fc2ブログ
特定非営利活動法人APEX
サイト内の検索Googleホームページロゴ

インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

 | ブログトップへ戻る | 

第12回総会のお知らせ

新緑のまぶしい季節となりましたが、会員のみなさま、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今年も総会のご案内をする時期となりました。一昨年より事務局を増強して国内事業も強化し、昨年は新しいバイオマスエネルギー事業の開始とともに、二名の海外事業コーディネーターを加えて、会の活動と体制がステップアップしたことを感じます。かねてより実施中のコミュニティ排水処理事業では、さいわいにも、昨年から今年にかけて、三つの賞を受賞するにいたりました。

昨年度の活動を振り返り、新年度の活動について討議すべく、下記のとおり総会を開催します。総会は、会の活動の流れを全体的に把握いただくとともに、役員やスタッフとも顔合わせしていただく貴重な機会でもあります。ご多忙の折とは思いますが、お繰り合わせの上ご出席のほど、よろしくお願いします。



   [日時]   2015年6月7日(日)午後2時30分~午後5時45分

   [場所]   JICA東京 セミナールーム403
         京王新線 幡ヶ谷駅下車 南口 徒歩8分、
         地下鉄千代田線代々木上原下車 西口 徒歩12分(地図

   [議題]  1) 2014年度(2014.4.1~2015.3.31)事業報告及び収支決算  
          排水処理プロジェクト、バイオマスエネルギープロジェクト
          (バイオマスガス化・液体燃料生産事業、ジャトロファ事業、炭のガス化発電事業)、
          アジアの現地NGO支援型プロジェクト、APEXセミナー、開発とNGO研究会、
          適正技術人材育成研修、関西支部、東北支部 他
         2) 2015年度事業計画及び収支予算
         3)その他 

         ※事業報告は、プロジェクターを用いて、現地の活動状況の写真などをご覧いただきながら行います。

* 総会終了後に近くの会場で懇親会(会費数千円程度)を行います。ふるってご参加ください。

    ◎ お送りしましたご案内状に同封の返信用ハガキにてご出欠をお知らせ下さい。
      5月31日(土)までにご投函いただければさいわいです。
以上

機械の故障を予防する伝統儀式

フローレス島は雨が降ることも少なくなり、乾季に入ったかのようで、種子の収量も減ってきました。本来であれば、今ごろは搾油をどんどん進めているべき時期なのですが、今年は搾油作業があまり進んでいません。種子予熱器の調子が悪いからです。この種子予熱器(下の写真)は以前から度々故障し、搾油活動の妨げとなっています。

種子予熱器

インドネシアでは、このような時にどうするかというと、鶏や豚などを生贄に捧げて、血をまくそうです。先祖の霊などが悪さをしており、その場が暑くなっているので、それを冷ますためにする伝統的儀式(Acara pendingin)を行うとのこと。あまりにも故障が頻発するので、郷に入っては郷に従えのとおり、その儀式の実施をお願いしてみました。

用意されたものは子豚一頭。協力先団体(ディアン・デサ財団)の老スタッフが、その儀式をリードします。

豚をさばき、血を取った後、お供え用の料理を準備します。お供え物としては、料理の他にタバコやお酒も用意するようです。種子倉庫の一画にお供え物を用意して、ロウソクを灯し、その前に座って機会の故障などなく事業が順調に進むことを祈願します。「もしこちら側に誤りがあれば、謝ります」というようなことも述べます。

お供え物

その後、ジャトロファ・センターのある農園内の全スタッフを呼んで、料理をごちそうしました。その日のうちに残さず食べないといけないそうです。

その他に種子予熱器などの機械の周りをはじめ、事務所の玄関にも先ほど取った血を振りまきました。

事務所の玄関に振りまかれた血


これで事業が順調に進むと良いのですが。


続きを読む »

共同作業

水道水で行っていた実験も、Aquadesという、こちらの蒸留水を用いての実験に切りかえ日々、データを取っています。

実験は、夾雑ガスを含むガスとアルカリ溶液を反応させて、夾雑ガスを溶液に吸収させるというものです。
実験条件として、反応させるガス量と液量の比を変えた5条件で、効果をみます。

IMG_3982.jpg
実験は、HadiさんとPrimaさんと一緒にやります。
もう一人いたのですが、仕事が忙しいとふられ続けています。
IMG_1730.jpg
二人ともよく動いてくれます。(左:Primaさん、右:Hadiさん)

インドネシアでは、もともと力仕事など体を動かす仕事をする人と、机に座って仕事をする人がきっちり分かれていて、いわゆるエリートほど机に座っての仕事を好む傾向にあります。
女性が力仕事をするなんてことは、男性が力仕事をすること以上にあまりないことのようで、私が重いものを運んだりしようものなら、横から手が出てきて代わりにやってくれることもしばしば。

日本では、実験に係る作業は全て本人が行うことが当たり前だったので、とても新鮮です。

IMG_1734.jpg
図の中の点々がデータなのですが、実験データも順調に溜まってきています。

ついつい写真を忘れるので、次は、実験室外の写真も載せるようにします!

(APEX 河合) 

世界の大多数の人たちのための技術体系―第185回APEXセミナーにて

APEXの塩原です。さて、先日5/9(土)に、第185回APEXセミナーが開催されました。このセミナーは、2015年度適正技術人材育成研修の第1回講義と同時の開催となりました。

会場のようすAPEXの活動に関わっていただいているみなさまにはお馴染みかと思いますが、毎年5月に行われているこのセミナーは、APEX代表の田中が、適正技術について講義を行うセミナーです。APEXのこれまで活動実践を踏まえ、適正技術とは何かを、代表自らの口から話すので、APEXの活動や、適正技術分野のいまを知りたいという方には、まさにうってつけとなるセミナーです。

ただ、内容は毎回全く同じというわけではなく、事業の進捗や構想など、最新の情報が少しずつ加えられています。今回は「適正技術とこれからの技術体系」と題し、適正技術の概念・実践について話された後、適正技術の創出に必要なポイントや、国内における適正技術の担い手に関する今後の構想なども話されました。

続きを読む »

排水処理設備の設置だけでなく、水質管理のための分析も行ってます

いつもはフローレス島に駐在している彦坂です。4月より、ジョグジャカルタを拠点にして実施されている排水処理事業(JICA草の根パートナー事業)もお手伝いすることになりました。

この事業は2011年10月から開始されたもので、2015年(今年)の9月までが事業期間です。実は事業開始から半年間もジャトロファ事業の傍ら、私が担当していましたので3年ぶりのジョグジャカルタ駐在(出張)です。

さて、事業も残り5ヶ月となり、中部ジャワ州のプカロンガン市およびテガール市、ジョグジャカルタ特別州のジョグジャカルタ市、バリ州タバナン県の4都市に計6基の生活排水処理設備が建設され、既に運転を開始しています。その他、テガール市で2基目の排水処理設備を建設中、そして他の1箇所で住民との交渉を行っています。

この事業では排水処理設備を作るだけでなく、実際に処理された排水の水質が基準を満たしているかを確認しなければなりません。その分析を担当しているのが、研修も担当しているアジェン(下の写真、左の彼女)です。
apakaba3_20150324190907606.jpg

これから月に1~2度、彼女が主にテガール市へ行って排水のサンプリングを行い、ジョグジャカルタのPUSTEKLIM(排水処理適正技術センター)で分析を行います。

実験室内の様子
排水の分析を行うアジェン

分析を行うアジェン
実験室内の様子

体は小柄ながらも、大事な分析業務を一手に引き受けるアジェンには頑張って良い結果を上げてもらいたいものです。

ジャトロファ事業(マウメレ)でも酸価の測定など簡単な実験を行っていますが、事務所の一画で行っているので、あまり実験室とは呼べないような雰囲気ですが、PUSTEKLIMはさすがだなと思う自分でした。

(APEX彦坂)

 | ブログトップへ戻る | 

カレンダー

« | 2015-05 | »
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

カテゴリ別

現在の位置

アパ・カバール?
 トップページ
  └ 月別アーカイブ
        └ 2015年05月
by AlphaWolfy

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

Appendix




携帯用QRコード
QRコード

Copyright (C) 2015 特定非営利活動法人APEX, All Rights Reserved.
〒110-0003 東京都台東区根岸1-5-12 井上ビル2F(地図・アクセス
電話TEL:03-3875-9286 / ファックスFAX:03-3875-9306 / 電子メールE-mail:tokyo-office@apex-ngo.org