各地で進む排水処理設備の建設工事
2017年2月に開始された日本NGO連携無償資金協力事業(コミュニティ排水処理事業)は、折り返し地点である第2年次の半ばを迎えています。8月末の締切に向けて中間報告書や、最終年次である第3年次の申請書を書いたり、こちらも忙しい時期となっていますが、技術担当の現地スタッフもすでに建設が開始されている複数の現場を度々訪問しています。設備の建設が推奨設計通りに進んでいるか確認するためです。
中部ジャワ州スマラン県では、本事業で推奨する排水処理システムが2件導入されることになっていますが、以下の写真はその設置予定地の1つ、グヌック地区の建設工事の写真です。

昨年、2件の排水処理設備が建設されたウォノソボ県でも、カリベベル地区というところから既設改造(嫌気性処理槽のみの排水処理設備への回転円板装置の追加改造)の要望が出されました。同地区は第2年次の中では最も早く工事が進んでおり、右下の写真のように回転円板の槽がほぼ出来上がっている状態となっています。


事業の拠点である排水処理適正技術センター(通称:PUSTEKLIM)のあるスレマン県でも、ムンディロ地区というところでの既設改造が1件、イスラム学校にある寄宿舎で新規設置が1件決まっています。

第2年次の排水処理設備(うち、回転円板装置部)の設置目標は(予算上)15基以上ですが、これまでに決まっている設置件数は12~13基(ただし、うち7基は後述する約半額のみの部分支援)となっています。目標達成のためにはあと数件の設置が決まる必要がありますが、全体として第1年次に比べて第2年次はより早いペースで進んでいるため、15基設置という目標をやや上回る可能性が高いです。
なお、第1年次は回転円板装置設置に関わる費用を全て本事業の予算で出していましたが、第2年次では回転円板装置設置費用の約半額のみを事業予算で賄い、残り半額を地方政府の予算で賄うコミュニティも出てきました。嫌気性処理のみでは良好な排水水質は得られないことが知られてきた結果だと思われますが、外部の資金に極力頼らず、独自の予算で回転円板装置を設置しようとする動きが見られてきたことは大きな進歩だと思います。
(APEX彦坂)
中部ジャワ州スマラン県では、本事業で推奨する排水処理システムが2件導入されることになっていますが、以下の写真はその設置予定地の1つ、グヌック地区の建設工事の写真です。

昨年、2件の排水処理設備が建設されたウォノソボ県でも、カリベベル地区というところから既設改造(嫌気性処理槽のみの排水処理設備への回転円板装置の追加改造)の要望が出されました。同地区は第2年次の中では最も早く工事が進んでおり、右下の写真のように回転円板の槽がほぼ出来上がっている状態となっています。


事業の拠点である排水処理適正技術センター(通称:PUSTEKLIM)のあるスレマン県でも、ムンディロ地区というところでの既設改造が1件、イスラム学校にある寄宿舎で新規設置が1件決まっています。

第2年次の排水処理設備(うち、回転円板装置部)の設置目標は(予算上)15基以上ですが、これまでに決まっている設置件数は12~13基(ただし、うち7基は後述する約半額のみの部分支援)となっています。目標達成のためにはあと数件の設置が決まる必要がありますが、全体として第1年次に比べて第2年次はより早いペースで進んでいるため、15基設置という目標をやや上回る可能性が高いです。
なお、第1年次は回転円板装置設置に関わる費用を全て本事業の予算で出していましたが、第2年次では回転円板装置設置費用の約半額のみを事業予算で賄い、残り半額を地方政府の予算で賄うコミュニティも出てきました。嫌気性処理のみでは良好な排水水質は得られないことが知られてきた結果だと思われますが、外部の資金に極力頼らず、独自の予算で回転円板装置を設置しようとする動きが見られてきたことは大きな進歩だと思います。
(APEX彦坂)
APEX通信82号、2017年度年次報告書発行のお知らせ
先月末のことになりますが、機関紙『APEX通信』第82号を発行しました。
今回の通信では、日本NGO連携無償資金協力事業として2年目に突入したコミュニティ排水処理事業の最近の動き、昨年秋に設立された適正技術フォーラムの活動内容、国内事業では「IT・AI社会と人間の労働・暮らし」をテーマにした開発とNGO研究会などについてご報告しています。
目次:
■事業レポート
排水処理事業
ハイピッチで進み出したモデルシステム設置
-2年目に入ったコミュニティ排水処理事業-
適正技術フォーラム
適正技術フォーラム設立後の動き
国内事業
「開発とNGO」研究会
-IT・AI社会と人間の労働・暮らし-
■APEX info
会員の方には既にお届けしておりますので、どうぞご一読ください。また、会員以外の方で閲覧をご希望の方は、事務局までご連絡ください。APEX通信に関するみなさまのご感想、ご意見もお待ちしております。
また、同時期に2017年度の活動内容をご紹介する年次報告書も発行しました。PDF版は以下のページからダウンロード出来ますので、ぜひご覧ください。
http://www.apex-ngo.org/apex/annualrep.html
(APEX彦坂)
今回の通信では、日本NGO連携無償資金協力事業として2年目に突入したコミュニティ排水処理事業の最近の動き、昨年秋に設立された適正技術フォーラムの活動内容、国内事業では「IT・AI社会と人間の労働・暮らし」をテーマにした開発とNGO研究会などについてご報告しています。

■事業レポート
排水処理事業
ハイピッチで進み出したモデルシステム設置
-2年目に入ったコミュニティ排水処理事業-
適正技術フォーラム
適正技術フォーラム設立後の動き
国内事業
「開発とNGO」研究会
-IT・AI社会と人間の労働・暮らし-
■APEX info
会員の方には既にお届けしておりますので、どうぞご一読ください。また、会員以外の方で閲覧をご希望の方は、事務局までご連絡ください。APEX通信に関するみなさまのご感想、ご意見もお待ちしております。
また、同時期に2017年度の活動内容をご紹介する年次報告書も発行しました。PDF版は以下のページからダウンロード出来ますので、ぜひご覧ください。
http://www.apex-ngo.org/apex/annualrep.html
(APEX彦坂)
夏季休暇のお知らせ
日ごろより、APEXの活動にご理解、ご協力をいただきまして、ありがとうございます。
APEXでは、下記の期間を休業としますので、お知らせいたします。
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■夏季休業期間
2018年8月13日(月)~8月17日(金)
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夏季休業期間中のお問い合わせは、メールでいただけばさいわいです。
休業期間中はご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほど、お願いいたします。
APEX事務局
APEXでは、下記の期間を休業としますので、お知らせいたします。
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■夏季休業期間
2018年8月13日(月)~8月17日(金)
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夏季休業期間中のお問い合わせは、メールでいただけばさいわいです。
休業期間中はご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほど、お願いいたします。
APEX事務局