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特定非営利活動法人APEX
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インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

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APEX次の10年を考える委員会が始まります

(10月17日)
 今月は断食月で、普段通り働くことにはなっているのですが、イスラム教徒でなくとも仕事が自然とペースダウンする感じがあります。夕方になると、通りにフルーツカクテルのようなものやコラック(バナナや芋類を甘く煮たスープ)など、その日の断食明けの飲み物を売るお店が並んで、いそいそした雰囲気になります。

 さて、APEXが設立されたのは1987年ですので(それ以前に助走期間が3年ほどありましたが)、来年で20周年を迎えることになります。
 
 もともとAPEXは、10年を一つの単位とするような息の長い活動をしていく気持ちで始まったのですが、その二つ目の10年が終わりつつあり、三つ目の10年に入るところです。思えば、初めの10年は小さくても地域に密着した地道な活動をしているNGOを支援していった時代、次の10年は、その流れも引き継ぎつつ、本格的な適正技術開発とプロジェクトに取り組んでいった時代、とおおよそいえるかもしれません。はたして次の10年は…。
 
 これからAPEXは何をめざし、どういう活動をしていくか、を広い視野と長いスパンで考えていくために、このたび「APEX次の10年を考える委員会」というものを発足させることになりました。メンバーは役員から3,4名、有給スタッフから数名、社員・会員から公募で4,5名、の計10名程度。老若男女、経験などのバランスと多様性の確保を考えて構成される予定です。
 
 委員会の期間は今年の12月から来年の3月頃までで、その間に3,4回開催します。初回は12月2日(土)の午後2時からですが(APEX事務所)、その後は委員の方のご都合によって日時を決めます。流れにより合宿もやるかもしれせん。ご遠方から参加される委員には交通費が出ます(遠方といっても、やはり国内が限度かなと思いますが)。
 
 内容として、まずこれまでの歩みをふりかえって認識を共有し、核心的な検討課題を抽出。その後今後の活動に関する案をブレーンストーミング風に出し合い、それを議論して案としてまとめていく、という流れを予定しています。その案は、理事会での審議を経て、(要すれば修正の後)総会にかけられ、承認されれば正式な活動方針になります。
  
 研修生OB,OGや、ずっと前にボランティアスタッフだったという方、何もしていないがつきあいは長いという方、日はまだ浅くても意見をいいたい方など、立場の異なる人の参加があって、いろいろな意見が出るといいと思います。もっとも冴えた意見を出した人はインドネシアにご招待! といいたいところですが、まだそこまでリッチではありません。
 
 次の10年を考えることは、これからの世界のあり方を考えることでもあり、その中の自分の生き方を探ることでもあります。社員・会員の方にはまもなく郵便でお知らせが届きますので、ふるって委員にご応募のほど。申し込み用紙はこちらからもダウンロードでき、メール/FAX/郵便いずれでもご応募可能です。

(田中直)

環境保護は国際協力

進行しつづける地球温暖化を示唆するようなニュースが2件ありました。

10月3日にフィリピンとベトナムを襲った台風15号は死者数120名など多大な被害をもたらしました。

また、北極圏にほど近いアラスカ州のシシュマレフ村に住むイヌイットの人々は、温暖化のためにその地を追われようとしているそうです。住民らは、アラスカ本土に移る予定で、地球温暖化による最初の避難民となるとのことです。

地球温暖化により引き起こされると考えられる異常気象は各国均等に訪れるかもしれませんが、豊かな先進国と違って、発展途上国の政府には自然災害による被災者への補償を充分行うだけの余力はありません。

環境保護は自然災害の予防、ひいては国際協力につながると思います。
私達は同じ地球の上に住んでいるのですから。
(APEX彦坂)

ジャワ島中部地震被災者への住宅支援金

(10月7日)

 昨日ジャカルタに到着し、今朝ジョクジャカルタに入りました。こちらは今ラマダン(断食月)の真最中。だんだん雲も多くなってきていて、雨季が近いのを感じます。出発前の10月3日にJVC(日本国際ボランティアセンター)と合同で、ジャワ島中部地震の被災者支援活動に関する報告会を開き、その際、政府の住宅復興支援金がいまだに下りないという話題も出ましたが、ちょうどその翌日、支援金がやっと住民の手に渡り始めました。

 政府としては、全壊~重度損壊の家に一軒当たり1500万ルピア(約20万円)を支給する方針ですが、ジョクジャカルタ特別州知事のハメンク・ブウォノ10世によると、1500万ルピアは基礎と柱と屋根をつくることはできても壁まではつくれない、追って追加の支給をするようにする、また、軽度~中度の損壊を被った家庭にも、全壊~重度損壊の家の手当てが終わったら支援を始めるとのことです。

 給付のしくみとして、住宅が全壊あるいは重度に損壊した住民が、15軒程度毎に集まってグループ(POKMAS, Kelompok Masyarakat)をつくり、議長、秘書、会計担当者などを決め、政府からの支援金をグループとして受けて、自主的に運営管理することになっています。バントゥル県では、「全壊あるいは重度損壊」に当たる家が143,137軒登録されていましたが、精査の結果20,000軒から30,000軒程度削減になるそうです。その結果、9,500グループ程度と予測されていたPOKMASが8,000グループ程度に減ります。10月5日現在で4,140グループが形成されており、そのうち248グループが既に支給を受け始めたとのこと。12月の第二週までにすべてのPOKMASに資金がゆきわたることが期待されています。

 バントゥル県ジェティス郡トリムリヨ村のあるグループの例が出ていましたが、支給は段階的に行われるそうで、まず第1段階と第2段階を合わせた金額の40%に当たる5040万ルピア(67万2千円)がこのグループに下りたそうです。このグループは14軒からなっていますが、今回の給付金は、グループ内の話し合いにより、その中で優先度の高い8軒の再建に当てられます。中間報告書を出すと、残りの60%が下りて、合計1億2600万ルピアとなり、残りの分もまずその8軒に当てて、1軒当たり約1500万ルピア得られるようにする、今回給付を得られなかった6軒には次の段階の給付を当てるとのことでした。

 これまで、ディアン・デサ財団の緊急支援と、それに引き続く衛生改善・水供給などの活動を支援してきたわけですが、これで本格的な住宅復興が始まれば、これまでの活動はそこにいたるまでのいいつなぎになったともいえます。しかし、資金を得られない被災者との調整やどの家を優先するかの話合いが難航して、グループ形成ができないところも多いと聞き、またお金は下りても、まだ耐震性のある住宅建設にかかわる政府の技術指針が明確でなく、かつ技術面のファシリテーターが約3000人必要なところ、725人しかいないという問題もあるとのこと。まだまだ手放しでよろこべる状況ではないようです。ディアン・デサの活動としては、MCK(トイレ、水浴び場、洗濯場の複合施設)や井戸の修復は収束に向かいつつあり、現在は地震で障害者となった住民向けの住宅復興支援の検討が進んでいます。                     

(田中直)

APEX・JVC合同ジャワ島中部地震報告会

APEX・JVC合同ジャワ島中部地震報告会 10月 3日、文京区シビックセンターにてAPEXとJVC合同報告会「インドネシア・ジャワ島中部地震、あれから4ヶ月被災地はいま・・・」が開催されました。平日の夜ということもあって、参加者はやや少なめでしたが、APEXやJVCに寄付してくださった方もそうでない方もお越しくださいました。

 まずは、被災地の状況を時系列を追って写真で紹介し、つづいてディアン・デサ財団の支援活動とその範囲、APEXとJVCで支援した分の活動範囲を説明しました。APEXとJVCから拠出した義援金は、地震発生から10日後までの間の救援物資の配布作業に約360万円、バントゥル県のMCKの設置と井戸の修復に約1000万円使用されました。ディアン・デサ財団の支援活動全体の中に占めるAPEXとJVCからの義援金の割合は約20%ほどとのことでした。

 その後は、タイなどでスマトラ沖地震の復興支援に携わったJVCのスタッフからみた今回の地震の報道状況と募金の集まり方などについて説明があり、現場の被害状況と募金規模をどのように予想しながら支援計画を立てていくか、またどのように支援を終わらせていくかなどについて問題提起がなされました。

(APEX彦坂)

グローバルフェスタ終了

9月30日(土)と10月1日(日)、日比谷公園でグローバルフェスタが開催されました。APEXもイエローエリアの22番という会場の端っこのほうに遠慮気味(?)に出展しました。

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土曜日は天気がよかったのですが、日曜日はあいにくの雨模様で、来場者も少し少なめでしたが、APEXのブースの目の前にあるベトナムの麺(フォー)を待つお客さんたちが雨宿りがてらご来店。

昨年も良く売れた扇子やネコの置物などが良く売れました。また、今年新たに用意したエイ革の加工工場を紹介するパネルが功を奏したのか、販売している物品の中では少し高級感のあるエイの革製品もいくつか売れました。

その他、APEXの活動内容に関心を持った方々も訪れ、熱心にスタッフの説明を聞いていました。

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(APEX彦坂)

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