群馬大学での研修と実験装置
SATREPS事業では日本側として群馬大学と共同研究でプロジェクトにあたっています。
11月の下旬から2週間群馬大学で実験の研修に行ってきました。
群馬大学工学部はJR桐生駅から北に2kmほどいったところにあります。桐生市は東北に近いような雰囲気で何か親近感がわきました。

目的は間もなく始まる実験の研修としてガス化実験を体験、要領を習得、現地では手入の難しい資機材を調達するためです。
野田研究室では博士課程の学生が2名、修士4名、学部生6名といった在籍状態です。
実験の様子です。
組み立てた装置を野田先生が点検しています。

研修期間は野田研究室のセミナーにも参加し、研究内容を共有することも出来ました。
学生たちのひたむきに研究に打ち込む姿が印象的でした。
野田研究室のセミナーの様子です。

さて、研修を終えその2日後にインドネシアに戻ってきました。
インドネシアでは実験装置ですがいよいよ完成に近づいています。
現段階は


このような状況です。
実験装置の設置、運転に向けて取り組んでいます。
(APEX 須藤)
11月の下旬から2週間群馬大学で実験の研修に行ってきました。
群馬大学工学部はJR桐生駅から北に2kmほどいったところにあります。桐生市は東北に近いような雰囲気で何か親近感がわきました。

目的は間もなく始まる実験の研修としてガス化実験を体験、要領を習得、現地では手入の難しい資機材を調達するためです。
野田研究室では博士課程の学生が2名、修士4名、学部生6名といった在籍状態です。
実験の様子です。
組み立てた装置を野田先生が点検しています。

研修期間は野田研究室のセミナーにも参加し、研究内容を共有することも出来ました。
学生たちのひたむきに研究に打ち込む姿が印象的でした。
野田研究室のセミナーの様子です。

さて、研修を終えその2日後にインドネシアに戻ってきました。
インドネシアでは実験装置ですがいよいよ完成に近づいています。
現段階は


このような状況です。
実験装置の設置、運転に向けて取り組んでいます。
(APEX 須藤)
現場から立ち上がる環境倫理―二項対立を超えて(183回APEXセミナー)
第183回のAPEXセミナーは、「現場から立ち上がる環境倫理―二項対立を超えて」として、星槎大学教授・東京大学名誉教授の鬼頭秀一先生にお話いただきました。

今回のセミナーは、わたしがAPEXに入職して初めて企画させていただいたものです。APEXのボランティアグループ「AP-NET」では、勉強会などで鬼頭先生の名前は何かと議論に出てくることもあり、セミナーにお呼びしたら盛り上がるのではないかと思って企画をしました。
実は鬼頭先生は、わたしの大学院のときの恩師であり、大変お世話になった、また大変ご迷惑をかけた存在でもあります。
それでも、ご依頼を快く受けて頂き、今回のセミナーを実現させることができました。
講義では、まず環境倫理学の歴史から、「開発」か「保護」かなどの二項対立図式で環境問題を捉えることの限界が指摘されました。
その後、鬼頭先生の調査フィールドの一つである諫早湾の干拓計画において、現場を多角的に捉えていく中で、実際に起こっている問題の本質は「開発」か「保護」かではなく、さまざまなネットワークが分断されていることであるということが、明らかにされました。

また、そのような環境問題の現場において、「技術」は環境と人間をつなぐ「インターフェイス」であるとして、技術選択の重要性についても触れられました。「適正技術」を掲げる当団体にとって、また日頃から技術のあり方に関心を持つ参加者の方々にとっても重要な論点だったように思われます。
質疑応答では、「社会的リンク論」の源流についてや、実際に企業やNGOに何ができるか、また現場に「よそ者」として入ることの意味など、とても濃い内容のディスカッションがなされました。
参加者のアンケートからは、環境倫理について理解を深めることができた、などの満足の声が多く聞かれました。また、こんなに深い議論になる場がこんなところにあるとは、と鬼頭先生も驚かれたようすで、非常に有意義なセミナーとなりました。
セミナー後の懇親会では、当会の田中代表とも接点が多いことや、とある参加者と時期を異にして同じ調査地で活動されていたことがわかったりと、大変盛り上がりました。また機会がありましたら、何か企画できたら良いと思いました。
次回のAPEXセミナーは2/1(日)に大阪の梅田にて、「変化するアジア社会とNGOの新しい役割」として、近畿大学の秦辰也先生をお招きします。関西地域にお住いの方で、都内でのセミナーにあまり参加できずにいらっしゃる方も、ぜひこの機会にふるってご参加下さい。
詳細ページはコチラ
(APEX塩原)

今回のセミナーは、わたしがAPEXに入職して初めて企画させていただいたものです。APEXのボランティアグループ「AP-NET」では、勉強会などで鬼頭先生の名前は何かと議論に出てくることもあり、セミナーにお呼びしたら盛り上がるのではないかと思って企画をしました。
実は鬼頭先生は、わたしの大学院のときの恩師であり、大変お世話になった、また大変ご迷惑をかけた存在でもあります。
それでも、ご依頼を快く受けて頂き、今回のセミナーを実現させることができました。
講義では、まず環境倫理学の歴史から、「開発」か「保護」かなどの二項対立図式で環境問題を捉えることの限界が指摘されました。
その後、鬼頭先生の調査フィールドの一つである諫早湾の干拓計画において、現場を多角的に捉えていく中で、実際に起こっている問題の本質は「開発」か「保護」かではなく、さまざまなネットワークが分断されていることであるということが、明らかにされました。

また、そのような環境問題の現場において、「技術」は環境と人間をつなぐ「インターフェイス」であるとして、技術選択の重要性についても触れられました。「適正技術」を掲げる当団体にとって、また日頃から技術のあり方に関心を持つ参加者の方々にとっても重要な論点だったように思われます。
質疑応答では、「社会的リンク論」の源流についてや、実際に企業やNGOに何ができるか、また現場に「よそ者」として入ることの意味など、とても濃い内容のディスカッションがなされました。
参加者のアンケートからは、環境倫理について理解を深めることができた、などの満足の声が多く聞かれました。また、こんなに深い議論になる場がこんなところにあるとは、と鬼頭先生も驚かれたようすで、非常に有意義なセミナーとなりました。
セミナー後の懇親会では、当会の田中代表とも接点が多いことや、とある参加者と時期を異にして同じ調査地で活動されていたことがわかったりと、大変盛り上がりました。また機会がありましたら、何か企画できたら良いと思いました。
次回のAPEXセミナーは2/1(日)に大阪の梅田にて、「変化するアジア社会とNGOの新しい役割」として、近畿大学の秦辰也先生をお招きします。関西地域にお住いの方で、都内でのセミナーにあまり参加できずにいらっしゃる方も、ぜひこの機会にふるってご参加下さい。
詳細ページはコチラ
(APEX塩原)
プカロンガン市で2基目となるコミュニティ排水処理施設の竣工式 in サプロ地区
5つの普及拠点都市をターゲットにコミュニティ排水処理施設を建設・普及促進していく現在の
プロジェクトで、6基目(コミュニティ排水処理事業では通算8基目)となるモデルシステムが
竣工式を迎えました!
プカロンガン市、サプロ地区のモデルシステムです。
こちら、雨季の大洪水に見舞われたり、コミュニティの地下にコンクリートの構造や大きな石が
たくさん埋まっていたりして工事が遅れがちでしたが、無事に工事を終え、地域の皆さんにも
祝福されての竣工式でした!

ところで、毎週金曜日の朝は、プカロンガン市では自転車ツーリングの日。
健康維持のための運動と、車が急激に増えているインドネシアに自転車の利用をアピール
するためのイベントなのですが、そのツーリングコースに、サプロ地区での竣工式が入っている
という感じ。なので、みなさんカジュアルな服装でしょ(笑)
まずは、地域のお母さん方が準備してくれたサラパン(ジャワ語で朝ごはんの意味)をいた
だきます。この準備、大変だったろうなー、といつも思います。イベントがあると食べ物を
みんなで準備するのはインドネシアでは普通のことみたいですが、、、だからってね、、、
大変ですよね~。。。ほんと、ありがとうございます!!

インドネシアは現在、雨季の真っただ中。当日もあいにくの雨でしたが、少し降っていたくらい
なのでよかったです。足元の悪い中でしたが、竣工式には、主賓の方々、コミュニティの方々、
プカロンガン市政府の方々など、100人以上が集まりました!


田中からは、処理施設完成・竣工のお祝いと御礼の言葉とともに、環境のためにも健康の
ためにも、生活排水は処理する必要があるんですよ、と住民のみなさんにお話しさせてい
ただきました。

それを受け、市長さんからも、排水処理はとても大切だよ、ランドゥングサリ地区に引き続いてサプロ
地区にも処理水質の良いPUSTEKLIM方式の排水処理システムができたことは、大変に喜ばしいことだ。
1基目のランドゥングサリ地区は東プカロンガン郡、そして、2基目のサプロ地区は西プカロンガンだ。
今度は、南プカロンガン郡、北プカロンガン郡にもできたらすばらしい!
といったスピーチをいただきました。

そして、市長さんが記念の銘鈑にサインし、無事に竣工式は終了。。。と思いきや!
まさかの
「このよき日に、誕生日を迎えられる人がいまーす!」
と司会から発表が(笑)

竣工式は、市長のお隣に座っていた方のお誕生日会に早変わりです(笑)
サササ、とチョコレートケーキが運び込まれ(写真のテーブル左)
みんなで、「セ~ラ~マ~ ウランタ~フン♪」とお祝いの歌を歌って、わいわいしてしまいました(笑)
とっても家族的なプカロンガン市サプロ地区での竣工式でした♪
(APEX尾上)
プロジェクトで、6基目(コミュニティ排水処理事業では通算8基目)となるモデルシステムが
竣工式を迎えました!
プカロンガン市、サプロ地区のモデルシステムです。
こちら、雨季の大洪水に見舞われたり、コミュニティの地下にコンクリートの構造や大きな石が
たくさん埋まっていたりして工事が遅れがちでしたが、無事に工事を終え、地域の皆さんにも
祝福されての竣工式でした!

ところで、毎週金曜日の朝は、プカロンガン市では自転車ツーリングの日。
健康維持のための運動と、車が急激に増えているインドネシアに自転車の利用をアピール
するためのイベントなのですが、そのツーリングコースに、サプロ地区での竣工式が入っている
という感じ。なので、みなさんカジュアルな服装でしょ(笑)
まずは、地域のお母さん方が準備してくれたサラパン(ジャワ語で朝ごはんの意味)をいた
だきます。この準備、大変だったろうなー、といつも思います。イベントがあると食べ物を
みんなで準備するのはインドネシアでは普通のことみたいですが、、、だからってね、、、
大変ですよね~。。。ほんと、ありがとうございます!!

インドネシアは現在、雨季の真っただ中。当日もあいにくの雨でしたが、少し降っていたくらい
なのでよかったです。足元の悪い中でしたが、竣工式には、主賓の方々、コミュニティの方々、
プカロンガン市政府の方々など、100人以上が集まりました!


田中からは、処理施設完成・竣工のお祝いと御礼の言葉とともに、環境のためにも健康の
ためにも、生活排水は処理する必要があるんですよ、と住民のみなさんにお話しさせてい
ただきました。

それを受け、市長さんからも、排水処理はとても大切だよ、ランドゥングサリ地区に引き続いてサプロ
地区にも処理水質の良いPUSTEKLIM方式の排水処理システムができたことは、大変に喜ばしいことだ。
1基目のランドゥングサリ地区は東プカロンガン郡、そして、2基目のサプロ地区は西プカロンガンだ。
今度は、南プカロンガン郡、北プカロンガン郡にもできたらすばらしい!
といったスピーチをいただきました。

そして、市長さんが記念の銘鈑にサインし、無事に竣工式は終了。。。と思いきや!
まさかの
「このよき日に、誕生日を迎えられる人がいまーす!」
と司会から発表が(笑)

竣工式は、市長のお隣に座っていた方のお誕生日会に早変わりです(笑)
サササ、とチョコレートケーキが運び込まれ(写真のテーブル左)
みんなで、「セ~ラ~マ~ ウランタ~フン♪」とお祝いの歌を歌って、わいわいしてしまいました(笑)
とっても家族的なプカロンガン市サプロ地区での竣工式でした♪
(APEX尾上)
ココナッツオイルの搾油
先日、副業としてココナッツオイルの生産を検討していることを報告しましたが、その搾油の様子を撮影してみました。
搾油機はスクリュープレスを使用しています。割りと勢い良く油が流れ出ているのが分かるかと思います。
何回か試作していますが、私自身、実はこれまでココナッツオイルを調理油として使ったことがありませんでした。しかし、昨日、試しに豆腐を揚げてみたところ(インドネシアでは揚げ豆腐が良く食べられています)、ココナッツの甘い香りがほのかにして、口当たりもさっぱりしていて美味しいことが分かりました。
販売する分まで自家消費してしまいそうな感じで、本格的な生産を開始できるのが楽しみです。
(APEX彦坂)
搾油機はスクリュープレスを使用しています。割りと勢い良く油が流れ出ているのが分かるかと思います。
何回か試作していますが、私自身、実はこれまでココナッツオイルを調理油として使ったことがありませんでした。しかし、昨日、試しに豆腐を揚げてみたところ(インドネシアでは揚げ豆腐が良く食べられています)、ココナッツの甘い香りがほのかにして、口当たりもさっぱりしていて美味しいことが分かりました。
販売する分まで自家消費してしまいそうな感じで、本格的な生産を開始できるのが楽しみです。
(APEX彦坂)
会報「APEX通信」第76号を発行しました
国内事業・広報担当の塩原です。
世の中はクリスマスの色に染まっていますが、今年からわたしもサンタの仲間入りをするべく、プレゼントを考えているところです。
さて、定期的に事業の進捗を報告させていただいております、当会の会報「APEX通信」の第76号が刷り上がりましたのでお知らせいたします。

会員のみなさまには、すでに順次お手元に届いている頃かと思いますが、本号では、特集としまして、今年度の四月より開始されましたバイオマスガス化と液体燃料生産の新規事業を取り上げています。事業開始までの経緯を当会代表の田中が、また事業開始直後の動きについては新スタッフの河合と須藤が報告しております。化石燃料に頼らないエネルギーとしてポテンシャルが非常に高いバイオマスの分野で、今後APEXの技術がどのように発展・展開していくのか、プロジェクトの動向に注目です!
他にも、継続して取り組んでおりますコミュニティ排水処理事業、ジャトロファプロジェクトの活動報告や、国内で行われている「適正技術人材育成研修」、7月に実施しました東北大学とAPEXの合同ワークショップのようすもお伝えしています。
それと、少し挑戦的な新人紹介企画も組んでみました。お見苦しい点もあるかとは思いますが、(わたしも含めた)新人3名それぞれの雰囲気が少しでも伝わればと思います。
全26ページの内容となっておりますので、ご一読ください。
会員以外の方にも、1部300円でお分けしておりますので、当会の活動にご関心をお持ちの方は、ぜひ、おためしに一冊いかがでしょうか。(APEX塩原)
世の中はクリスマスの色に染まっていますが、今年からわたしもサンタの仲間入りをするべく、プレゼントを考えているところです。
さて、定期的に事業の進捗を報告させていただいております、当会の会報「APEX通信」の第76号が刷り上がりましたのでお知らせいたします。

会員のみなさまには、すでに順次お手元に届いている頃かと思いますが、本号では、特集としまして、今年度の四月より開始されましたバイオマスガス化と液体燃料生産の新規事業を取り上げています。事業開始までの経緯を当会代表の田中が、また事業開始直後の動きについては新スタッフの河合と須藤が報告しております。化石燃料に頼らないエネルギーとしてポテンシャルが非常に高いバイオマスの分野で、今後APEXの技術がどのように発展・展開していくのか、プロジェクトの動向に注目です!
他にも、継続して取り組んでおりますコミュニティ排水処理事業、ジャトロファプロジェクトの活動報告や、国内で行われている「適正技術人材育成研修」、7月に実施しました東北大学とAPEXの合同ワークショップのようすもお伝えしています。
それと、少し挑戦的な新人紹介企画も組んでみました。お見苦しい点もあるかとは思いますが、(わたしも含めた)新人3名それぞれの雰囲気が少しでも伝わればと思います。
全26ページの内容となっておりますので、ご一読ください。
会員以外の方にも、1部300円でお分けしておりますので、当会の活動にご関心をお持ちの方は、ぜひ、おためしに一冊いかがでしょうか。(APEX塩原)