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特定非営利活動法人APEX
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インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

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【現地レポート】挿し木作業の終了とジャトロファ・センター建築開始

10月初旬から進められていた挿し木作業は一応終了しました。昨年と同様、一部は発育不良の苗木もありますが、順次作り直していく予定です。

苗床の様子

挿し木後約1ヶ月が経過した苗木

挿し木後、約1ヶ月が経過した苗木

この事業では、事務所や種子貯蔵用倉庫、搾油・精製設備、ガス化発電設備等を兼ね備えるジャトロファ・センターも建築します。今年9月までの第一年次では種子貯蔵用倉庫の一部のみを建築しましたが、第二年次ではセンターの残りの大部分を建築する予定です。

もう既に工事は開始されており、整地工事と倉庫建設の続きが行なわれていました。

基礎・聖地工事の始まったジャトロファ・センター

第二年次の工事は4月ごろに完了する予定です。

スマトラ沖地震状況と活動状況(11/3)

9月30日に発生したスマトラ沖地震から1ヶ月以上が経過し、11月1日に緊急支援段階から復興支援段階に移行しました。インドネシア国家災害対策庁は家屋の損害補填用予算として、3兆ルピア(約290億円)を政府に申請しました。重度の損害を受けた家屋の世帯には1500万ルピア(約14万円)、中度の損害を受けた家屋の世帯には1000万ルピア(約9万5千円)、軽度の損害を受けた家屋の世帯には500万ルピア(約4万8千円)を補償する予定です。その他、インフラや公的機関の復興もあわせると復興に必要な資金は7兆ルピア(約670億円)に上ると言われています。(Kompas

また先日お伝えしましたように、この地震により亡くなった人の数は1117人ですが、生き残った人々にも家屋の損害以外に多くの困難が待ち受けています。例えば、アガム県やパダンパリアマン県では今後雨季に入ると土砂崩れが発生する危険性があるため、1827世帯の家族が避難を余儀なくされています。また、20万人が地震で職場を失うなどして失業すると予想されています。
http://www.kompas.com/read/xml/2009/10/27/20265387/Pascagempa..1.827.Keluarga.Harus.Direlokasi.
http://www.kompas.com/read/xml/2009/10/21/10490346/Hantu.PHK.Pascagempa.Padang

被災地では鳥インフルエンザの流行発生の懸念があるほか、下痢の症状を訴える患者数が5710名を超えるなど、現地の衛生状態も悪化しています。8000人以上が避難しているアガム県やパダンパリアマン県内の11ヶ所の避難キャンプでは、水供給と衛生設備の支援が必要とされており、またパダン市では60万人の人々がNGOなどが行なう給水活動に水を依存しているそうです。(Indonesia Earthquake Situation Report No.19, OCHA)

パダン市は以下の地図(下に赤線を引いた箇所がパダン市)にあるように、今回の地震で亡くなった人の数は313人(10月14日時点、以下同じ)、重傷者数431人、軽症者数771人、損害を受けた家屋の数は37687軒であり、パダンパリアマン県に次いで被害の大きかった地域です。
被害分布地図とパダン市
(出典:Map Action)

APEXの協力先NGO、ディアン・デサ財団のスタッフ5名、ボランティア10名からなる被災者支援チームは現在、パダン市のパダン・バラット地区、パダン・ウタラ地区、ナンガロ地区、パウ地区に設置された12ヶ所の配給ポイントで浄水の供給を行なっています。
パダン市地図と給水場所
(出典:OCHAのデータを元に作成)

ポータブルな浄化器と輸送用プラスチックバック河川水は、一度ユニオンタンクと呼ばれるバックに入れて懸濁物質を沈殿させてから浄化する
(左)ポータブルな浄化器と輸送用プラスチックバック、(右)河川水は、一度ユニオンタンクと呼ばれるバックに入れて懸濁物質を沈殿させてから浄化する

河川水の浄化を行なうディアン・デサ財団のスタッフ
河川水の浄化を行なうディアン・デサ財団のスタッフ

APEXでは、ディアン・デサ財団の被災者支援活動を応援するために、募金を行なっております。いただきました募金の中から5%を管理費としてAPEXがいただき、残りの95%はディアン・デサ財団に送金して支援活動に役立ててもらいます。もしよろしければ、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

スマトラ沖地震被災者支援募金のお願い

(APEX彦坂)

【現地レポート】終盤に差し掛かった挿し木

APEXの彦坂です。

10月初めから行なわれていた挿し木作業も、現在約30万本(目標:33万本)が終了しました。昨年は10ヵ所の苗床でそれぞれ22000本の苗木生産を行なっていましたが、今回は2ヵ所の苗床でそれぞれ11万本、22万本の苗木を生産しています。

挿し木作業を行なう住民の方々

22万本を生産する苗床は、雨季のみ水が流れる川の近くにある水田地帯です。乾季はからからに乾いた土壌が広がる空き地となります。そこに22万本の苗木が並ぶ姿は圧倒されるほどです。

この挿し木作業も今週中には終了し、苗木はその後2ヶ月間育てられた後、荒地に植栽されます。

挿し木後約3週間が経過した苗木

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