10/17,18に行われた今年2回目のプログラム研修@ジョクジャカルタ
10/17,18にジョグジャカルタで、今年2回目のプログラム研修を行いました。
この研修は、地方政府の衛生環境改善担当者やファシリテーターの方々を対象に行うものです。
今回は2日間という限られた日程のうえ、対象もファシリテーター向けということから、施設導入をふまえた必要条件や課題を考えながら行う、かなり現実的なカリキュラムが組まれているところに特長があります。
現実的な、という意味は、例えば、地方政府主導による排水処理設備の設置の場合、低コストで手間がかからない処理技術(嫌気性微生物を使った方法)が選択されることが多いです。
そうなると、(おそらく技術上の長短や運営上の注意点などの情報共有や、住民との合意形成が不十分なのではないかと思う面もありますが)設置後に「クサい」ことへの苦情が寄せられることが多いです。これが悪化すると、つなぎこみをやめる家庭が増えたり、ひいては運転をやめる地域さえ出てきますが、これが典型的ともいえる現実的問題の例です。
そのため、嫌気性処理と好気性処理の組み合わせによって、臭気の問題が解消できますよ、コストも予算内に収まりますし、既存の設備の改造でも効果が得られますよ、という点を中心的に説明を行って、理解を得たいというような意図を背景として、講義のカリキュラムが考えられています。
2日間のカリキュラムは、以下のような内容でした。大筋は7月の研修と同じです。
10月17日
講義① 嫌気性処理と好気性処理の組み合わせによるコミュニティ排水嫌気性処理の機能向上について
講義② 処理水の性状について(品質および重要な要素について)
講義③ 管渠(配管、処理槽の管理、つなぎこみ等)におけるポイント
講義④ 前処理方法
講義⑤ 好気性排水処理の特徴
講義⑥ 嫌気性排水処理の特徴
講義⑦ 設計演習1
10月18日
・現地視察
・排水処理センターで実施中の案件のご説明
・設計演習2
今回は主に西ジャワ州に属する地方自治体から参加者が集まりましたが、両日とも、事前の申し込み以上に参加者が集まり、スタッフ達は対応に追われておりました。
講義は、代表の田中を始め、それぞれ専門スタッフが担当しました。

(講義「嫌気性処理と好気性処理の組み合わせによるコミュニティ排水嫌気性処理の機能向上について」 担当APEX代表田中)

(設計演習 担当ヘルマン)

(排水処理センターで実施中の案件のご説明 担当ユニ)

(講義「管渠(配管、処理槽の管理、つなぎこみ等)におけるポイント」 担当ジュニ)
会場からも具体的な事例に沿った質問や相談が出始め、それに応答すると、技術や課題の解決策についての理解が進み、信頼感が高まる感触がありました。

視察の際には、カラングワル地区を訪問。

月々の電気代はいくらか、停電の時はどうするのか、等の運営への質問が殺到しました。


最後に記念撮影を行い、参加者の一体感が最高潮に達したところで終了です。みなさん笑顔で会場を後にしていきました。

(写真をクリックすると拡大します)
余談ですが、この後、導入に前向きな地域がいくつも出てきまして、今年度中の設置を目指す13の候補地が確定する段階まであと一歩というところまで進めることができました。
現地スタッフの実行力には驚かされます。

(センタースタッフ、左からユニ、ヘルマン、ジュニ、メルトン、三木)
(APEX三木)
この研修は、地方政府の衛生環境改善担当者やファシリテーターの方々を対象に行うものです。
今回は2日間という限られた日程のうえ、対象もファシリテーター向けということから、施設導入をふまえた必要条件や課題を考えながら行う、かなり現実的なカリキュラムが組まれているところに特長があります。
現実的な、という意味は、例えば、地方政府主導による排水処理設備の設置の場合、低コストで手間がかからない処理技術(嫌気性微生物を使った方法)が選択されることが多いです。
そうなると、(おそらく技術上の長短や運営上の注意点などの情報共有や、住民との合意形成が不十分なのではないかと思う面もありますが)設置後に「クサい」ことへの苦情が寄せられることが多いです。これが悪化すると、つなぎこみをやめる家庭が増えたり、ひいては運転をやめる地域さえ出てきますが、これが典型的ともいえる現実的問題の例です。
そのため、嫌気性処理と好気性処理の組み合わせによって、臭気の問題が解消できますよ、コストも予算内に収まりますし、既存の設備の改造でも効果が得られますよ、という点を中心的に説明を行って、理解を得たいというような意図を背景として、講義のカリキュラムが考えられています。
2日間のカリキュラムは、以下のような内容でした。大筋は7月の研修と同じです。
10月17日
講義① 嫌気性処理と好気性処理の組み合わせによるコミュニティ排水嫌気性処理の機能向上について
講義② 処理水の性状について(品質および重要な要素について)
講義③ 管渠(配管、処理槽の管理、つなぎこみ等)におけるポイント
講義④ 前処理方法
講義⑤ 好気性排水処理の特徴
講義⑥ 嫌気性排水処理の特徴
講義⑦ 設計演習1
10月18日
・現地視察
・排水処理センターで実施中の案件のご説明
・設計演習2
今回は主に西ジャワ州に属する地方自治体から参加者が集まりましたが、両日とも、事前の申し込み以上に参加者が集まり、スタッフ達は対応に追われておりました。
講義は、代表の田中を始め、それぞれ専門スタッフが担当しました。

(講義「嫌気性処理と好気性処理の組み合わせによるコミュニティ排水嫌気性処理の機能向上について」 担当APEX代表田中)

(設計演習 担当ヘルマン)

(排水処理センターで実施中の案件のご説明 担当ユニ)

(講義「管渠(配管、処理槽の管理、つなぎこみ等)におけるポイント」 担当ジュニ)
会場からも具体的な事例に沿った質問や相談が出始め、それに応答すると、技術や課題の解決策についての理解が進み、信頼感が高まる感触がありました。

視察の際には、カラングワル地区を訪問。

月々の電気代はいくらか、停電の時はどうするのか、等の運営への質問が殺到しました。


最後に記念撮影を行い、参加者の一体感が最高潮に達したところで終了です。みなさん笑顔で会場を後にしていきました。

(写真をクリックすると拡大します)
余談ですが、この後、導入に前向きな地域がいくつも出てきまして、今年度中の設置を目指す13の候補地が確定する段階まであと一歩というところまで進めることができました。
現地スタッフの実行力には驚かされます。

(センタースタッフ、左からユニ、ヘルマン、ジュニ、メルトン、三木)
(APEX三木)
【12/9(土)】 APEX創立30周年記念行事のお知らせ
APEX創立30周年記念行事 ―APEX30年の歩みをふりかえって―

APEXは1987年に設立されましたので、今年で創立30周年を迎えます。前身の第三世界セミナーの時代、設立後の、インドネシアの小さなNGOを支援しながらプロジェクトに取り組んだ時代、排水処理やバイオマスエネルギー開発などの本格的な事業に取り組み始めた時代と歩みを進め、そして今また、適正技術を社会に広めていく新しい時代にもさしかかっています。10年を単位とするような、非常にゆっくりとした歩みの中で、成し遂げてきたもの、成し遂げられていないものは何なのでしょうか。
この記念行事では、APEXのこれまでの歩みを振り返り、これからを展望し、そして何よりも、30年の間、無事に歩んでこられたことをともに祝いたいと思います。お誘い合わせの上、ふるってご参加ください。



【日時】2017年12月9日(土)15:30~19:30
【会場】ホテルシャーウッド8F ロビンズクラブ

〒110-0003東京都台東区根岸1-2-21 TEL.03-3876-2121
(アクセス)JR鶯谷駅南口より徒歩1分、東京メトロ日比谷線入谷駅、2番出口より徒歩5分
地図:http://www.sherwood.ne.jp/access/
※右図をクリックすると拡大します。
【参加費】5,000円(講演・トークのみ1,000円)
【プログラム】
●第1部 講演とトーク 15:30-17:30
田中直の講演と、各時代ゆかりの方々のトークで、APEXの歩みをふり返り、今後を展望します。
1. 第三世界セミナーの時代&YABAKA/YPKMとの協力
2. プロジェクトの時代―排水処理、バイオマスエネルギー開発―
3. APEXの現在~これからのAPEX

●第2部 パーティ 17:40-19:30
パーティの中では、これまでAPEXに関わってくださった方々からメッセージをいただくほか、ボランティアグループ「APnet」メンバーによる演奏もあります。
【お申込方法】
メールまたはFAXにて「APEX創立30周年記念行事」と明記の上、お名前、ご連絡先(メールまたはFAX)、第1部と第2部の出欠をお知らせ下さい。
【お申し込み先・お問い合わせ】
特定非営利活動法人APEX(担当:三木)
Tel: 03-3875-9286 Fax: 03-3875-9306
Email: tokyo-office@apex-ngo.org
URL:http://www.apex-ngo.org/
(担当よりひとこと)会員以外の方もお申込みいただけます。みなさまのご参加をお待ちしております。