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インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

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今年もジャトロファの種子の買い取りが始まりました

今年もジャトロファの収穫期が始まり、ジャトロファ・センター周辺の住民が種子を販売するためにやって来るようになりました。持ってくるのは、子供の場合がほとんどです。

DSCN3409-1.jpgDSCN3410-1.jpg

まだ集まり始めたばかりですが、下の写真は種子を乾燥させているところです。

DSCN3412-1.jpg

ジャトロファ事業自体は縮小しつつも維持していくことが決まっていますが、4ヶ所ある種子収集拠点の種子収集人と連絡を取りながら、ある程度の量が確保されていれば買い取りに出かける予定です。

(APEX彦坂)

新たな液体燃料生産方法

SATREPS事業では、バイオマスのガス化とガス化後に発生するSyangasを用いた液体燃料生産を行います。

プロジェクトの開始時点では、メタノール合成を行うはずでしたが、プロジェクトが進むにつれ
メタノール合成とは別の液体燃料生産法も試みることになりました。

別の方法って????
それは、ガス発酵という反応です。

Syangasには一酸化炭素や水素、二酸化炭素が含まれますが、メタノール合成の場合、メタノールの原料である
水素と一酸化炭素の割合が2:1になるように調整する必要があります。

また、上記のガス以外にも夾雑ガスがあるので、合成触媒を劣化させないためにもそれらを除去する必要があります。

ということで、メタノール合成を行う前に、以前にも紹介したガス精製を実施するわけです。


ガス発酵は、メタノール合成で使用する一酸化炭素と水素を微生物が取り込み、体内でエタノールを作ります。

ブログ

また生物反応であるガス発酵の場合、熱化学反応のメタノール合成よりも緩やかな反応条件(常温、常圧)で反応が起こります。

ブログ - コピー

もちろん、生物反応なので液体燃料の生産率が低いという欠点もありますが、総合的にみるとメタノール合成に取って代わるかも?!という報告もあり、可能性のある技術でもあります。

新しい技術ですが、アメリカやニュージーランドなどでは、すでに商業設備ができ始めており
勉強のため、アメリカにあるベンチャー企業を訪ねることになりました。

シカゴにあるLanza Techのオフィスです。
会議の内容は詳しく載せられませんが、創設者のひとりのシンプソン氏とお会いできました。
フレンドリーな方で技術内容について、お話を伺い、ラボも見せてもらいました。
IMG_2894.jpg

久々のアメリカで、広々とした土地と空がまぶしかったです~
IMG_2890.jpg

普段インドネシアと日本しかうろうろしないので、ザ・欧米を満喫しました。
メタン発酵以来の生物反応なので、ちょっとワクワクしています。
今後はメタノール合成と合わせて実施することになりそうです!

(APEX・河合)

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