特定非営利活動法人APEX
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インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

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SATREPS事業6ヶ月経過

2014年度から新規のSATREPS事業が始まり、早くも6ヶ月が経ちました。

今振り返ってみると本当にあっという間でした。

ジョグジャカルタにあるパイロット、実証プラントの見学や、群馬大学との打ち合わせ、キックオフミーティング、実験装置の詳細設計、BPPT(インドネシア技術応用評価庁)とのミーティングなどたくさんのことがありました。

BPPTとミーティングを重ね、現在は初年度に使う実験装置の設計図をもとに製造会社に見積もりを依頼しています。
実際に訪問した会社の様子です。
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見積もりを比較、検討しながら発注する会社を選びます。発注後1ヶ月から2ヶ月で実験装置が完成するそうです。
初年度に行う実験はガス化のための粘土触媒の活性評価、メタノール合成に利用するためのガス精製プロセスの検討です。

この二つの実験を成功させないと次の段階に進むことが出来ないため、プロジェクトのスタートの最初の実験として一番重要であると感じています。


インドネシアでの実験ということで初めての経験です。場所も設備も日本とは違う環境の中でしっかりとしたデータが出せるようにこれからも頑張っていきます。

出来上がり次第実験がスタートしていきます。
(APEX須藤)

現地でも入手可能なものを利用すること

ジャトロファ・センターではジャトロファの種子を住民から買い取っていますが、正直なところ、多くの住民にとってはその販売価格はまだ十分に高いものとは言えないと思います。住民が種子を売るかどうかは、販売価格が種子を調達するまでの労働の対価としてふさわしいかどうかということがポイントになると思っています。

特に種子の収穫は結構手間のかかる作業で、住民がジャトロファの種子を販売するためには、まず木になっている果実を採取した後、果実の殻を剥いて種子を取り出さなければなりません。この果実の殻剥きが意外と手間のかかる作業なのです。

普通は以下のように1個1個の果実の殻を手作業で剥きます。

手作業による殻剥き

ジャトロファ・センターでは、これまでに以下のような電動式の殻剥き機(左側の写真)を使用したり、手動式の殻剥き機(右側の写真)を10個程度自作して住民に貸し出したりしました。しかし、より安価な手動式の殻剥き機でも1台製作するのに4000~5000円ほどかかるので、あまり大量に提供するのは難しいことでした。

電動式の殻剥き機手動式の殻剥き機

簡単にまとめると、以下のようになります。

効率(低効率→高効率の順に):手作業 < 手動式の殻剥き機 < 電動式の殻剥き機
価格(安い物→高い物の順に):手作業(タダ)< 手動式の殻剥き機 < 電動式の殻剥き機

ところが、先日、どこにでもある木の板を使って果実の殻を剥くことが出来ることを発見しました。元々、ジャトロファに関する文献を読んでいる時に、殻剥きにかかる時間を調べている文献の中で、手作業と殻剥き機と並んで「板」と書かれていたのを見つけたのがきっかけでした。

まず、複数個の果実を床に置き、

床に並べられた果実

その上に板を載せて、押し付けながら左右に動かします。

果実の上に板を載せる

板をどけると、この通り。後は種子を集めるだけです。

殻を剥いた後

このやり方を住民に紹介した際の反応は良好でした。電動式の殻剥き機ほど早くはなくても、少なくとも手作業で一つ一つ剥いていくのよりは早く済むはずです。高価な機械ほど完璧な仕事はできなくても、どこでも簡単に見つかる木の板を使うことで従来よりも良い仕事ができるのであれば、それは住民にとっては十分喜ばしい情報なのです。

現地には無い高価な機械を持ち込むよりは、現地でも簡単に見つかる安価なものを利用する方法を広めることの方が適正なこともあるかと思います。

(APEX彦坂)

普及促進活動の運命やいかに??-公共事業省によるPUSTEKLIMの排水処理技術評価

JICAのプロジェクトも、2014年9月で3年目。残りはあと1年です!

これまでは、プロジェクト資金と各地方政府からの資金により排水処理施設を建設してきました。

しかーし!!プロジェクトはあと1年!!
PUSTEKLIMが自立運営していくためには、多くの地方政府から「PUSTEKLIMの技術が使いたい」
と、注文が来なければいけないのです。

そのためには、中央政府が発行している「ガイドライン」に、PUSTEKLIMの技術を掲載してもらう必要
があります。現在、PUSTEKLIMの技術を営業活動中ですが、行くところ行くところで「ガイドライン」に
載っていればね~。。。といった反応。

実際は、ガイドラインに乗っていなくても、地方政府自身が「特に使ってみたい!!」と思って、上のお役所に
問い合わせれば、PUSTEKLIMの技術を用いて処理施設を建設することは可能なのですが。。。まだ、
そういう地方政府には出会えていないのです。

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公共事業省での技術紹介の様子(2014年6月)

そんななか、これまで中央政府の公共事業省と様々交渉してきましたが、8月末、ようやく1歩進みました!
同省のコミュニティ排水処理事業の担当局からの紹介で、「人間居住研究開発センター」というところから、
評価チームが派遣されることになったのです!
この評価チームがPUSTEKLIMを訪問・調査し、ジョクジャカルタにある排水処理施設の水質調査結果を
含めて、公共事業省の担当局に評価報告することになります。

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PUSTEKLIMで排水処理施設についての説明を行い、先方から様々な質問を受けた後、実際の処理施設を
見に行きました。

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研究センタースタッフが、処理水質チェックのためのサンプリングを行いました。

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評価の結果は、10月には出るだろうとのこと(今月です!!)
いい結果となることを祈ります!!

(APEX 尾上)






インドネシアスタディーツアー後半(ジョクジャカルタ編)

スタディーツアー一行は、9/17にフローレス島を離れ、バリを経由してジョクジャカルタに入りました。

後半の3日間は、ジョクジャカルタを拠点として行われているAPEXや協力団体の活動を見学します。

初日にあたる9月18日は、はじめに排水処理適正技術センタ―(PUSTEKLIM:読み プステクリム)を訪れました。こちらで、APEXの現地スタッフをご紹介した後、排水処理事業ならびにバイオマスエネルギー事業についてご説明しました。その流れで所内見学へ。

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PUSTEKLIMは、協力団体のディアンデサ財団と同じ敷地内にあり、広い土地に事務所やベンケルと呼ばれる工場、エイ皮の加工場等があり、プロジェクトに使われる装置の部品やパイロット的なものが所狭しと置かれています。まずは、ベンケルやガス化のテストプラント、排水処理の回転円板などをご覧いただき、次いで、ディアンデサが普及を進めている「効率の良い調理コンロ」他、「エイ皮の加工場」などもご紹介させていただきました。

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次に、オフィスを離れて活動地を見に行きました。

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バイオマスのガス化実証テストプラントは、バイオマス廃棄物を効率的にガス化し、燃料生産や発電等への利用へつなげようと開発されたものです。大径のバイオマスを入れることが可能であること、触媒として安価な粘土を使っていること、高カロリーガスが得られることなどに特徴があります。生成するガスの流れや一つ一つの装置の役割などをご説明させていただきました。

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次に訪れたのはクリチャック地区です。こちらは、2006年~2008年に実施したコミュニティ排水処理事業(JICA草の根技術協力事業パートナー型)で形成したモデル地区の一つですが、助成期間が終了してからも住民組織が運営・管理を続けています。今回は、地区の中ほどにまでお邪魔して、家々の隙間を縫うように伸びている路地を見ながら、その下に敷設されている管渠システムについて解説していただきました。集められた排水が嫌気性と好気性処理を組み合わせたシステムで処理されていく行程や運営費の集金システムの実際などもご覧いただきました。

もう一つのモデル地区であるスクナン地区も訪れました。こちらでは、住民の方の環境意識が高く、ごみの分別とリサイクルが進んでいて、エコビレッジとして観光地化もしているコミュニティです。処理された排水は、農業用水としても利用されています。2つのコミュニティの違いや技術の導入、合意形成等に関心を持ちながら拝見しました。

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2日目は、APEXの協力団体であるディアンデサ財団の活動のご紹介する内容です。はじめに、代表のアントンさんにお話をうかがいました。

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そして、活動を実際に見学させていただきます。ディアンデサの活動は様々あるのですが、そのうち、未利用資源の有効活用に関する活動(エイ皮加工)と水供給活動を見学しました。

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(エイ皮の加工工場を訪問)

水供給活動では、山麓にある水源からパイプラインを引き、麓の村々に水を供給しています。
昔は水源まで水を汲みに行かなければならず、女性や子供が1日の大半をこのような労働に費やさなくてはならなかったそうです。
水流の分岐点では、それぞれの地域の需要に応じて容量を調節しているという、V字の堰を見ることができました。

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毎日夕方に、振り返りと意見交換を兼ねたミーティングを行っていましたが、みなさまからは、事業の全体像を見れたこと、ならびに住民の意識を知ることができたことに関するご感想が多く寄せられていました。事業の背景にあたる社会情勢も含めたお話を聞いたことで、バイオマスエネルギー開発の重要性を認識したという方や、現場を見て感じた難しさ、問題点などに言及されている方もいました。わずかな時間ではありますが、現場で得られる知見の重要性を改めて認識させられた次第です。また、ツアーに対してのご意見などもいただき、事務局としても勉強になりました。

ツアー一行は、最終日にボロブドゥール遺跡を訪れ、市街の自由散策などを楽しんだ後、帰国の途に就きました。

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今回は、インドネシアでもとても暑い時期の訪問となり、同行してくれたスタッフのバキさんも、ちょくちょく「PANAS!(暑っ!)」と言いながら回ってくれていました(笑)。受け入れに協力いただいたスタッフのみなさまにも感謝です。どうもお疲れさまでした~。

なお、このツアーで参加者の方が何を感じたかについては、適正技術人材育成研修の中でご報告いただく機会があります。残念ながらこちらは研修ご参加者のみのお受け入れとなっておりますが、他の機会としまして、10/18に行われる「アフタヌーンカフェ10月の会」でもツアーの様子や現地での活動をご紹介させていただく予定です。

こちらはどなたでもご参加いただけるイベントですので、ご関心がございましたらどうぞご参加ください。

(APEX三木)

第182回APEXセミナーを開催しました

今月は次々と大型の台風がやってきて、いろいろな災害も起きていますが、一方で日本は「水」には恵まれた国だなぁと感じます。それも、インドネシアでの現地訪問や、先日開催しましたセミナーの中で、アフリカのサヘル地域について知る機会があったからです。何かを知ることで、日常が違って見えてくるものですね。

さて、10月4日に開催されました第182回APEXセミナーは、「サヘル地域に適合的な循環型サニテーションシステムの構築」というテーマで、北海道大学の舩水尚行教授をお招きしました。
会場のようす


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アフタヌーンカフェ10月の会を開催します

来る10月18日に「アフタヌーンカフェ10月の会」を開催いたします。

アフタヌーンカフェは、APEXのボランティアグループの協力で行っている東京事務所オープンデイです。
今回は、9月行われたスタディーツアーの様子を交えながら、APEXや現地NGOの活動についてご紹介します。

・APEXはどんな活動をしているの?
・インドネシアの環境の状況は?
・私にもできることがあるかなあ。

などと思われる方は、ぜひ一度ご参加ください!

【日時】 2014年10月18日(土)14:00-17:30

【場所】 APEX事務所
     〒110-0003 東京都台東区根岸1-5-12 井上ビル2F
     (アクセス)JR鶯谷駅北口より言問通りを上野方面に進み、鶯谷食堂の隣のビルになります。(徒歩約3分)

【プログラム】
14:00-14:10 オープニング 
14:10-16:10 APEXと現地NGOの活動紹介‐スタディーツアーで見てきた状況をまじえて

(内容)去る9/13-21に実施したインドネシアのスタディーツアーでは、
APEXがフローレス島とジョクジャカルタで実施している、バイオマスエネルギー開発や
排水処理事業の現場を見学するとともに、住民の方にお話をうかがいました。
また、現地NGOやコミュニティーが行っている地域貢献活動も見てきました。
今回は、ツアーでの様子を交えながら、それらの取り組みについてご紹介させていただきます。
おみやげのコーヒーやお菓子を味わっていただきながら、お気軽にご参加ください。

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16:10-16:20 休憩
16:20-17:30 ボランティアミーティング(自由参加)
         ※ご希望の方は自由にご見学いただけます。ボランティアチームへのご加入も歓迎します。
17:30 終了

【参加費】 無料

【申し込み方法】
メール、電話またはFAXで、アフタヌーンカフェ参加と明記のうえ、お名前とご連絡先(メールアドレスまたは電話)をお知らせ下さい。

【お申込先】
特定非営利活動法人APEX
東京都台東区根岸1-5-12
E-mail:tokyo-office(アットマーク)apex-ngo.org
TEL:03-3875-9286
FAX:03-3875-9306

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