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特定非営利活動法人APEX
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インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

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「アフタヌーンカフェ12月の会@鶯谷オフィス」開催のお知らせ

 この催しは、APEXのボランティアグループが行っているカフェイベントです。
初めての方にAPEXの活動をご紹介したり、気になるトピックについて話し合う勉強会
などを行っています。

 今回は、APEXのバイオマスエネルギー事業につきまして、新しく開始する「無電化村
における炭のガス化発電」事業を交えてご紹介いたします。
 
 勉強会では、「ESD(持続可能な開発のための教育)」をとりあげます。
 
 インドネシアのコーヒーをご用意してお待ちしておりますので、どうぞお気軽にご参加下さい。


★*アフタヌーンカフェ12月の会@鶯谷オフィス*★

▼日時
2014年12月14日(日)14:00-17:30

▼場所
APEX東京事務所(地図
東京都台東区根岸1-5-12 井上ビル
(JR鶯谷駅北口より徒歩3分)

▼プログラム
 14:00-14:10 オープニング
 14:10-15:10 第1部 APEXの活動のご紹介
              バイオマスエネルギー事業と新規事業「無電化村における
              炭のガス化発電事業」について   
              ※インドネシアのコーヒーを飲みながら、お気軽にご参加下さい。
 15:10-15:20 休憩
 15:20-16:20 第2部 グループスタディ 「これってESD?」事例から考えてみるESD
              2014年は、ユネスコが制定した「ESDの10年」最後の年で、11月10日~
              12日には、その締めくくりとしてユネスコ世界会議が名古屋で
              行われました。日本語では「持続可能な開発のための教育」と訳され、
              いろいろなところで耳にするようになったESDは、10年の節目を
              過ぎてもなお、持続可能な社会の実現のためには重要なキーワードです。
              今回は、参加者で具体的な事例を出しながら、ESDについて
              考えてみたいと思います。
 16:20-16:30 休憩
 16:30-17:30 ボランティアスタッフミーティング(参加自由)

▼参加費
無料

▼申し込み方法
メール、電話またはFAXで、お名前とご連絡先(メールアドレスまたは電話)をお知らせ下さい。

▼お申込先
特定非営利活動法人APEX(担当三木)
電話:03-3875-9286 FAX:03-3875-9306 
E-mail:tokyo-office[at]apex-ngo.org
URL:http://www.apex-ngo.org/

いよいよ形になってきました!

さて、初年度のSATREPS事業。今まで仕込んできたものがいよいよ少しずつ見える形になってきました。

じゃーん!!!!!
アブソーバー
装置の製作を頼んだSINAR REJEKIに進捗を確認しに行きました。
SINAR REJEKI
SINAR REJEKI 確認

装置に使う部品も入念にチェックします。
もうちょっと細くとか、薄くとかいろいろな注文が出ましたが、やはり、実際に目で見ながら確認することが重要です。

BPPTの実験室もだんだん整ってきました。
実験室

机以外に何もなかった部屋に、換気扇、水道と最低限必要な設備を急ピッチで揃えていただきました。
まだだだっ広いですが、ここにさっきの装置が設置されます。

初年度には粘土の触媒活性効果も調べることになっています。
必要な粘土の粒子は100~150μm。
商品化され出回っているものは大抵もっと小さな粒子です。
使用できるサイズの粘土を数種類、どこから手に入れるか。。。
BPPTの他の部門の専門家に相談することにしました。
粘土情報

皆さんとても協力的で、いい雰囲気です。
粘土が採取できる場所を沢山教えてもらい、さらにこの部門が持っているクラッシャーを使っていいことになりました。

早速1種類とどきました~
粘土バンテン

貰うだけではなく、自分たちでも粘土探しの旅へ~
ボゴール会社
ボゴールにある会社です。
APEXの活動やSATREPS事業で行うガス化に重要な粘土触媒の役割などを説明し、興味を持ってもらいました。
こちらでも粘土を販売していますが、やはり粒子サイズは30μm程度とかなり小さめ。
粒子サイズを変えるにはクラッシャーのサイズを変更する必要があるため、上司に相談してみるとのことでした。
BPPTと協力することで、塊の状態から自分たちでサイズを調節できるので、そのことも伝えました。
ボゴール


情報の整備が整っていないインドネシアでは、日本以上に動いたもん勝ち、聞いたもん勝ち、助けてもらったもん勝ちという感覚があります。
おしゃべり好きなインドネシア人と適度に話し、情報収集しながらこれから始まる実験に向けて、気合を入れなおします!

(APEX・河合)

排水処理施設のその後 in ジョクジャカルタ市カラングワル地区

これまで、プカロンガン市、テガール市、ジョクジャカルタ市とバリ島のタバナン県の
7つのコミュニティに排水処理施設の設置を行ってきました。
それぞれのコミュニティで、その場所に合った管理方法を住民の皆さんに決めてもらい、
実際に施設の運営・管理を行ってもらっています。

管理費の集め方などもいろいろです。
毎日少しずつのところ
毎週、毎月、そして、ある人は、お金のある時にまとめて、などなど(笑)
それぞれの地域で楽な方法を決めてもらって、自主的に運営してもらっています。

それらのコミュニティの1つである、ジョクジャカルタ市カラングワル地区では、
2013年3月に施設の運転が開始されました。

カラングワル

が、、みんなで合意して建設したものの、初めのうちは、運転資金の集金がうまくいかず
大変なときもありました。しかし、設置から1年くらいしたころでしょうか?

「これまで臭いがきつくて使われていなかった井戸が臭わなくなった」

ということで、井戸が使えるようになったのです!
それからは、集金もスムーズになりました。
住民の方にも、生活の実感として、排水処理施設の効果を理解してもらうことができた
のかな、と思いました。

そして、

「排水処理施設をもっとよくしていこう!」

ということで、自主的に施設の横に魚のいけす作りを始めているそうです!処理施設
からの排水で、魚(たぶんナマズ:大きくなったら食べます)を育てるということです。

現在も、ゴトン・ロヨン(gotong royong:ジャワ語で「一緒に持ち運ぶ」という意味で、
近隣と協力して、その地域のために労働することをいうそうです)で、住民のみなさん
による、工事が行われています。

完成するのが楽しみですね~~~


(APEX 尾上)


副業としてのココナッツオイルの生産

フローレス島では2008年よりジャトロファ事業を展開してきましたが、自立への道は険しく、現在、ジャトロファ事業とは別の副業を通して経済状況を改善することを検討しています。

その副業の有力な候補の一つがココナッツオイルの生産です。ジャトロファ・センターのあるシッカ県では60%の農民がココナッツ生産に携わっているといいます。まだ若いココナッツの実はココナッツジュースを飲んだり、ココナッツの果肉を食べたりするのに利用され、熟して硬くなったココナッツの果肉はココナッツミルクやココナッツオイルの材料などに利用されます。

ココナッツの木ココナッツの実
左:ココナッツの木、右:ココナッツの果実

ココナッツの木に登って実を取るスタッフココナッツの果肉
左:ココナッツの木に登って実を取るスタッフ、右:ココナッツの果肉(これを乾燥させてコプラを作る)

ココナッツオイルは生の果肉から生産するヴァージンココナッツオイルを除いて、多くは果肉を乾燥させたもの(コプラ)から生産されます。シッカ県ではコプラを生産していますが、それをジャワ島などに運び、そこで搾って油を採取しています。そこで、コプラからの搾油を行ってココナッツオイルの生産をシッカ県で行えば、地域の発展や雇用の拡大などに貢献できると考えられます。

ココナッツオイルの生産に向けて、10月下旬から2週間ほどジャトロファ・センターのスタッフがジャワ島のスラバヤにあるメーカーにココナッツオイル生産のためのトレーニングを受けに行っていました。現在、そこで得た知識を元に、ココナッツオイルの生産用に機械を再調整しているところです。トレーニングを受けてきたスタッフによると、フローレス島のコプラから搾った油は他の地域のコプラから搾った油に比べて、味も香りも良いそうです。

以下は試作したココナッツオイルの写真です。フローレス島でよく市販されている調理油はアブラヤシから生産したパーム油ですが、パーム油に比べてココナッツオイルは味もよく、酸化しづらく(長持ちする)、体内で脂肪になりにくい(中鎖脂肪酸が多いため)そうです。

ココナッツオイル

ココナッツオイルの生産が、ジャトロファ事業と並ぶ事業の柱として成長することを期待しています。

(APEX彦坂)

第5回「開発とNGO」研究会「未来社会の予測と構想」

2014年度の「開発とNGO」研究会も、早いもので10月26日に開催した第5回で最終回となりました。

今年度は<成長に依存しない社会をめぐって>というテーマで様々な著作を読み進めてきましたが、第5回は「未来社会の予測と構想」と題し、見田宗介著『定本見田宗介著作集Ⅶ 未来展望の社会学』(岩波書店、2012年)をテキストに開催しました。著者である見田さんは、APEXが法人化するよりもずっと前から、田中代表とも関係が深い人物です。テキストとしても、社会への深い洞察を持った、研究会の最終回としてふさわしいものでした。

今回取上げた本は、未来の予測と構想というテーマで選ばれた6つの論文からなる定本です。ところどころ、社会学的な背景知識が要求される部分もあり、難しかったという参加者からの声があった一方で、現実的に未来を構想しながらも、不思議に人間的な温かみが感じられるというような感想もありました。議論では、共同体や集合体を超えた「交響するコミューン」というのが、どのようなものなのか、どのようにして形成されるのか、といった部分に関心が寄せられていました。

最後は、シリーズ<成長に依存しない社会をめぐって>の最終回として、これまで行った4回の研究会を含めた感想を参加者一人ずつに発言していただきました。「普段読まない本を読むことができた」や、「いろいろな人と議論をすることで、理解を深めることができた」などの感想をいただきました。わたし自身も、あまり一人で本を読むのが得意なほうではないので、APEXの「開発とNGO」研究会のようが、色々な人と内容を共有して、議論をしながら考えていくような場はとても貴重だと思いました。

来年度の企画はまだこれからですが、ぜひ参加者のみなさんとまた同じテーブルを囲みたいと思いました。
みなさまお疲れ様でした。また来年度も、よろしくお願いします。(APEX塩原)

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