物販か活動紹介か―アースデイでの葛藤
すっかり春らしくなりました。APEXで初めての年度末・年度始まりを経験しておりますが、やはり、企業でもNGOでも忙しさは変わりません。そんな時期に、なんと事務所のPCが壊れてしまい、かなりのデータが消失してしまったという不運にも見舞われましたが、アースデイが終わり、ひとまずピークは乗り越えたような気がしています。
さて、そのアースデイは、ここ数年天気に恵まれず、APEXでは昨年は出展を見送りっていましたが、今年はしっかり出展してきました。

今回は、原宿駅との導線でもあるケヤキ並木沿いの、飲食ブースにもほどよく近い国際協力エリアで出展していました。今年はどうしたことか、初日は天気がよく、人通りもすごく多かったです。
ボランティアさんに手伝っていただきながら、わたしは両日ともブースを運営していましたが、運営側として参加するのは昨年のグローバルフェスタに続いて2度目です。ブースの構えかたも、立ち寄ってくれる方々に何を伝えたいのか、どうしたらより伝わるのかと考えながら試行錯誤です。
アースデイは、ほとんどが物販のブースです。APEXも、初日は革製品や布製品などのインドネシアの工芸品を全面的に出しながら、ブースの中に入ってくれる方に活動紹介を行うようなかたちでした。大人気のカエルの革の小物入れや、珍しいエイ革の財布などが行く人を引き寄せて、キャーキャー言われたりとなかなかの盛り上がりようでした。お客さんとの会話も、「本当のカエルなんですよー」などと弾んだりしましたが、わたしとしては、なかなか活動を紹介するような機会が持てずに、実は少し不完全燃焼でした。

そこで、二日目はレイアウトをがらりと変え、活動紹介のパネルなどを入り口に設置し、物販はかろうじてカエルとエイ革が見えるような形にしてみました。すると、ブースの前でなにやら細かい文字を読みに立ち止まっている方が出てきましたので、その方々に、チラシやパンフレットを配りながら質問などを自由にしていただくようにしました。すると、チラシやパンフレットも足りないくらいに配れるようになりました。一方で、物販は目に見えて売り上げが減りましたが、関心のある人に活動の説明をして、質問をいただいたり、どんな反応が返ってくるかを直接見れるというのは、広報担当としては大事なことです。
APEXの活動は、技術開発+国際協力という側面だけでもNGOとしてとてもユニークなのですが、なかなか外部への露出が少なく、関心を持ってくれる層が確実にいるにもかかわらず、そういう方々になかなかPRができていません。商品に関心を持ってくれた人たちを巻き込んでいくというのも必要な一方で、関心領域がぴったり合致するような人たちに見つけてもらいやすいような活動も必要です。 
イベント出展は積極的に続けていきたいと思っていますが、そのへんの試行錯誤はまだまだ続きそうです。そのへんのアイディア出しも含めて、APEXに関わってくれるボランティアさんも大募集中ですので、どうぞよろしくお願いします。
Yes, Peace!←今年のアースデイのテーマでした。なかなかいい響きですね。
(APEX塩原)
さて、そのアースデイは、ここ数年天気に恵まれず、APEXでは昨年は出展を見送りっていましたが、今年はしっかり出展してきました。

今回は、原宿駅との導線でもあるケヤキ並木沿いの、飲食ブースにもほどよく近い国際協力エリアで出展していました。今年はどうしたことか、初日は天気がよく、人通りもすごく多かったです。
ボランティアさんに手伝っていただきながら、わたしは両日ともブースを運営していましたが、運営側として参加するのは昨年のグローバルフェスタに続いて2度目です。ブースの構えかたも、立ち寄ってくれる方々に何を伝えたいのか、どうしたらより伝わるのかと考えながら試行錯誤です。
アースデイは、ほとんどが物販のブースです。APEXも、初日は革製品や布製品などのインドネシアの工芸品を全面的に出しながら、ブースの中に入ってくれる方に活動紹介を行うようなかたちでした。大人気のカエルの革の小物入れや、珍しいエイ革の財布などが行く人を引き寄せて、キャーキャー言われたりとなかなかの盛り上がりようでした。お客さんとの会話も、「本当のカエルなんですよー」などと弾んだりしましたが、わたしとしては、なかなか活動を紹介するような機会が持てずに、実は少し不完全燃焼でした。


そこで、二日目はレイアウトをがらりと変え、活動紹介のパネルなどを入り口に設置し、物販はかろうじてカエルとエイ革が見えるような形にしてみました。すると、ブースの前でなにやら細かい文字を読みに立ち止まっている方が出てきましたので、その方々に、チラシやパンフレットを配りながら質問などを自由にしていただくようにしました。すると、チラシやパンフレットも足りないくらいに配れるようになりました。一方で、物販は目に見えて売り上げが減りましたが、関心のある人に活動の説明をして、質問をいただいたり、どんな反応が返ってくるかを直接見れるというのは、広報担当としては大事なことです。


イベント出展は積極的に続けていきたいと思っていますが、そのへんの試行錯誤はまだまだ続きそうです。そのへんのアイディア出しも含めて、APEXに関わってくれるボランティアさんも大募集中ですので、どうぞよろしくお願いします。
Yes, Peace!←今年のアースデイのテーマでした。なかなかいい響きですね。
(APEX塩原)
SATREPS事業の最近
最近のSATREPS事業の取り組みですが、装置が完成・設置されたということもあり、本格的に実験が進められています。

僕はガス化に使用する粘土触媒の活性評価の実験、現地で集められた粘土の性質などの測定をしています。
メタノール合成に使用するガス精製実験を行っている河合スタッフも実験室を行き来し、毎日忙しそうに実験を行っています。

多くの実験データを蓄積し、パイロットプラント、実証プラントと今後研究が進んでいく過程で役に立てるためにも実験を正確に行う必要があります。
また実験の他に毎月、一度BPPTスタッフとのミーティングを行っています。
20人近くの研究者が集まり、現在の実験の進捗状況や今後の課題、方針などについて議論をしています。

5月28日にはSATREPS事業のJCC(Joint Coordinating Committee)が行われる予定になっており、プロジェクト関係者がインドネシアに集結します。その準備にも向けて頑張っていきます。
(APEX 須藤)

僕はガス化に使用する粘土触媒の活性評価の実験、現地で集められた粘土の性質などの測定をしています。
メタノール合成に使用するガス精製実験を行っている河合スタッフも実験室を行き来し、毎日忙しそうに実験を行っています。


多くの実験データを蓄積し、パイロットプラント、実証プラントと今後研究が進んでいく過程で役に立てるためにも実験を正確に行う必要があります。
また実験の他に毎月、一度BPPTスタッフとのミーティングを行っています。
20人近くの研究者が集まり、現在の実験の進捗状況や今後の課題、方針などについて議論をしています。

5月28日にはSATREPS事業のJCC(Joint Coordinating Committee)が行われる予定になっており、プロジェクト関係者がインドネシアに集結します。その準備にも向けて頑張っていきます。
(APEX 須藤)
アフタヌーンカフェ4月の会を開催します。
アフタヌーンカフェは、APEXのボランティアグループの協力で行っているカフェイベントです。
APEXの活動を分かりやすくご紹介させていただくほか、気になるトピックについて話し合う勉強会も行っています。
今回の勉強会では、前回に引き続きソーシャルビジネスをとりあげます。具体的な事例から、ソーシャルビジネスの特徴や社会的役割などを考えてみたいと思います。
インドネシアのコーヒーをご用意してお待ちしておりますので、どうぞお気軽にご参加下さい!
★*アフタヌーンカフェ4月の会@鶯谷オフィス*★
【日時】 2015年4月25日(土)14:00-18:00
【場所】 APEX東京事務所 (地図)
【プログラム】
14:00-14:10 オープニング
14:10-15:10 第1部 APEX事業説明
初めての方に、APEXの活動を分かりやすくご紹介します。
※インドネシアのコーヒーを飲みながら、お気軽にご参加ください。
15:10-15:20 休憩
15:20-17:00 第2部 グループスタディ「事例から考えるソーシャルビジネス」
前回の勉強会では、ソーシャルビジネスがどういう問題に向かうための
概念であるかについて共有しましたが、具体的な活動がイメージできないこともあり、
さまざまな疑問も出てきました。
今回は、ソーシャルビジネスの実例を挙げて議論することを通して、
ソーシャルビジネスの考え方や重要性を考えてみたいと思います。
17:00-17:10 休憩
17:10-18:00 第3部 スタッフミーティング(参加自由)
18:00 終了
【参加費】 無料
【申し込み方法】 メール、電話またはFAXで、お名前とご連絡先(メールアドレスまたは電話)をお知らせ下さい。
【お申込先】
特定非営利活動法人APEX(担当三木)
電話:03-3875-9286 FAX:03-3875-9306
E-mail:tokyo-office[at]apex-ngo.org (atを半角@に変えてお送りください)

(前回のアフタヌーンカフェの様子)
APEXの活動を分かりやすくご紹介させていただくほか、気になるトピックについて話し合う勉強会も行っています。
今回の勉強会では、前回に引き続きソーシャルビジネスをとりあげます。具体的な事例から、ソーシャルビジネスの特徴や社会的役割などを考えてみたいと思います。
インドネシアのコーヒーをご用意してお待ちしておりますので、どうぞお気軽にご参加下さい!
★*アフタヌーンカフェ4月の会@鶯谷オフィス*★
【日時】 2015年4月25日(土)14:00-18:00
【場所】 APEX東京事務所 (地図)
【プログラム】
14:00-14:10 オープニング
14:10-15:10 第1部 APEX事業説明
初めての方に、APEXの活動を分かりやすくご紹介します。
※インドネシアのコーヒーを飲みながら、お気軽にご参加ください。
15:10-15:20 休憩
15:20-17:00 第2部 グループスタディ「事例から考えるソーシャルビジネス」
前回の勉強会では、ソーシャルビジネスがどういう問題に向かうための
概念であるかについて共有しましたが、具体的な活動がイメージできないこともあり、
さまざまな疑問も出てきました。
今回は、ソーシャルビジネスの実例を挙げて議論することを通して、
ソーシャルビジネスの考え方や重要性を考えてみたいと思います。
17:00-17:10 休憩
17:10-18:00 第3部 スタッフミーティング(参加自由)
18:00 終了
【参加費】 無料
【申し込み方法】 メール、電話またはFAXで、お名前とご連絡先(メールアドレスまたは電話)をお知らせ下さい。
【お申込先】
特定非営利活動法人APEX(担当三木)
電話:03-3875-9286 FAX:03-3875-9306
E-mail:tokyo-office[at]apex-ngo.org (atを半角@に変えてお送りください)

(前回のアフタヌーンカフェの様子)
日曜夜の会合とモデル農園の苗木、そして、人食いワニが出るという湖
3月29日から30日にかけて、東フローレス県のベロギリ村およびバヒンガ、ワイバオ村へ行ってきました。
29日(日曜日)の朝に出発するつもりでしたが、自動車のトラブルで遅れ、結局お昼すぎの出発となりました。現地のベロギリ村に着いたのは夕方5時、その後、種子収集人のお宅で夕飯をごちそうになり、周辺の住民(農民グループの主要メンバー)を招いてミーティングを夜7時から行うことになりました。
そうは言っても、やはりゴムの時間のインドネシア、メンバーが集ってミーティングが開始されたのは予定より1時間半遅れの8時半過ぎ。
ミーティングの目的は、昨年11月にモデル農園を作ってジャトロファの苗木を植栽した、この村で剪定などの苗木の育て方や収穫、収穫後に行うことなどを説明することでした。

ベロギリ村での住民との会合の様子
この村の種子収集人からは、「この村に元々生えている木は少ないので収穫量も少ないが、これから植える木が大きく育てばこの村のジャトロファの収穫量はきっと増える」との力強いお言葉。
ミーティングが終わったのは午後10時過ぎでしたが、それからヤシ酒(こちらではモケと呼ぶ)を飲みながら2次会が始まったところで、疲れていた私は先に種子収集人宅で休ませてもらいました。
翌日はベロギリ村の種子収集人と一緒に、そこから車で1時間ほど行ったところにあるバヒンガ村、ワイバオ村へ向かいました。そこでも種子収集人と面会し、収集状況などを確認しました。
途中、湖面の面積が2ヘクタールぐらい(?)あるというアスマラ湖を訪れました。訪れたと言っても、湖岸までは行かずに遠くから眺めたのみです。何故かと言うと、人を襲うワニが出るという話だからです。

人食いワニが出るというアスマラ湖
以前はそんなワニが出ることはなく、村人も泳いでいたりしていたそうです。ところが、昨年9月頃、愛し合っていた2人の若い男女が、それぞれの両親に結婚を反対されて、この湖で無理心中を図って自殺したとのこと。それ以来、この湖でワニが出るようになり、実際に人が襲われ、足を噛まれて亡くなった方もいるようです。村人らは自殺した男女の霊がワニとなったと言っているとか、言ってないとか。
話をジャトロファに戻しますが、その後、ベロギリ村へ戻り、昨年の11月に植栽したというモデル農園を訪問しました。

植栽後4ヶ月の苗木(ベロギリ村モデル農園にて)

植栽後4ヶ月で早くも蕾ができている苗木もありました
植栽後に枯れてしまい、新規に植え替えた苗木もあるそうですが、順調に育っている木もあり、一安心しました。
(APEX彦坂)
29日(日曜日)の朝に出発するつもりでしたが、自動車のトラブルで遅れ、結局お昼すぎの出発となりました。現地のベロギリ村に着いたのは夕方5時、その後、種子収集人のお宅で夕飯をごちそうになり、周辺の住民(農民グループの主要メンバー)を招いてミーティングを夜7時から行うことになりました。
そうは言っても、やはりゴムの時間のインドネシア、メンバーが集ってミーティングが開始されたのは予定より1時間半遅れの8時半過ぎ。
ミーティングの目的は、昨年11月にモデル農園を作ってジャトロファの苗木を植栽した、この村で剪定などの苗木の育て方や収穫、収穫後に行うことなどを説明することでした。

ベロギリ村での住民との会合の様子
この村の種子収集人からは、「この村に元々生えている木は少ないので収穫量も少ないが、これから植える木が大きく育てばこの村のジャトロファの収穫量はきっと増える」との力強いお言葉。
ミーティングが終わったのは午後10時過ぎでしたが、それからヤシ酒(こちらではモケと呼ぶ)を飲みながら2次会が始まったところで、疲れていた私は先に種子収集人宅で休ませてもらいました。
翌日はベロギリ村の種子収集人と一緒に、そこから車で1時間ほど行ったところにあるバヒンガ村、ワイバオ村へ向かいました。そこでも種子収集人と面会し、収集状況などを確認しました。
途中、湖面の面積が2ヘクタールぐらい(?)あるというアスマラ湖を訪れました。訪れたと言っても、湖岸までは行かずに遠くから眺めたのみです。何故かと言うと、人を襲うワニが出るという話だからです。

人食いワニが出るというアスマラ湖
以前はそんなワニが出ることはなく、村人も泳いでいたりしていたそうです。ところが、昨年9月頃、愛し合っていた2人の若い男女が、それぞれの両親に結婚を反対されて、この湖で無理心中を図って自殺したとのこと。それ以来、この湖でワニが出るようになり、実際に人が襲われ、足を噛まれて亡くなった方もいるようです。村人らは自殺した男女の霊がワニとなったと言っているとか、言ってないとか。
話をジャトロファに戻しますが、その後、ベロギリ村へ戻り、昨年の11月に植栽したというモデル農園を訪問しました。

植栽後4ヶ月の苗木(ベロギリ村モデル農園にて)

植栽後4ヶ月で早くも蕾ができている苗木もありました
植栽後に枯れてしまい、新規に植え替えた苗木もあるそうですが、順調に育っている木もあり、一安心しました。
(APEX彦坂)