【報告】第174回APEXセミナー「東インドネシア・フローレス島におけるジャトロファ事業の進捗と展望(続報)」
去る3月3日、環境パートナーシッププラザにて、第174回APEXセミナー「東インドネシア・フローレス島におけるジャトロファ事業の進捗と展望(続報)」を開催いたしました。今回のセミナーは、APEX代表田中を講師として、2008年9月~2011年10月の間、助成事業として、その後自立的事業として実施していますジャトロファ事業をご紹介し、これまでの課題を整理しながら今後の展望について考えるものでした。
プロジェクトを実施した地域では、急速に森林伐採が進んでいて、毎年7%の森林が失われています。また、主な産業が農業、漁業などの第一次産業に偏っていて、他にめぼしいものがなく、住民の生活水準が国内でも最も低い地域とされています。このようなことを背景にして、APEXでは、荒地でも育つジャトロファを複合的に利用しながら、環境保全と住民の生活向上が両立するような事業に取り組んできました。
助成期間の3年間で、ジャトロファを50万本植え、搾油・精製の拠点となるジャトロファセンターを建設し、住民との関係性も築きながら、モデルの形成に努めてきましたが、本事業の自立的発展には、住民のモチベーションを維持していくこと、種子からとれた軽油代替燃料が石油と競合していかなければならないことなど、まだまだ課題があるのが現状です。
今後、住民が自主的に事業を継続させていくためには、またフローレス島で形成された地域開発モデルを今後他の地域でも展開していくためは、再生可能エネルギーの価値を世界レベルでさらに高めていかなければならないと、改めて思いました。
質問時間には、参加者のご意見も伺うことができ、APEXとっても有意義な会となりました。
セミナーにご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。(APEX北田)
講師:APEX代表理事 田中 直

会場のようす
プロジェクトを実施した地域では、急速に森林伐採が進んでいて、毎年7%の森林が失われています。また、主な産業が農業、漁業などの第一次産業に偏っていて、他にめぼしいものがなく、住民の生活水準が国内でも最も低い地域とされています。このようなことを背景にして、APEXでは、荒地でも育つジャトロファを複合的に利用しながら、環境保全と住民の生活向上が両立するような事業に取り組んできました。
助成期間の3年間で、ジャトロファを50万本植え、搾油・精製の拠点となるジャトロファセンターを建設し、住民との関係性も築きながら、モデルの形成に努めてきましたが、本事業の自立的発展には、住民のモチベーションを維持していくこと、種子からとれた軽油代替燃料が石油と競合していかなければならないことなど、まだまだ課題があるのが現状です。
今後、住民が自主的に事業を継続させていくためには、またフローレス島で形成された地域開発モデルを今後他の地域でも展開していくためは、再生可能エネルギーの価値を世界レベルでさらに高めていかなければならないと、改めて思いました。
質問時間には、参加者のご意見も伺うことができ、APEXとっても有意義な会となりました。
セミナーにご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。(APEX北田)

講師:APEX代表理事 田中 直

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