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特定非営利活動法人APEX
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インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

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チャーの残留の抜出し機構改良中

ジョクジャカルタに流動層パイロットプラントコールドモデルを設置し、大径のバイオマスを
投入した場合のガス化炉内のチャーの残留の抜出しや、循環の不安定を解決するために
実験を行っています。

  CIMG3873.jpg
         (実験の様子)

2016年4 月にディアン・デサ財団の工場内に設置された当初は様々な問題がありました。

・ブロアーの能力不足
・ノズルの圧力損失
・適正な粒径の粘土粒子調達
・バイオマス供給器等からの漏洩
・ガス化炉・再生塔のアクリル板の補強
・サイクロンの圧力損失

これらを作製会社やディアン・デサ財団に依頼し、改良し、問題を解決しました。

  CIMG4353.jpg
      (サイクロン改良の様子)

ガス化炉と再生塔の間の粒子の循環に関しては問題がなく上手く流動循環することが出来ました。

チャーを抜き出すしくみは、今回行った実験では、うまくいかないことがわかり、今後は
流動層表面に浮遊するチャーを掃引し取り出す方法への検討を行うため、改造を行っています。

  IMG_1846_201705191752479de.jpg   IMG_1845.jpg

(須藤)

メタノール合成実験も終盤です

低圧多段式のメタノール合成実験を試してきたわけですが、実験も終盤。

最初はあーでもない、こーでもないといろいろと工夫しながらやっていましたが

さすがに慣れました~

ということで、BPPTのスタッフも交えて講習会。
1

メタノール合成は200℃で行うので、朝いちばんにヒーターをオン。
3時間くらい待ってようやく所定の温度になります。
1479192756436.jpg

その後、いよいよ原料ガスを流します。
流量計でガス流量を調節。合成リアクターについているバルブの開閉具合を調整して、15barまで圧力をあげていきます。
1479194643856.jpg

1479192769501.jpg

合成反応が加熱タンク内にある反応槽の中で起こり、そのあと冷却タンクにある容器に入れ原料ガス+生成したメタノールガスを冷やします。
1479194620680.jpg

最初は水道水で冷やしていましたが、さすが南国!25℃くらいです。
原料ガスは、NEDOプロジェクトでやっていたときのガス組成を模した模擬ガスを使っているのですが、
メタノール原料の水素と一酸化炭素以外にも窒素や二酸化炭素があるので、冷却タンクをできるだけ冷やして生成メタノールガスをメタノール液として取り出します。

とういうことで、氷を作ってガンガン冷やすことに。
水道水をビニール袋に入れて2日前くらいから氷を作っておきます。

いっぱいに氷を入れても、意外に温度が下がらない。。。。。それでも5~7℃くらいまでは冷やせるようになりました~

現在は、今までのメタノール合成実験をまとめ中です~

(APEX・河合)

流動層コールドモデル、ワークショップ

SATREPS事業で行っている流動層コールドモデルの運転はジョクジャカルタのディアン・デサで
実験をしています。2016年4月に設置された流動層コールドモデルですが、その後ブロワーの容量の問題や
ノズルの圧力損失、装置からの漏洩などのさまざまな問題を解決し、実験を開始しました。

普段は、APEX、ディアン・デサのスタッフにも手伝ってもらい準備や運転を行っています。
BPPT研究員がジョクジャカルタを訪問し、3月3日に流動層コールドモデルに関する合同ワークショップを行いました。

田中代表から流動層コールドモデルの基本的なコンセプトの説明があり、目的や設計、
進捗状況が再確認され、ガス化炉内に残留するチャーの抜出しを検討しました。

WS1_20170322152214c6c.png
(ディスカッションの様子)

その後、ディアン・デサの工場内に設置された流動層コールドモデルを見学、運転をしました。

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(流動層コールドモデル見学)

CIMG4362.jpg
(実際の運転の様子)

また午後にはNEDO事業で実験に用いた135kWのデモプラントを見学し、
バイオマス廃棄物の流動接触分解ガス化の全体的なシステム、技術に関して理解を深めました。

ws3

本当に多くの質問がBPPT研究員から寄せられ、白熱したディスカッションに
なりました。BPPT研究員は普段ジャカルタ近郊のスルポンで研究をしていますが、
今後もこのようなワークショップや技術ミーティング等を行い、交流しながら技術開発を進めていきます。

(須藤)

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