インドネシアは今の時期、レバラン休暇です
インドネシアでは、国民の80%以上がイスラム教を信仰していて、イスラム教徒は年に1回、約1ヶ月間断食をする「ラマダン」という期間があります。
この「ラマダン」が終わると「レバラン」というお祭りがあり、ここから1週間くらいのお休みに入ります。
「レバラン」はイスラム教徒にとってお正月のようなもので、この間に帰省したり旅行に出かけたりするので、交通機関はのきなみ超満員、反対にジャカルタなどの都市部は閑散とします。そして最近はだいぶましになったようですが、商店や食堂もあらかた閉まってしまうので、駐在スタッフのように屋台での食事を常にする人にとっては、事前に食料を備蓄しておかないとマジメに死活問題だったりします。
今年のレバランは10月1日だそうで、今ごろジョグジャカルタの協力団体のスタッフのみなさんも、それぞれご家族とレバランを楽しんでいらっしゃることでしょう。
レバラン初日は、早朝、モスクに行って礼拝をするところから始まります。その後は家族で「モホン マアフ ラヒール ダン バティン」と言い合い、親戚やご近所にあいさつに行きます。この期間、会う人ごとにこの挨拶をするのですが、意味は「心身共にお詫びを申し上げます。」で、この1年のすべての罪に対する許しを請うという言葉です。
レバランでは、お客さんにごちそうを振る舞う習慣があります。
この時にジャワでよく食べられるごちそうを紹介すると、オポールアヤムという、見た目はスープカレーのような、骨付きのトリ肉が入った具だくさんのターメリックスープがあります。これにロントンやケトゥパットという、バナナの葉で米をくるんで蒸しあげたちまきのようなものを合わせて食べます。
それ以外にもいろいろとその家自慢のごちそうが出てくるのですが、ジョグジャカルタに駐在していたときには、間借りしていた家の管理人さんがオポールアヤムやソトを作ってくれました。
「ソト」は私のリクエストですが、彼女の場合は数時間~1日かけて鶏肉を煮込んでダシを取る手間のかかる料理で、ホテルのレストラン級においしくて大好物だったんです。通常はこれにライムを搾り、日本で言うところのコロッケのような小さなおかずやご飯を付け合わせて食べます。
また、手作りのクッキーやお菓子なども振る舞われます。こっちは、もっぱらその家の年頃の女の子が担当しているイメージが強いですね。「これ、私が焼いたのよー。」なんて恥ずかしげに勧めてくれ、お菓子談義に花が咲きつつ、また手が伸びて、ついつい食べ過ぎてしまうものなんです。
レバランの時は、来訪者をもてなすのが基本姿勢なので、もてなす方は大変だと思いますが、知り合いがいない人でも、あいさつ回りをするお友達などについて行ったりすると、一緒に歓待してもらえます。日本人としては何か申し訳ないような気持ちにもなりますが、もてなされると、インドネシアの方の寛容さ、思いやり深さが染みてくるように感じます。
なぜか食べ物の記憶ばかりが鮮明なのですが、レバランの時期にインドネシアを訪問できるのは幸運と思いますので、ぜひお知り合いを頼って体験してみることをお勧めします。
ただし、インドネシアの中にもヒンズー教、仏教、キリスト教徒が大勢を占める地域もありますので、お知り合いの宗教は事前にチェック!しておかないといけません・・・
(APEX 三木)
この「ラマダン」が終わると「レバラン」というお祭りがあり、ここから1週間くらいのお休みに入ります。
「レバラン」はイスラム教徒にとってお正月のようなもので、この間に帰省したり旅行に出かけたりするので、交通機関はのきなみ超満員、反対にジャカルタなどの都市部は閑散とします。そして最近はだいぶましになったようですが、商店や食堂もあらかた閉まってしまうので、駐在スタッフのように屋台での食事を常にする人にとっては、事前に食料を備蓄しておかないとマジメに死活問題だったりします。
今年のレバランは10月1日だそうで、今ごろジョグジャカルタの協力団体のスタッフのみなさんも、それぞれご家族とレバランを楽しんでいらっしゃることでしょう。
レバラン初日は、早朝、モスクに行って礼拝をするところから始まります。その後は家族で「モホン マアフ ラヒール ダン バティン」と言い合い、親戚やご近所にあいさつに行きます。この期間、会う人ごとにこの挨拶をするのですが、意味は「心身共にお詫びを申し上げます。」で、この1年のすべての罪に対する許しを請うという言葉です。
レバランでは、お客さんにごちそうを振る舞う習慣があります。
この時にジャワでよく食べられるごちそうを紹介すると、オポールアヤムという、見た目はスープカレーのような、骨付きのトリ肉が入った具だくさんのターメリックスープがあります。これにロントンやケトゥパットという、バナナの葉で米をくるんで蒸しあげたちまきのようなものを合わせて食べます。
それ以外にもいろいろとその家自慢のごちそうが出てくるのですが、ジョグジャカルタに駐在していたときには、間借りしていた家の管理人さんがオポールアヤムやソトを作ってくれました。
「ソト」は私のリクエストですが、彼女の場合は数時間~1日かけて鶏肉を煮込んでダシを取る手間のかかる料理で、ホテルのレストラン級においしくて大好物だったんです。通常はこれにライムを搾り、日本で言うところのコロッケのような小さなおかずやご飯を付け合わせて食べます。
また、手作りのクッキーやお菓子なども振る舞われます。こっちは、もっぱらその家の年頃の女の子が担当しているイメージが強いですね。「これ、私が焼いたのよー。」なんて恥ずかしげに勧めてくれ、お菓子談義に花が咲きつつ、また手が伸びて、ついつい食べ過ぎてしまうものなんです。
レバランの時は、来訪者をもてなすのが基本姿勢なので、もてなす方は大変だと思いますが、知り合いがいない人でも、あいさつ回りをするお友達などについて行ったりすると、一緒に歓待してもらえます。日本人としては何か申し訳ないような気持ちにもなりますが、もてなされると、インドネシアの方の寛容さ、思いやり深さが染みてくるように感じます。
なぜか食べ物の記憶ばかりが鮮明なのですが、レバランの時期にインドネシアを訪問できるのは幸運と思いますので、ぜひお知り合いを頼って体験してみることをお勧めします。
ただし、インドネシアの中にもヒンズー教、仏教、キリスト教徒が大勢を占める地域もありますので、お知り合いの宗教は事前にチェック!しておかないといけません・・・
(APEX 三木)