第6回開発とNGO研究会の報告とお知らせ
昨日、第6回開発とNGO研究会が開かれました。
今回のテキストは、中田正一著「国際協力の新しい風 -パワフルじいさん奮戦記-」(岩波新書、1990年)でした。農林省を定年退職した後、日本国内にNGOがほとんど存在していなかった1967年に「国際協力会」を設立。以後、バングラディッシュやアフリカ、アフガニスタンなどで農業教育・普及に携わった"パワフル"なご老人の半生記でした。
適正技術を重視して、現地で手に入る材料を使い、手ぶらで行っても出来るような協力を志している点がとても印象的でした。
次回は6月5日(月)午後6時半から事務所で行います。テキストは暉峻淑子(てるおかいつこ)著「豊かさとは何か」(岩波新書、1989年)です。
次々回の研究会では日時は未定ですが、「豊かさとは何か」の続編にあたる同著「豊かさの条件」(岩波新書、2003年)について議論します。
世界でも1,2を争うほどの経済力をもった日本は果たして本当に豊かな国といえるのかを問い直し、ドイツの例や著者のNGO活動での経験を踏まえて豊かに生きるためにはどうすればよいかを提案する、とてもよい本です。
どなたでも自由に参加できるので、みなさま是非ご参加ください。
(APEX彦坂)
今回のテキストは、中田正一著「国際協力の新しい風 -パワフルじいさん奮戦記-」(岩波新書、1990年)でした。農林省を定年退職した後、日本国内にNGOがほとんど存在していなかった1967年に「国際協力会」を設立。以後、バングラディッシュやアフリカ、アフガニスタンなどで農業教育・普及に携わった"パワフル"なご老人の半生記でした。
適正技術を重視して、現地で手に入る材料を使い、手ぶらで行っても出来るような協力を志している点がとても印象的でした。
次回は6月5日(月)午後6時半から事務所で行います。テキストは暉峻淑子(てるおかいつこ)著「豊かさとは何か」(岩波新書、1989年)です。
次々回の研究会では日時は未定ですが、「豊かさとは何か」の続編にあたる同著「豊かさの条件」(岩波新書、2003年)について議論します。
世界でも1,2を争うほどの経済力をもった日本は果たして本当に豊かな国といえるのかを問い直し、ドイツの例や著者のNGO活動での経験を踏まえて豊かに生きるためにはどうすればよいかを提案する、とてもよい本です。
どなたでも自由に参加できるので、みなさま是非ご参加ください。
(APEX彦坂)
第150回セミナー「バイオマスエネルギーを人々の手に」
第150回記念APEXセミナー
『バイオマスエネルギーを人々の手に ~粘土を触媒とするバイオマスの流動接触分解ガス化技術の開発と展望~』
<講師> 田中 直(APEX代表理事)・堀尾 正靱(東京農工大学大学院BASE教授)
<内容> 昨年京都議定書が批准されましたが、もう2年後にはその第一約束期間が始まる時期ともなり、また実際に温暖化の影響と見られるさまざまな気候的、生態学的異変の兆候もあらわれ始めています。エネルギー源を、温暖化をもたらさず、再生可能な自然エネルギーへ転換していくことは、まさに焦眉の課題といえます。
バイオマスエネルギーはその賦存量の大きさ、燃料への転換可能性、農林業や地域開発との有機的な結びつきの可能性に開かれていることなどから、自然エネルギーの中でもとりわけ期待されるものですが、経済的に、技術的に、あるいはそれぞれの地域の条件との適合性等において、まだ多くの壁や検討されるべき課題があります。
APEXでは東京農工大学、ディアン・デサ財団(インドネシアのNGO)などと協力して、アジア地域で広く普及が可能なバイオマスのガス化技術の開発を進めてきました。粘土を触媒/流動媒体とする流動接触分解ガス化という独自のコンセプトを持った技術で、開発は小規模実験、ベンチプラント実験を経て、昨年からパイロットプラントを動かし始め、発電するまでにいたりました。
この技術は、従来技術と一桁異なるほどの格別な安価さ、小規模でも高効率、スケールアップも容易、副生物の土壌還元がしやすいなどの特長があり、これまでの壁を突破して、バイオマス利用を一気に広めていく可能性を秘めています。記念すべきAPEX第150回セミナーでは、この技術をご紹介しつつ、その可能性を展望します。
<日時> 2006年 5月13日(土)午後 2時30分-午後 5時20分
<会場> 早稲田奉仕園 小ホール
東京都新宿区西早稲田2-3-1 電話 03-3205-5411
(地下鉄早稲田駅から徒歩5分)
会場地図
<参加費> 1000円 (APEX会員 500円)
<定員> 100名
詳細はこちらをご覧ください。
皆さんの参加を心よりお待ちしております。
(APEX彦坂)
『バイオマスエネルギーを人々の手に ~粘土を触媒とするバイオマスの流動接触分解ガス化技術の開発と展望~』
<講師> 田中 直(APEX代表理事)・堀尾 正靱(東京農工大学大学院BASE教授)
<内容> 昨年京都議定書が批准されましたが、もう2年後にはその第一約束期間が始まる時期ともなり、また実際に温暖化の影響と見られるさまざまな気候的、生態学的異変の兆候もあらわれ始めています。エネルギー源を、温暖化をもたらさず、再生可能な自然エネルギーへ転換していくことは、まさに焦眉の課題といえます。
バイオマスエネルギーはその賦存量の大きさ、燃料への転換可能性、農林業や地域開発との有機的な結びつきの可能性に開かれていることなどから、自然エネルギーの中でもとりわけ期待されるものですが、経済的に、技術的に、あるいはそれぞれの地域の条件との適合性等において、まだ多くの壁や検討されるべき課題があります。
APEXでは東京農工大学、ディアン・デサ財団(インドネシアのNGO)などと協力して、アジア地域で広く普及が可能なバイオマスのガス化技術の開発を進めてきました。粘土を触媒/流動媒体とする流動接触分解ガス化という独自のコンセプトを持った技術で、開発は小規模実験、ベンチプラント実験を経て、昨年からパイロットプラントを動かし始め、発電するまでにいたりました。
この技術は、従来技術と一桁異なるほどの格別な安価さ、小規模でも高効率、スケールアップも容易、副生物の土壌還元がしやすいなどの特長があり、これまでの壁を突破して、バイオマス利用を一気に広めていく可能性を秘めています。記念すべきAPEX第150回セミナーでは、この技術をご紹介しつつ、その可能性を展望します。
<日時> 2006年 5月13日(土)午後 2時30分-午後 5時20分
<会場> 早稲田奉仕園 小ホール
東京都新宿区西早稲田2-3-1 電話 03-3205-5411
(地下鉄早稲田駅から徒歩5分)
会場地図
<参加費> 1000円 (APEX会員 500円)
<定員> 100名
詳細はこちらをご覧ください。
皆さんの参加を心よりお待ちしております。
(APEX彦坂)
やっと終わりました

APEX事務局では、セミナーや機関紙の発行の度に会員や関係機関へ発送をしています。今回は第150回記念セミナーの案内もあり、いつもの倍ぐらい出しています。
ついさっき、やっと準備が終わり、発送しました。
初めて発送作業をしたときは手間取りながら行っていましたが、半年も経ち、4,5回も同じ作業を繰り返した今ではかなり熟練してスピードアップしました。
でも、まだまだ改良の余地ありです。今後も工夫・改善しながら頑張りますっ。
(APEX彦坂)
プロジェクトの幕開け
本日、昨日ジャカルタに到着した稲葉さんと、JICA,日本大使館、BPPTとあいさつまわりをし、いよいよPUSTEKLIM(排水処理適正技術センター)プロジェクトの第二フェーズといいますか、生活排水処理のプロジェクトが実質的に始まりました。
JICAは辻次長と担当のデシさんに加えて、5年くらい前からAPEXのボランティアをしてくれている福田千秋さんが応対してくれました。現在インドネシア事務所のボランティア調整員としてご活躍中とのこと。5月末頃に、JICAからもジョクジャカルタへ来てもらって、開始イベントをやる予定です。
日本大使館では、昨年からNGO関係を担当されている杉本さんとお会いしました。アチェ関係で多額の資金が流れるようになり、NGOの質が変わってきてしまったといわれていたのが印象的でした。
BPPTでは、以前から時々お会いしている排水処理部門のヌグロホ氏らと話しました。嫌気性と好気性を組み合わせたプロセスをやっているのはPUSTEKLIMと共通ですが、好気部分に接触酸化や活性汚泥法を使っているところが異なります(PUSTEKLIMではこれまで回転円板を使っています)。コスト的にはPUSTEKLIMの数倍~5倍ぐらいの印象。
そうこうしているうちに、渋滞の時間的ロスを読みまちがえて、ジョクジャへ帰る飛行機に乗り遅れました。こういうのは初めてですが、次の飛行機にスタンバイして運よく戻ってこれました。
来週はPUSTEKLIMでスタートアップミーティングをやる予定です。こういうプロジェクトは、最初の一年間が、次のプロジェクトは…などと心配しなくていいし、新しい経験や出会いが次々とあって、とてもいい時期なのです。じっくりやりたいと思います。
(APEX田中)
JICAは辻次長と担当のデシさんに加えて、5年くらい前からAPEXのボランティアをしてくれている福田千秋さんが応対してくれました。現在インドネシア事務所のボランティア調整員としてご活躍中とのこと。5月末頃に、JICAからもジョクジャカルタへ来てもらって、開始イベントをやる予定です。
日本大使館では、昨年からNGO関係を担当されている杉本さんとお会いしました。アチェ関係で多額の資金が流れるようになり、NGOの質が変わってきてしまったといわれていたのが印象的でした。
BPPTでは、以前から時々お会いしている排水処理部門のヌグロホ氏らと話しました。嫌気性と好気性を組み合わせたプロセスをやっているのはPUSTEKLIMと共通ですが、好気部分に接触酸化や活性汚泥法を使っているところが異なります(PUSTEKLIMではこれまで回転円板を使っています)。コスト的にはPUSTEKLIMの数倍~5倍ぐらいの印象。
そうこうしているうちに、渋滞の時間的ロスを読みまちがえて、ジョクジャへ帰る飛行機に乗り遅れました。こういうのは初めてですが、次の飛行機にスタンバイして運よく戻ってこれました。
来週はPUSTEKLIMでスタートアップミーティングをやる予定です。こういうプロジェクトは、最初の一年間が、次のプロジェクトは…などと心配しなくていいし、新しい経験や出会いが次々とあって、とてもいい時期なのです。じっくりやりたいと思います。
(APEX田中)