スマトラ沖地震状況と活動状況(11/3)
9月30日に発生したスマトラ沖地震から1ヶ月以上が経過し、11月1日に緊急支援段階から復興支援段階に移行しました。インドネシア国家災害対策庁は家屋の損害補填用予算として、3兆ルピア(約290億円)を政府に申請しました。重度の損害を受けた家屋の世帯には1500万ルピア(約14万円)、中度の損害を受けた家屋の世帯には1000万ルピア(約9万5千円)、軽度の損害を受けた家屋の世帯には500万ルピア(約4万8千円)を補償する予定です。その他、インフラや公的機関の復興もあわせると復興に必要な資金は7兆ルピア(約670億円)に上ると言われています。(Kompas)
また先日お伝えしましたように、この地震により亡くなった人の数は1117人ですが、生き残った人々にも家屋の損害以外に多くの困難が待ち受けています。例えば、アガム県やパダンパリアマン県では今後雨季に入ると土砂崩れが発生する危険性があるため、1827世帯の家族が避難を余儀なくされています。また、20万人が地震で職場を失うなどして失業すると予想されています。
http://www.kompas.com/read/xml/2009/10/27/20265387/Pascagempa..1.827.Keluarga.Harus.Direlokasi.
http://www.kompas.com/read/xml/2009/10/21/10490346/Hantu.PHK.Pascagempa.Padang
被災地では鳥インフルエンザの流行発生の懸念があるほか、下痢の症状を訴える患者数が5710名を超えるなど、現地の衛生状態も悪化しています。8000人以上が避難しているアガム県やパダンパリアマン県内の11ヶ所の避難キャンプでは、水供給と衛生設備の支援が必要とされており、またパダン市では60万人の人々がNGOなどが行なう給水活動に水を依存しているそうです。(Indonesia Earthquake Situation Report No.19, OCHA)
パダン市は以下の地図(下に赤線を引いた箇所がパダン市)にあるように、今回の地震で亡くなった人の数は313人(10月14日時点、以下同じ)、重傷者数431人、軽症者数771人、損害を受けた家屋の数は37687軒であり、パダンパリアマン県に次いで被害の大きかった地域です。

(出典:Map Action)
APEXの協力先NGO、ディアン・デサ財団のスタッフ5名、ボランティア10名からなる被災者支援チームは現在、パダン市のパダン・バラット地区、パダン・ウタラ地区、ナンガロ地区、パウ地区に設置された12ヶ所の配給ポイントで浄水の供給を行なっています。

(出典:OCHAのデータを元に作成)


(左)ポータブルな浄化器と輸送用プラスチックバック、(右)河川水は、一度ユニオンタンクと呼ばれるバックに入れて懸濁物質を沈殿させてから浄化する

河川水の浄化を行なうディアン・デサ財団のスタッフ
APEXでは、ディアン・デサ財団の被災者支援活動を応援するために、募金を行なっております。いただきました募金の中から5%を管理費としてAPEXがいただき、残りの95%はディアン・デサ財団に送金して支援活動に役立ててもらいます。もしよろしければ、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
スマトラ沖地震被災者支援募金のお願い
(APEX彦坂)
また先日お伝えしましたように、この地震により亡くなった人の数は1117人ですが、生き残った人々にも家屋の損害以外に多くの困難が待ち受けています。例えば、アガム県やパダンパリアマン県では今後雨季に入ると土砂崩れが発生する危険性があるため、1827世帯の家族が避難を余儀なくされています。また、20万人が地震で職場を失うなどして失業すると予想されています。
http://www.kompas.com/read/xml/2009/10/27/20265387/Pascagempa..1.827.Keluarga.Harus.Direlokasi.
http://www.kompas.com/read/xml/2009/10/21/10490346/Hantu.PHK.Pascagempa.Padang
被災地では鳥インフルエンザの流行発生の懸念があるほか、下痢の症状を訴える患者数が5710名を超えるなど、現地の衛生状態も悪化しています。8000人以上が避難しているアガム県やパダンパリアマン県内の11ヶ所の避難キャンプでは、水供給と衛生設備の支援が必要とされており、またパダン市では60万人の人々がNGOなどが行なう給水活動に水を依存しているそうです。(Indonesia Earthquake Situation Report No.19, OCHA)
パダン市は以下の地図(下に赤線を引いた箇所がパダン市)にあるように、今回の地震で亡くなった人の数は313人(10月14日時点、以下同じ)、重傷者数431人、軽症者数771人、損害を受けた家屋の数は37687軒であり、パダンパリアマン県に次いで被害の大きかった地域です。

(出典:Map Action)
APEXの協力先NGO、ディアン・デサ財団のスタッフ5名、ボランティア10名からなる被災者支援チームは現在、パダン市のパダン・バラット地区、パダン・ウタラ地区、ナンガロ地区、パウ地区に設置された12ヶ所の配給ポイントで浄水の供給を行なっています。

(出典:OCHAのデータを元に作成)


(左)ポータブルな浄化器と輸送用プラスチックバック、(右)河川水は、一度ユニオンタンクと呼ばれるバックに入れて懸濁物質を沈殿させてから浄化する

河川水の浄化を行なうディアン・デサ財団のスタッフ
APEXでは、ディアン・デサ財団の被災者支援活動を応援するために、募金を行なっております。いただきました募金の中から5%を管理費としてAPEXがいただき、残りの95%はディアン・デサ財団に送金して支援活動に役立ててもらいます。もしよろしければ、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
スマトラ沖地震被災者支援募金のお願い
(APEX彦坂)
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