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特定非営利活動法人APEX
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インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

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ジャワ島地震救援活動(5/30)

APEX田中代表理事からのメールを転載します。

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(5月30日)
 ディアン・デサ財団で支援活動をとりしきっているクリスティーナさんと電話で話しましたが、テントはまだ手に入らず、バントゥル県で朝食、牛乳、お米などを配布しているそうです。まだ量的には少しですが、明日お米3トンが入荷するとのこと。それもすぐになくなるだろうといっていました。

救援物資を車に積むYDDスタッフ救援物資を配布

 その他、ディアン・デサとつながりの深いジャム(ジャワの伝統薬)の会社シド・ムンチュール社から、緊急時お見舞いパックといいますか、米、砂糖、食用油、紅茶、常備薬等がセットになったもの100箱の寄付を受けて、それを配ったそうです。また、ユニセフと協力して簡易トイレ、簡易水浴び場をつくる計画があるとのことでした。

 明日(5月31日)ジャカルタへ移動し、あさって(6月1日)には、ディアン・デサ財団への、今回の募金の第一回の送金をジャカルタから行います。この手のことはスピードが大事で、今週送るお金と来週送るお金ではずいぶん価値が違います。

 ご協力のほど、よろしくお願いします。
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(APEX彦坂)

ジャワ島中部地震救援活動の様子

APEXの支援先NGOのディアン・デサ財団が撮影した活動の様子をお伝えします。(写真をクリックすると拡大されます。)

下の写真2枚は被災現場(5/28撮影)の様子です。
家を失い、屋外で過ごす住民 家を失い、屋外で過ごす住民

倒壊した家を片付ける老人 倒壊した家を片付ける老人

 5月29日、ディアン・デサのスタッフ、ボランティア十数名が水・食糧・衣料品、生理用品などの支援物資を車に積んで事務所を出発しました。既に現地で活動している5,6名のスタッフとともに、バントゥル県の被災地で支援物資を配布しながら、現状の把握に努める予定です。
衣料品の仕分けをするスタッフ 衣料品の仕分けをするスタッフ

ミネラルウォーター、ソバ、生理用品を積んで現地へ ミネラルウォーター、ソバ、生理用品を積んで現地へ

車に分乗して被災地へ向かうディアン・テ゜サ財団のスタッフ 車に分乗して被災地へ向かうディアン・テ゜サ財団のスタッフ

被災現場で打ち合わせるディアン・デサのスタッフ 被災現場で打ち合わせるディアン・デサのスタッフ


ジャワ島中部地震写真

 ロイター通信によると、インドネシア・ジョクジャカルタの当局者は29日、ジャワ島中部地震の死者が5115人に達したと明らかにしたそうです。
 またインドネシア政府が29日までにまとめた被災状況によると、負傷者は約1万人、3万5000棟の住宅や建物が損壊、避難民は約5万人に上った模様です。

本日発行のインドネシアの新聞、SUARA MERDEKA紙によると、ジョクジャカルタとバントゥルの病院では、医療スタッフの人手が足りず、駐車場にまで1500人以上の人々が詰め掛けているそうです。また、避難所のある場所では雨よけやテント、食糧をもらう人々の列が絶えないが、殆どの場所では特に食糧と薬の支援が行き届いていないようです。

 昨日、APEXの田中代表理事も震源地近くのバントゥル県北部のセウォン郡に行ってきました。簡素なつくりの家はものの見事に倒壊しています。テント生活の人が多いですが、雨が降ると地面に水が湧いてきて横になれない状態とのことでした。写真をいくつか載せておきます。

テント生活をする住民(バントゥル県) テント生活をする住民(バントゥル県)

バントゥル県の被災地にて バントゥル県の被災地にて

屋根に押し潰されるようにして崩壊した住宅(バントゥル県) 屋根に押し潰されるようにして崩壊した住宅(バントゥル県)"

上部が崩壊したクルジャ・サマ経済大学の建物(バントゥル県) 上部が崩壊したクルジャ・サマ経済大学の建物(バントゥル県)

全壊した住宅(バントゥル県) 全壊した住宅(バントゥル県)

崩壊した自宅の前で(バントゥル県) 崩壊した自宅の前で(バントゥル県)

ジャワ島中部地震被災者救援募金

 5月27日早朝にインドネシアのジョクジャカルタ特別州とその周辺地域を揺るがした地震は、約5000人(5月29日8:00現在)もの死者を出す大災害となり、犠牲者はさらに増えようとしています。被害を受けた方々の苦しみは察するに余りありますが、それらの方々の困難を少しでも緩和し、すみやかな復興を支援するために、募金を開始いたします。

 いただいたご寄付は、ジョクジャカルタを拠点とするNGOで、APEXと長年にわたる協力関係のあるディアン・デサ財団を通じて、まずテント、食糧、医薬品、衣料などの緊急援助に、ついで水供給・衛生設備の改善・設置等の恒久対策に使わせていただく予定です。なお、ご寄付の5%以内を、運営資金として使わせていただく場合があります。
 
 ご協力のほどよろしくお願いいたします。

<お振込先>
*郵便振替
  口座番号:00100-7-185207
  口座名:特定非営利活動法人APEX
 ※通信欄に「ジャワ島中部地震」と明記して下さい。

*銀行振込み
  銀行・支店:みずほ銀行 稲荷町支店
  口座番号:普通預金 5563772
  名義:特定非営利活動法人APEX
※お振込みの際、お名前の後に「ジャワ」と付記していただき、合わせて電子メールまたは電話にてお名前、ご住所、金額をお知らせいただければさいわいです。

<募金受付期間>
 2006年5月29日より6月30日まで。現地へは数回に分けて持参・送金します。

<お問い合わせ・ご連絡先>
特定非営利活動法人APEX   (担当;彦坂)
 〒110-0003 東京都台東区根岸1-5-12 井上ビル2F
 TEL: 03-3875-9286 FAX: 03-3875-9306
  E-mail: tokyo-office@apex-ngo.org 

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ジャワ島中部で地震

 本日午前5時54分(日本時間同7時54分)ごろ、インドネシア・ジャワ島中部でマグニチュード(M)6.2の地震がありましたが、現地に行っている代表理事の田中は無事だそうです。

以下、田中代表理事からのメールを転載します。

「今朝ジョクジャカルタで強い地震がありましたが、テレビが床に落ちたくらいで大丈夫でした。かなり強い揺れを感じ、阪神大震災を思い出しました。

 一時津波が来るといううわさが流れて、山へ向かうカリウラン通りが大混雑。海から遠いので、津波は来るはずないと思ってそれにはまきこまれませんでした。

 ディアン・デサの人も、家が壊れた人はいるようですが、今のところ人的被害はないようです。パイロットプラントも無事でした。ただ停電、電話の不通といろいろあり、また、まだ時々余震があります。

 テレビ放送の電波が流れてこないので、多分日本のほうが状況をつかめていると思います。とり急ぎ。ご心配かけまして。」

また、詳細が分かりましたら、アップデートします。

(APEX彦坂)

第150回セミナー報告「バイオマスエネルギーを人々の手に」

第150回記念APEXセミナー
 5月13日(土)、早稲田奉仕園で第150回記念APEXセミナー「バイオマスエネルギーを人々の手に ~粘土を触媒とするバイオマスの流動接触分解ガス化技術の開発と展望~」が開催されました。

 あいにくの雨降り模様でしたが、それにも関わらず、ずいぶん大勢の方がいらっしゃいました。企業の人が多かったですが、他にコープクリーンや生協関係の人、新聞社、NPOの方、学生などが参加してくださり、APEXの活動を広める良い機会となりました。


2006年度NGO研修生募集

 APEXでは下記の要領で、インドネシアの現地NGOの活動に参加していただく研修生を募集します。国際協力活動に興味がある方の応募をお待ちしています。
【内容】
 インドネシア、スマラン市またはジョクジャカルタ特別地区のプロジェクトサイトで、次のうちいずれかのコースで見習い研修をしていただきます。
A.低価格住宅供給コース(スマラン市)
 低所得者向けの簡素な住宅の建設補助など
B.バイオマスエネルギー・排水処理コース(ジョクジャカルタ)
 APEXがインドネシアのNGO、ディアン・デサ財団と協力して実施している、バイオマスのガス化装置の開発補助や排水処理適正技術に関する小規模実験補助、排水の分析・データ整理など
【期間】
 2006年8月頃、約1ヶ月間
【募集人員】
A.低価格住宅供給コース…2名程度
B.バイオマスエネルギー・排水処理コース…2名程度
【費用負担】
 渡航費(航空賃、滞在費、海外旅行傷害保険料等)は自己負担とさせていただきますが、APEXより3万円の補助金が出ます。
【応募資格】
(1)アジアでの環境保全、貧困削減等の国際協力活動に関心をもち、将来、国際協力の分野で活躍されることを希望されている健康な大学生・大学院生またはそれに準ずる方。
(2)必要最低限のインドネシア語を習得する熱意のある方。(現地では英語が通じません)
(3)低価格住宅供給コースは格別な専門性は必要ありませんが、バイオマスエネルギー/排水処理コースは関連する技術的素養が必要です。
(4)派遣時にAPEXの社員または会員であることが必要です。
【応募・審査方法】
 以下の2点(プロフィール、小論文)を記入の上、APEX東京事務所まで電子メール及び郵送の両方でお送りください。書類選考後、面接を行います。
 1.プロフィール:APEXホームページからダウンロード、またはAPEX事務所までご請求ください。
 2.小論文:以下のテーマのうち1つを選び、A4用紙で1600~2000字程度にまとめてお送りください。
  ①「私がこれからやってみたいこと」、②「私の尊敬する人」、③「私が感動したこと」
【締切日】     2006年6月 2日(金)必着
【面接日(予定)】 2006年6月25日(日)

 また、5月26日(金)午後6時からAPEX事務所にて、説明会を開催します。すでに応募を決めた方も、まだ決心しかねている方も是非お越しください。参加申し込みはメールまたは電話で。
(APEX彦坂)

アチェの声-紛争と津波を乗り越えて

 先週の金曜日、上智大学アジア文化研究所主催の「アチェの声-紛争と津波を乗り越えて」という講演会に出席しました。この講演では、インドネシア民主化支援ネットワークとアチェのNGO、Jari Aceh(ジャリアチェ)とで行っている、2004年末に起きたスマトラ島沖地震後のアチェの復興支援の状況、特にJari Acehのメンバー2人からはインドネシア人から見た復興活動の様子を聞くことが出来ました。

 彼らが言うところによると、国際援助は第二の津波であったそうです。津波後、各国の支援部隊やインドネシア以外の国際NGOがアチェに押し寄せました。そのような支援部隊や国際NGOは道路補修などの公共事業を行ったりして、住民のニーズには合っていない援助活動を行うことが多いようです。また、現地の下請け業者を使って建物を建てた結果、質の悪い材料を使っていたり、完成せずに終わってしまっていたりしているとのことです。

また、国連はアチェの危険度をイラク並みに設定しており、国軍を支援活動の護衛につけているようです。

そのほか、「Food for work」と呼ばれるようなプログラムも行っているが、働いた代償に賃金を払い、その結果現地に伝統的に存在していた相互扶助の文化が壊されてしまったとアチェのNGOの方はおっしゃっていました。

 現地の人のニーズにあっていなければ、人道的に見える援助も単なる共同社会の破壊になってしまう恐れがあるということを考えさせられた講演でした。

(APEX彦坂)

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