特定非営利活動法人APEX
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インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

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スマトラ沖地震状況と活動状況(10/23)

10月19日付けのKompasによれば、今回の地震で西スマトラの85%のインフラが破壊されたそうです。(85 Persen Infrastruktur Sumbar Hancur - KOMPAS.com)

西スマトラ災害対策チームのデータによると、178箇所の道路が重度の損害、63箇所の道路が中度の損害、51箇所の道路が軽度の損害を受けているそうです。また、21箇所の橋が重度の損害、30箇所の橋が中度の損害、17箇所の橋が軽度の損害を受けているとのこと。

また、OCHA(国連人道問題調整事務所)のレポートによれば、水道公社は主要な水処理場の修復は10月31日に完了する一方、パダンの水供給ネットワークの完全な復興には最大で6ヶ月かかるだろうと予想しているとのことです。現在、パダン市の住民のうちの20%(778,000人)しか水供給ネットワークにアクセスできない状況です。水供給ネットワークの中の900ヶ所以上で修復が必要とのことです。

そのパダン市で浄水の供給活動を続けているディアン・デサ財団スタッフから活動報告が入ったので、お伝えします。

10月23日付けのレポートによると、ディアン・デサ財団の被災者支援チームは10月10日から毎日、パダン市の中心部に当たるパダン・バラット地区、その北隣のパダン・ウターラ地区などに設置された10ヶ所ほどの配給ポイントで浄水の供給活動を続けているそうです。10月22日までに合計81ロット、累計約400kLの浄水が配給されています。
パウ地区での浄水の供給

23日までの募金総額は62万円となり、既に第1回送金分として58万9千円をディアン・デサ財団に送金しています。募金してくださった皆様、ご協力ありがとうございました。

引き続き、皆様からのご協力をお待ちしております。
スマトラ沖地震被災者支援募金のお願い

(APEX彦坂)

【報告】第165回「大学生が見てきたインドネシア」

事務局の三木です。
21日のAPEXセミナーで、スタディーツアーの報告会を行いましたのでご報告します。



今回は、ツアー参加の4名の大学生に、インドネシアの現状や開発の現場を見て感じたことを自由に語ってもらいました。報告者のうち女子が受付、APEXのインターンでもある佐久川が司会を担当していたこともあって、大学生が主体になって実施しているかのような雰囲気でした。司会の佐久川も、初めてにしては落ち着いており、なかなかに奮闘してくれたと思います。
セミナー前の様子
(セミナー開始前の様子。余裕があります)

大学生達は、ツアー中同じ経験をしたはずなのに、事業地の見方もカルチャーショックの度合いも違い、それを素直にその報告してくれました。

「・・今まで魚の切り身しか食べたことがなかったのに、ちゃんとした形の焼き魚が出てきて・・(食べられなくて)。」
・・それはカルチャーショックと違うのでは・・と、会場の失笑を誘う場面あり、

「値切り交渉を経験したかったのに、○○が言い値で買っちゃうからできなかった!」との(自由すぎる)叫びに、大爆笑も起こりました。
セミナーの様子
(セミナー中の様子)

特に女性陣からは、トイレが(水洗でない、紙がない、扉がない等で)困った、道が悪くて大変だったと苦労話がちらほら出てましたが、最後には、恵まれた環境で生活している自分を客観的に見ることができたとコメントしており、彼女達のこれからに何らかいい影響となるといいなと思いました。

会場の方からも、“若いうちに海外の生活に触れてカルチャーショックを受けるのは貴重な経験だから、これからもたくさんショックを受けて下さい”と応援のメッセージが。

国際協力やNGOに関して大学で勉強もしている(関心がある)彼らは、APEXが実施している技術開発と、住民参加を促すやり方も実際に目にし、また地元の期待や不安などの声を聞くことで、ご研究の上でも大いに参考になったと語ってくれました。
元研修生も応援に
(社会人のツアー参加者や元研修生も応援にかけつけてくれました)

出演者のみなさん、お疲れさまでした。

そしてこれからに、Good Luck!

(APEX 三木)

スマトラ沖地震被災者支援活動の状況(10/16)

APEXの協力先団体であるディアン・デサ財団から、スマトラ沖地震被災者支援活動の状況報告が入ったので、お伝えします。

ディアン・デサ財団では、10月9日から、ポータブルな浄水器2台を用いた、浄水の供給活動を始めています。パダン市近郊の河川水を水源として、その水を浄化し、パダン市内の二ヶ所で配給しているとのことです。
被災地に設置された浄水のプラスチックバック
(被災地に設置された浄水のプラスチックバック)
(場所:パダン市北部のガンティング地区)

処理水量は、一台1時間当たり3,000リットルですが、浄水器の膜が閉塞してくると毎時1,000リットル程度に低下します。平均2,000リットルとしますと、一日12時間運転ですから、一日50,000リットルほどの配給量ということになります。(一人1日2リットルの水を飲むと仮定すると、25,000人分の水の量になります。)

配給された水を利用する住民
(配給された水を利用する住民)
(場所:同上)

ジョクジャカルタから、2006年のジャワ地震の際も同じ給水活動を行ない、その後排水処理適正技術センターのスタッフになったバキさんなど5名、地元パダン市から大学生のボランティアなど10名、計15名がこの活動に従事しています。

もし出来ましたら、ご一緒にディアン・デサ財団の活動をご支援していただければと思います。
スマトラ沖地震被災者支援募金のお願い

(APEX彦坂)

【現地レポート】挿し木開始、苗木の様子

フローレス駐在中の彦坂です。平年ですと最高気温が32~33℃となるこの地域ですが、エルニーニョの影響により気候が高温乾燥化しており、最高気温が36℃近くになる暑い日々が続いています。ちなみにエルニーニョが発生すると、インドネシアの気候は乾燥するため、雨季の到来の遅延、干ばつや森林火災の拡大が懸念されています。

さて、話は変わって、緑化対象地では33万個のポットへの土詰めがほぼ終了し、挿し木作業が始まっています。手伝っているのか、ただ遊んでいるだけなのか分かりませんが、いつ行っても子供たちがいます。

挿し木用の枝の準備
枝を25cmほどに切り、発根を促すため、下部に切り傷をつけます。その後、殺菌をして発根を促す溶液に漬けた後、枝の上部にペイントを施します。枝の下部をホルモン剤溶液に漬けます。

挿し木作業の様子
水をかけたポットに挿し木を施していきます。

苗木への水やり
苗木は定期的に水をやり、2ヶ月ほどかけて植林が可能になるまで育てられます。

苗木の覆い
あまりに日が強いと水不足で枯れてしまうため、一部は簡素な屋根を作って保護します。

ディアン・デサ財団スタッフの小屋
この事業の協力先NGO(ディアン・デサ財団)では、苗木生産現場にある小屋を借りて、そこに何人かのスタッフが寝泊りしており、文字通り地域に密着した支援を行なっています。

荒地に植えられた苗木の様子も見てきました。植栽地の中でも特に乾燥している地域では、ジャトロファは葉を落として乾燥に耐えていますが、このような状態になっても雨季になって雨が降ればすぐに葉が出て、花をつけ、実がなるそうです。もちろん葉の残っている苗木もあります。
葉を落とした苗木荒地に植えられた苗木

8月末にスタディーツアーの参加者の方々が荒地に植えた苗木の様子も見てきました。水がないので、あまり成長はしていませんが、生きているのを確認しました。
スタディーツアー参加者が植えた苗木

(APEX彦坂)

スマトラ沖地震情報続報(10/15)

昨日、岡田外相がスマトラ沖地震の被災地を訪問した様子を新聞などでご覧になった方も多いと思います。インドネシアでも訪問の様子がテレビで報道されていました。

Korban Gempa Sudah 1.115 Orang - KOMPAS.comによれば、今回の地震で亡くなった人の数は13日20時の時点で1,115人と発表されたようです。その他の被害は以下の通りです。
重傷者 : 1,214人
軽傷者   : 1,688人
行方不明 :    1人
重度の損害を受けた家屋 : 135,299軒
中度の損害を受けた家屋 : 65,306軒
軽度の損害を受けた家屋 : 78,591軒

地域別の犠牲者の数は以下の通りです。
パダン市 : 313 人
パダンパリアマン県 : 675 人
パリアマン市 : 37 人
南プシシル県  : 11 人
ソロック市 : 3 人
アガム県 : 80 人
西パサマン県t : 3 人

一方、新華社通信(Death toll from Indonesia quake officially put at 1,117_English_Xinhua)によれば、14日16時の時点で犠牲者の数は1,117人と発表されています。行方不明者の捜索が打ち切られ、パダンパリアマン地域の行方不明者210名が死亡と宣告されましたが、まだ家族が死亡宣告を了承せず行方不明とされている人が2名いるとのことです。その他の被害として、2,163の教室、51ヶ所の医療施設、1,001ヶ所の礼拝所、21ヶ所の橋、130ヶ所の灌漑施設が損害を受けています。近いうちに緊急支援期間を終えて、瓦礫の除去などの復興支援に注力するようです。

パダン市では673ヶ所または75%の学校が損害を受け、重度の損害を受けた教室の復興には1教室あたり最高で1億ルピア(約105億円)かかる可能性があるそうです。(75 percent of school buildings in Padang damaged: Mayor | The Jakarta Post)

12日(火曜日)には学校を再開していますが、マスクをかけながら授業を受けなければならなかったり、木の下で授業を受けたりしているとのことです。(FOTO: Hari Pertama Sekolah Korban Gempa - KOMPAS.com)

まだ緊急テントの数が足らず、パダン市では662の教室用テントが不足しているという10日付けの報道もあります。(Padang Butuh 662 Tenda Belajar - KOMPAS.com)

住民の中には地震がトラウマとなり、精神的支援が必要な方も多くいるとのことです。また、地震で被害にあった地域では衛生状態が悪く、まだ感染症の急激な拡大は見られませんが、下痢やデング熱の患者数は増加しているようです。(Disease outbreak concerns after Indonesian quake | Reuters

一刻も早く、被災者の方が元の生活に戻れるよう祈るばかりです。

(APEX彦坂)

グローバルフェスタJAPAN2009

事務局の三木です。

今年もグローバルフェスタJAPAN2009に出展しました。

グロフェスゲート
お天気が心配でしたが、当日はまずまずの天気となり、多数の方にご来場いただきました。
今年の展示パネルは、インターンの方々にだいぶ頑張ってもらったもの。夏に実施したスタディーツアーの写真満載のパネルも用意しました。一方、インドネシアの雑貨の方は、恒例のカエル財布に加え、フローレスのイカット(かすり織り)、バリネコ小物など、スタッフの駐在地を中心にした品揃えになりました。
ブースの様子

当日は、公募したボランティアさん5名に加えて、スタディーツアーに参加した方々もお手伝いに駆けつけてくれました。はじめは緊張した様子でお店番をしていた方も、次第にお客さんとコミュニケーションをとれるようになり、また、パネル展示を前に事業説明をする方、次のセミナーのチラシを配る方、と自発的に動いていただけてよかったです。

カエル

毎年販売しているカエル財布ですが、今年はこの財布を目指して当ブースを探し歩いたという方もあり、何だかうれしいです。(団体の名前も覚えて下さいネ。)

カエル(財布)の方も年々進化しているというか、仕入れるたびにカラフルになっていき、今年は新色の「白」がお目見えしました。近頃人気が出てきたので、来年はもっとたくさん用意したいと思います。

カエル財布だけではなく、事業対象地の環境や現地の雰囲気をご紹介する機会となっていることをうれしく思います。当団体もこのフェスタの直後からスマトラ沖地震の被災者支援を始めておりますが、そういう緊急の援助以外でも、現地が置かれている状況を語るときには、声に力が入ります。

多くの来場者(たくさんの方にお越しいただきました)

ここに集まったNGOの数を見るだけでも、世界中の問題の多さや困難な状況に置かれた人々の数を想像させますよね。こういうイベントをきっかけに、NGOに参加してくれる人が増え、ゆくゆくは国境を越えて相互に助け合うような社会になってくれることを願っています。

たくさんの方のご来場、ありがとうございました。また、お手伝いいただいたみなさま、お疲れさまでした。また来年、「カエル財布のブース」でお会いしましょう。

(APEX三木)

【現地レポート】搾油・精製設備の設置

フローレス駐在中の彦坂です。ジャトロファ・センターに小規模の搾油・精製設備が設置されました。

搾油機ジャトロファの種子

左の写真は搾油機です。この機械を使って、ジャトロファの種子(右の写真)から油を搾り取ります。

搾り取られた油脂が以下のものです。

ジャトロファから搾油された油脂

搾油した後の搾りかすが下の写真に写っている茶色いものです。窒素、カリウム、リン等の栄養分がまだ多く残っているので、この事業ではこの搾りかすから肥料を生産します。生産された肥料はジャトロファの生産にも利用されます。

ジャトロファの搾りかす

搾油された油脂はフィルタープレス(下の写真)を通して、ろ過されます。
フィルタープレス

その後、油脂はいくつかの反応槽での精製工程を経て、軽油代替燃料となります。この燃料はPLN(国営電力公社)などで発電用燃料として利用することを検討しています。化石燃料である軽油と代替されるので、地球温暖化防止に貢献することにもなります。

精製工程の反応槽1
精製工程の反応槽

精製工程反応槽2
精製工程の後半

PLN(電力公社)との会合の様子
PLN(国営電力公社)との会合の様子

(APEX彦坂)

スマトラ沖地震の状況(10/6)

スマトラ沖地震地図
(国連人道問題調整事務所、ReliefWebより)

以下、国連人道問題調整事務所のIndonesia: Earthquake Situation Report No. 6の部分和訳です。


9月30日午後5時16分(日本時間午後7時16分)、西スマトラ州パリアマン県の南西57km、深さ71kmで発生したマグニチュード7.6の地震が発生しました。

10月5日の時点で、インドネシア国家災害対策庁は死者608人、行方不明者434人、負傷者1493人、避難者738人を確認しています。犠牲者の数は瓦礫や土砂が取り除かれ、調査が進むとともに、今後もますます増加するものと思われています。

また、国家災害対策庁は88,272軒の家屋が重度の損害、43,323軒の家屋が中度の損害、47,076軒の家屋が軽度の損害を受けていることも発表しました。教育施設に関しては、241の学校が重度の損害、175の学校が中度の損害、87の学校が軽度の損害を受けています。

また、パダン市の水供給会社によれば、70%の水供給ネットワークが破損し、少なくとも60%の顧客が持続的な水へのアクセスを断たれた状態にあります。水・電気の供給は依然として散在的です。

UNDPは、パダンにある州政府・市政府の建物のうち80%から90%はひどく破損していると報告しています。また。パリアマン県にある家屋のうち30%が地震で損害を受けました。人々は家の前に即席シェルターを建てたり、モスクで寝たりしています。

またインドネシア気象・気候・地球物理庁は今後数日間の間、遠隔地を暴風雨が襲うだろうと警告しています。この暴風雨は、パダン市やパリアマン県内にある既に土砂崩れにより孤立している地域への救援物資の配布の障害になりうると考えられます。

(APEX彦坂)

スマトラ沖地震被災者支援募金のお願い

 2009年9月30日、午後5時16分(日本時間午後7時16分)にインドネシア西スマトラ州パダン市の沖合で発生したマグニチュード7.6の地震により、多数の死者と負傷者をともなう大惨事が生じていることはご存じのとおりです。亡くなられた方は10月4日午前9時の時点で603人と公表されていますが、まだ多数の方々が行方不明となっており、インドネシアのスパリ保健相は、死者の数は最終的に4,000人近くに達するとの見方を示しています。また、国家災害対策庁の発表によると、損害を受けた家屋の数は17万9千戸以上(軽度の損害も含む)に達する模様です。

 被災された方々のお気持ちは察するに余りありますが、その苦難を少しでも和らげるために、APEXでは被災者支援募金を開始します。被災地では、医療、食糧、住居、日用品などあらゆるサービス・必需品が不足していますが、緊急性の高いニーズのひとつとして、水があります。被災地では、上水道設備や井戸が破壊されており、水の調達が困難な状態です。清浄な水の得られない状況がどんなにきびしいものであるかはいうまでもありません。

 いただきました義捐金は、APEXの長年の現地パートナーであるディアン・デサ財団を通じて、ポータブルな浄水装置により河川水等を浄化し、被災地域の方々に生活用水を供給する活動などに活用される予定です。なお、ディアン・デサ財団では現地に先遣隊を派遣しており、その調査結果などにより、さらに別の支援活動も開始される可能性があります。
※なお、いただいた義捐金のうち5%は、募金の運営管理経費として使わせていただきます。

ポータブル浄水器
(ポータブル浄水器)

浄水を蓄えるバック
(浄水を蓄えるバック)

被災地への配給
(被災地への配給)

水を飲む子供たち
(水を飲む子供たち)
(写真は、2006年のジョクジャカルタの地震の被災者支援活動の際に用いた浄水装置とそれによる給水活動で、今回も同様の活動が行なわれる予定です。)

お振込み先:
○ゆうちょ銀行(郵便振替)
 口座番号:00100-7-185207
 口座名:特定非営利活動法人APEX
 通信欄に「スマトラ沖地震」と明記して下さい。
○みずほ銀行
 銀行・支店:みずほ銀行 稲荷町支店
 口座番号:普通預金 5563772
 名義:特定非営利活動法人APEX
 ※銀行振込の場合、お手数ですがメール、FAXなどで「スマトラ沖地震」と明記の上、ご住所、お名前、募金金額、振込み日をご連絡ください。
※募金をいただいた場合、当団体の通信紙等でお名前を公表させていただきますが、匿名ご希望の場合、その旨お知らせ下さい。

お問い合せ先:
 特定非営利活動法人APEX(担当:三木)
東京都台東区根岸1-5-12 井上ビル
TEL:03-3875-9286、FAX:03-3875-9306
E-mail:tokyo-office@apex-ngo.org
URL:http://www.apex-ngo.org/

コンパス掲載のジャトロファ事業の記事

APEXの彦坂です。
先日、ジャトロファ事業のことがインドネシアの全国紙KOMPASに掲載されたことをお伝えしましたが、その翻訳版を掲載します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

タイトル: ジャトロファ(事業)に63億6千万ルピア
     -日本政府から無償援助-

東ヌサトゥンガラ州における環境保全型の開発に対して、日本政府から計63億6千万ルピアの無償援助が与えられる。そのうち、第2期分の43億6千万ルピアを、9月17日(木)に日本のNGOであるAsian People’s Exchangeが受け取った。

第1期の助成20億ルピアは昨年与えられた。APEX代表の田中直と調印をかわす際、「APEXは、良好に活動を進めていることがわかったので、引き続き助成することとなった。」と塩尻孝二郎日本大使は語った。

この助成事業第1期では、APEXはディアン・デサ財団と協力して、東ヌサトゥンガラ州シッカ県マゲパンダ郡レロロジャ村において、80haの荒地に20万本のジャトロファの苗を植えた。

それ以外に、シッカ県ワイゲテ郡ワイルブレレル村において、ジャトロファセンターの第1期分建設とジャトロファ油の抽出装置の設置を行なった。「第2期は、緑化面積を200haに広げ(苗木500,000本に相当)、バイオ燃料生産のモデル事業を実施します。」と田中直はいった。

事業の目標
2010年における200haの緑化の他、2011年までに、APEXとディアン・デサ財団では、住民の収入を170万ルピアから330万ルピア(/家族/年)向上させること、再生可能エネルギーとして、(ジャトロファ油)250-500トン/年、電力100-140kWを供給すること、900-950トン/年の海水を淡水化することをめざしている。

「そこ(プロジェクト対象地域)はとても乾燥しており、水の調達が困難です。このためきれいな水が供給されれば、住民にとって大きな支援になります。」と田中はいった。

すべての目標は、ジャトロファを、その種子からバイオマスまで利用することで達成されるものである。種子からは油が搾られ、搾り粕や種子は、ガス化発電やコンポスト化に利用される。

海水の淡水化は、ジャトロファの加工にともなって発生する廃熱を利用して行なわれる。すなわち、ジャトロファのもつポテンシャルを無駄なくすべて活用しようというわけである。

東ヌサトゥンガラ州におけるジャトロファの開発には、国内外の投資家を含め、これまでさまざまな方面から関心が寄せられてきた。

しかし、住民が投資家に期待を寄せても、なかなかその期待はかなえられなかった。植物燃料開発にかかわる国策チームも、2007年にいくつかの提言を残して解散した。

最初の収穫
田中直によると、今年からジャトロファの(種子の)収穫が始まるが、APEXとディアン・デサは、責任をもって収穫のすべてを買い取る。

「買い取り価格は、2009年10月に決まります。私たちは責任をもってすべて買い取ります。」と彼はいう。

軽油代替のジャトロファ油や、ガス化により得られる電力(の便益)は、住民に還元される。「もし収益が上がれば、その大半は、学校施設建設など、地域住民のニーズを充たすために使われます。」と彼はいう。
 
この再生可能エネルギー事業をCDM事業化することも計画されている。この京都プロトコールにもとづくメカニズムは、先進国の排出権獲得に道を開くものである。

(先進国が排出権を獲得するための)ひとつの方法は、途上国の温室効果ガス削減事業に参加することである。ジャトロファ事業は温室効果ガス削減効果のあるものであり、それにより、グローバルな市場で取引のできるクレジットを獲得することができる。

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