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インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

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「開発とNGO」研究会について

2008年9月25日(木)に第22回「開発とNGO」研究会 アマルティア・セン著 『人間の安全保障』が行なわれました。

今回は10名の参加があり(スタッフ含む)、時間を超過してさまざまな意見交換がありました。多数のご参加、ありがとうございました。



ところで、「開発とNGO」研究会は、現在の世界の構造、貧困の問題や環境問題等を引き起こしている要因や解決策などに関連する著作を読み合わせて、それに対する代替的な社会のあり方や必要な技術などについて考えることを目的にしております。

文章化するとちょっと分かりづらいのですが、私の中での理解は、「世の中の諸問題を解決するにはどうしたらいいのかと自分の中で考える機会を持つ」ことにあると思います。

さまざまな著作を読んでみると、現実味のない理論世界と思われるものに出会うこともあります。実社会で生活している者にとっては理想や空想でしかないようで一見受け入れがたいのですが、否定することでも肯定することでも、とにかくその著作のテーマについて1回は自分の中で考えることになります。

この「考える機会」が大事だと思います。この機会が多くなれば、あわよくばそのうち自分自身が考える理想の社会というものが形成されるかもしれませんし、それに近づくための技術に対するイメージが築かれるかもしれません。

そして、「社会の問題点を見つけ、理想的な社会のあり方を考える」、または「必要な技術を見つける」という志向は、NGOの発想につながります。
のちにこれが今後のAPEXの活動の構想につながっていけば理想的ですが、APEXの活動に関係がない方にとっても、社会を良くすることへの理解が広がります。

実は、APEXというNGOの設立は「第三世界の問題を考える連続ゼミナール」が発端になっており、途上国の問題を考えていたメンバーが、ゼミを基礎に現地に飛び出していったことから始まっています。

従って、NGO活動の礎となる思考の部分を培うこのような研究会は、今時よく目にするスキルアップのための講座や誰かの理論を分かりやすく説明するセミナーとは違うんですね。

参加者のみなさんの中には、理論を理解できないとおっしゃる方もいらっしゃいますが、ガチ理系の私も、形のない理論に対してはぜんぜん理解できないこと多々あり、です。

それでも、時間に追われる日常では考えることもなかった「理想の社会」や「社会の問題を解決する策」へ思いを馳せる機会になったからいいじゃないか、程度の気持ちで参加しています。
(こんな軽い気持ちでは、活動の構想につながるなんてことはとても・・遠いですかね)

まだ研究会に参加したことのない方々、試しに私のように軽い気持ちで参加してみてはいかがですか?しかし軽い気持ちとは言っても、題材の著作はなるべく読んできてくださいね!

なお、過去の研究会では、会員の方のご提案で「CDM勉強会」を開催したこともあり、そのような勉強会のご提案も大歓迎です。

(APEX 三木)
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