第5回開発とNGO研究会の報告と次回のおしらせ
昨日、第5回開発とNGO研究会を開きました。今回もいつものレギュラーメンバーに加えてゲスト参加者(初めての方)が一名参加なさいました。
今回は前回に引き続き、見田宗介著「現代社会の理論 -情報化・消費化社会の現在と未来-」の第3章と第4章について議論しました。市場の有限性という課題を需要を自ら作り出すという形で乗り越えた資本主義が新たに直面した問題(環境・資源の限界、貧困の問題、人間内部の問題)。
第3章では、そのうちの貧困の問題(南北問題と先進国内部の貧困問題)についてのべられ、第4章はそれらの問題を解決する方向性を示すものでした。
精神の幸福を求める消費、また美・歓びとしての情報を組み入れた情報化・消費化社会の形成が、自然を破壊しない、また他社会(途上国など)からの剥奪をもたらさない明るい未来を開くと述べられています。
ちなみに、この本のあとがきにAPEX代表理事の田中の名前が出ています。
次回の研究会は4月27日午後6時半からAPEX事務所で行います。テキストは中田正一著「国際協力の新しい風 -パワフルじいさん奮戦記-」(岩波新書)です。
皆さん、ぜひご参加ください。
(APEX彦坂)
今回は前回に引き続き、見田宗介著「現代社会の理論 -情報化・消費化社会の現在と未来-」の第3章と第4章について議論しました。市場の有限性という課題を需要を自ら作り出すという形で乗り越えた資本主義が新たに直面した問題(環境・資源の限界、貧困の問題、人間内部の問題)。
第3章では、そのうちの貧困の問題(南北問題と先進国内部の貧困問題)についてのべられ、第4章はそれらの問題を解決する方向性を示すものでした。
精神の幸福を求める消費、また美・歓びとしての情報を組み入れた情報化・消費化社会の形成が、自然を破壊しない、また他社会(途上国など)からの剥奪をもたらさない明るい未来を開くと述べられています。
ちなみに、この本のあとがきにAPEX代表理事の田中の名前が出ています。
次回の研究会は4月27日午後6時半からAPEX事務所で行います。テキストは中田正一著「国際協力の新しい風 -パワフルじいさん奮戦記-」(岩波新書)です。
皆さん、ぜひご参加ください。
(APEX彦坂)
温暖化の原因は?
温暖化の原因は?オゾン層破壊かCO2か…正解は1割
環境問題にある程度の関心を持つ首都圏の20歳代~50歳代の男女39人に温暖化の原因を尋ねたところ、オゾン層破壊と答えた人が最も多く、正解のCO2を選んだ人は1割にも満たなかったそうです。
そこから説明しないといけないのですね。APEXに関心をお持ちの皆さんはご存知ですよね?
(APEX彦坂)
環境問題にある程度の関心を持つ首都圏の20歳代~50歳代の男女39人に温暖化の原因を尋ねたところ、オゾン層破壊と答えた人が最も多く、正解のCO2を選んだ人は1割にも満たなかったそうです。
そこから説明しないといけないのですね。APEXに関心をお持ちの皆さんはご存知ですよね?
(APEX彦坂)
第4回開発とNGO研究会の報告と次回の予定
昨日、第4回「開発とNGO」研究会を行いました。今回は新しい人も加わり、議論に花が咲きました。
テキストは見田宗介著の「現代社会の理論 -情報化・消費化社会の現在と未来-」で、今回は第1章「情報化/消費化社会の展開」と第2章「環境の臨界/資源の臨界」を読みすすめました。
第1章
「拡大し続ける資本主義社会下での生産は市場の有限性の前に破綻する」という壁を乗り越えるために、「管理された資本主義化」と「消費社会化」という打開策をみつけ、自ら需要を無限に作り出せるようになった現代社会。しかし今や、その前に新たな障害として環境(資源)面での限界、南北問題や国内での格差の問題、人間のアイデンティティーなどの内部問題が立ちふさがっていると論じられていました。
第2章
1つ目の臨界、環境・資源面での臨界について。レイチェル・カーソンの「沈黙の春」や水俣病などを例として、増え続ける消費が生み出す環境の限界、また資源の有限性による資源枯渇の問題などが論じられていました。
次回、第3章「南の貧困/北の貧困」、第4章「情報化/消費化社会の転回」では南北間、国内での格差の問題、それらの課題に対してどのように社会を変えていくべきかが論じられることと思います。
次回の研究会は3月30日(木)午後6時半からの予定です。
会員でなくても、開発学などを学んだことがない方でも、どなたでも無料でご参加いただけますので、お気軽にお越しください。
(APEX彦坂)
テキストは見田宗介著の「現代社会の理論 -情報化・消費化社会の現在と未来-」で、今回は第1章「情報化/消費化社会の展開」と第2章「環境の臨界/資源の臨界」を読みすすめました。
第1章
「拡大し続ける資本主義社会下での生産は市場の有限性の前に破綻する」という壁を乗り越えるために、「管理された資本主義化」と「消費社会化」という打開策をみつけ、自ら需要を無限に作り出せるようになった現代社会。しかし今や、その前に新たな障害として環境(資源)面での限界、南北問題や国内での格差の問題、人間のアイデンティティーなどの内部問題が立ちふさがっていると論じられていました。
第2章
1つ目の臨界、環境・資源面での臨界について。レイチェル・カーソンの「沈黙の春」や水俣病などを例として、増え続ける消費が生み出す環境の限界、また資源の有限性による資源枯渇の問題などが論じられていました。
次回、第3章「南の貧困/北の貧困」、第4章「情報化/消費化社会の転回」では南北間、国内での格差の問題、それらの課題に対してどのように社会を変えていくべきかが論じられることと思います。
次回の研究会は3月30日(木)午後6時半からの予定です。
会員でなくても、開発学などを学んだことがない方でも、どなたでも無料でご参加いただけますので、お気軽にお越しください。
(APEX彦坂)
第4回開発とNGO研究会のお知らせ(2006/3/2)
貧困、環境問題など、現代社会はさまざまな困難に直面し、また冷戦終結以前とは異なる新しい形の紛争も多々生じています。そのような問題が世界のどのような構造にもとづいて生じているかを考えることは、NGOとしての活動を考えていく基礎にもなるはずです。
この研究会は、現代の世界や、そこにおける問題の構造をするどく洞察し、また代替案を提起しているようなテキストを一緒に読んでいくことを通じて、NGOとして活動していく際の基盤となるような世界観を形成していこうとするものです。
前回までは西川潤著「人間のための経済学」を三回かけて読みました。
次回の研究会は3月2日(木)午後6時半からAPEXの事務所で開かれます。テキストは見田 宗介著『現代社会の理論―情報化・消費化社会の現在と未来』(岩波新書、1996年)です。
現代社会を情報化/消費化された社会ととらえ、その魅力と限界の双方を一貫した理論で把握しながら、矛盾の克服の方向を示した、たいへん魅力的かつ重要な著作です。
研究会と名がつくと固いイメージがありますが、各自の意見をざっくばらんに話し合っているだけですので、みなさん気軽にお越しください。どなたでも無料でご参加いただけます。
(APEX彦坂)
この研究会は、現代の世界や、そこにおける問題の構造をするどく洞察し、また代替案を提起しているようなテキストを一緒に読んでいくことを通じて、NGOとして活動していく際の基盤となるような世界観を形成していこうとするものです。
前回までは西川潤著「人間のための経済学」を三回かけて読みました。
次回の研究会は3月2日(木)午後6時半からAPEXの事務所で開かれます。テキストは見田 宗介著『現代社会の理論―情報化・消費化社会の現在と未来』(岩波新書、1996年)です。
現代社会を情報化/消費化された社会ととらえ、その魅力と限界の双方を一貫した理論で把握しながら、矛盾の克服の方向を示した、たいへん魅力的かつ重要な著作です。
研究会と名がつくと固いイメージがありますが、各自の意見をざっくばらんに話し合っているだけですので、みなさん気軽にお越しください。どなたでも無料でご参加いただけます。
(APEX彦坂)
気になる電話
ある日の東京事務所、そこに一本の電話。
トゥルルルル、
私「はい、APEXです。」
A「今、APEXのホームページを見ているんですが、そちらはどのような団体ですか?」
私「(ホームページ見れば分かると思うのですが、)APEXは主にインドネシアで、現地のNGOと協力しながら…(中略)…NGOです。」
A「そうですか。じゃあ、もうちょっと見てみます。」
ガチャ。
そんなにホームページが分かりづらかったのでしょうか?それとも、よく見るのが面倒だったのでしょうか?
(APEX彦坂)
トゥルルルル、
私「はい、APEXです。」
A「今、APEXのホームページを見ているんですが、そちらはどのような団体ですか?」
私「(ホームページ見れば分かると思うのですが、)APEXは主にインドネシアで、現地のNGOと協力しながら…(中略)…NGOです。」
A「そうですか。じゃあ、もうちょっと見てみます。」
ガチャ。
そんなにホームページが分かりづらかったのでしょうか?それとも、よく見るのが面倒だったのでしょうか?
(APEX彦坂)