第148回APEXセミナーの報告
12月10日、早稲田奉仕園でピープルズプラン研究所の武藤さんを講師としてお招きして、「グローバル化時代の戦争と平和」というセミナーを行いました。
第二次世界大戦後の国際情勢の変化を体系的にお話され、戦後のアメリカの思惑、社会主義革命やその崩壊、アメリカを中心とした新自由主義(グローバル化)の流れ、最近の世界変革運動の様子などについてよく理解できました。
中でも、民主主義的な方法で選ばれたというわけでもなく、アメリカが世界を支配している状況は徳川家に実権を握られていた幕藩体制に似ているという話はとてもユニークで興味深いものでした。しかも、現在は徳川幕府崩壊間近の幕末の状況だと武藤さんは例えられました。
講演後は熱心な参加者の方たちからさまざまな質問が出され、その議論はセミナー終了後の懇親会まで続きました。
最後に、参加者の方の感想をいくつかご紹介します。
・このごろは世界情勢・歴史などのお話を聴く機会が無かったので、大変刺激的でした。
・新しい視点から物事を知れたような気がします。
・実際の世界社会フォーラムのお話などとても興味深かったです。また、「グローバル幕藩体制」という発想はとても面白く、参考になりました。「もう一つの世界」についてより具体的なヴィジョンがうかがえると良かったかと思います。
・世界権力の意図を、権力をもつ国家が実施するというお話は面白かったです。ムンバイで話された「もう1つの世界は可能だ」ということに関してですが、果たしてどのように実行に移すかを考えると、やはりアメリカは強い(ずるい)のかなと思いました。(経済的援助などから)
・今の世界観について体系的な話を聞け、自分の考え方を強化できた。
(APEX 彦坂)
第二次世界大戦後の国際情勢の変化を体系的にお話され、戦後のアメリカの思惑、社会主義革命やその崩壊、アメリカを中心とした新自由主義(グローバル化)の流れ、最近の世界変革運動の様子などについてよく理解できました。
中でも、民主主義的な方法で選ばれたというわけでもなく、アメリカが世界を支配している状況は徳川家に実権を握られていた幕藩体制に似ているという話はとてもユニークで興味深いものでした。しかも、現在は徳川幕府崩壊間近の幕末の状況だと武藤さんは例えられました。
講演後は熱心な参加者の方たちからさまざまな質問が出され、その議論はセミナー終了後の懇親会まで続きました。
最後に、参加者の方の感想をいくつかご紹介します。
・このごろは世界情勢・歴史などのお話を聴く機会が無かったので、大変刺激的でした。
・新しい視点から物事を知れたような気がします。
・実際の世界社会フォーラムのお話などとても興味深かったです。また、「グローバル幕藩体制」という発想はとても面白く、参考になりました。「もう一つの世界」についてより具体的なヴィジョンがうかがえると良かったかと思います。
・世界権力の意図を、権力をもつ国家が実施するというお話は面白かったです。ムンバイで話された「もう1つの世界は可能だ」ということに関してですが、果たしてどのように実行に移すかを考えると、やはりアメリカは強い(ずるい)のかなと思いました。(経済的援助などから)
・今の世界観について体系的な話を聞け、自分の考え方を強化できた。
(APEX 彦坂)
「開発とNGO」研究会第二回を行いました☆ (久保田)
先週木曜日(8日)に、「開発とNGO」研究会の集まりがありました。
今回は、前回の議論を踏まえて第二部に入りました。
第二部の内容は、構造学派~従属論~世界システム論といった経済学の傍流の流れが書かれていました。
経済学の主流である近代経済学がいままで見落としてきた「分配」の問題を解明しようとし、オルターナティブな経済の仕組みを提起する考え方です。
ただ、テキストではそれぞれの理論についての詳細な説明は省かれており、経済初心者の私達には少し理解しにくかったようです。
そして、この本の論理展開の中で、「貧しさ」の定義が変化しているた
め、論理的一貫性が無いとの点を指摘された方が何人かいました。
次回は最後の第3部ですが、筆者の西川さんが描いておられる「もう一つの発展」の具体的なかたちが書かれているのではないでしょうか。
次回は以下の要領で行います。
途中参加の方、予習が不可能な方も無料で参加可能ですので、どしどしお越しください。
日時:1月26日 午後6時半から
場所:APEX東京事務所
テキスト:西川潤『人間のための経済学』
第3部 社会・人間の開発理論
第8章 援助と自立
第9章 社会開発とは何か
第10章 貧困と格差
第11章 社会的経済
第12章 アマルティア・センの人間開発理論
終章 内発性と自立を目指して
報告者:針谷さん
ちなみに、次々回からのテキストが決まりました。
見田 宗介『現代社会の理論―情報化・消費化社会の現在と未来』(岩波新書、1996年)です。社会学のアプローチから、現代資本主義の成果と限界に迫り、その修正を試みている、社会学の基本書です。
今回は新書なので分量的にもコンパクトで読みやすいと思いますので、是非手にとってみてください。必要ならば事務所でコピーサービス(1枚10円)も行っていますので、ご連絡ください。
今回は、前回の議論を踏まえて第二部に入りました。
第二部の内容は、構造学派~従属論~世界システム論といった経済学の傍流の流れが書かれていました。
経済学の主流である近代経済学がいままで見落としてきた「分配」の問題を解明しようとし、オルターナティブな経済の仕組みを提起する考え方です。
ただ、テキストではそれぞれの理論についての詳細な説明は省かれており、経済初心者の私達には少し理解しにくかったようです。
そして、この本の論理展開の中で、「貧しさ」の定義が変化しているた
め、論理的一貫性が無いとの点を指摘された方が何人かいました。
次回は最後の第3部ですが、筆者の西川さんが描いておられる「もう一つの発展」の具体的なかたちが書かれているのではないでしょうか。
次回は以下の要領で行います。
途中参加の方、予習が不可能な方も無料で参加可能ですので、どしどしお越しください。
日時:1月26日 午後6時半から
場所:APEX東京事務所
テキスト:西川潤『人間のための経済学』
第3部 社会・人間の開発理論
第8章 援助と自立
第9章 社会開発とは何か
第10章 貧困と格差
第11章 社会的経済
第12章 アマルティア・センの人間開発理論
終章 内発性と自立を目指して
報告者:針谷さん
ちなみに、次々回からのテキストが決まりました。
見田 宗介『現代社会の理論―情報化・消費化社会の現在と未来』(岩波新書、1996年)です。社会学のアプローチから、現代資本主義の成果と限界に迫り、その修正を試みている、社会学の基本書です。
今回は新書なので分量的にもコンパクトで読みやすいと思いますので、是非手にとってみてください。必要ならば事務所でコピーサービス(1枚10円)も行っていますので、ご連絡ください。