAPEX通信をご覧下さい。




Q1.先月(12月)はどんな活動をされましたか。

A1.11月のトレーニングに、しばらくごぶさたしていたジョクジャカルタ市政府の方が参加してくれたということは前回お話ししましたね。それで、今月はまずジョクジャカルタ市を訪ねて、今回のプロジェクトとPUSTEKLIMの技術について説明しました。先方は関心を持ってくれて、次はモデルシステムの見学に見えることになっています。それから、州レベルの政府筋にも話を通しておこうと、中部ジャワ州政府の関係者をスマランに訪ねました。やはり非常に好意的で、近々中部ジャワ州内から関係者を集めてフォーラムを開催し、PUSTEKLIMのプロジェクトの紹介するのはどうか、といわれました。その後は、例によって、ソロ(スラカルタ)市、バリのタバナン市、プカロンガン市、テガール市と回って、コミュニティ選定のための調査を行いました。


Q2では、それぞれのプロジェクト対象地域で実施している調査の進捗を聞かせてください。

A2.
今回のプロジェクトの対象地域は、中部ジャワ州のテガール市、プカロンガン市、ソロ市とバリ州のタバナン県ですが、そのうち、ソロ市とタバナン県については、ほぼモデルシステムをつくる対象コミュニティが決まっています。ただ、ここにきて、ソロ市が、モデルシステム設置費用を2012年度の予算に入れるのが間に合わなかったといい出したため、話し合いをしなくてはいけません。どの地域においても、これまで、プロジェクトの交渉をしてきた人は、いわゆる隣組長や町内会長レベルでしたが、タナバンではいよいよ住民との話し合いが始まります。テガール市、プカロンガン市は現在、2つずつ有力候補があげられているので、住民の要望も兼ね合わせながら、最終的に1つのコミュニティに絞ります。


Q3.それでは、1月の予定を聞かせてください。

A3.
今月のメインイベントは、ジャカルタの水供給と環境改善に関わる国家レベルのワーキンググループで、PUSTEKLIMの技術をプレゼンテーションすることです。いつものようにモデルシステムを設置する4つの都市や県も回って、候補地選びや、政府との打ち合わせをやります。


         ソロ    タバナン
         中部ジャワ州政府との打ち合わせ     住民への聞き取り調査(タバナンにて)  
     

以上、田中さんの12月の活動インタビューでした。現地では各州/県政府のPUSTEKLIMの技術への関心が高まりつつあり、各対象地域で行われている調査も順調に進んでいるようです。次回はいよいよ住民へのアプローチが始まります。どんな反応があるか楽しみです。

(APEX北田万理)

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