fc2ブログ
特定非営利活動法人APEX
サイト内の検索Googleホームページロゴ

インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

 | ブログトップへ戻る | 

アチェの声-紛争と津波を乗り越えて

 先週の金曜日、上智大学アジア文化研究所主催の「アチェの声-紛争と津波を乗り越えて」という講演会に出席しました。この講演では、インドネシア民主化支援ネットワークとアチェのNGO、Jari Aceh(ジャリアチェ)とで行っている、2004年末に起きたスマトラ島沖地震後のアチェの復興支援の状況、特にJari Acehのメンバー2人からはインドネシア人から見た復興活動の様子を聞くことが出来ました。

 彼らが言うところによると、国際援助は第二の津波であったそうです。津波後、各国の支援部隊やインドネシア以外の国際NGOがアチェに押し寄せました。そのような支援部隊や国際NGOは道路補修などの公共事業を行ったりして、住民のニーズには合っていない援助活動を行うことが多いようです。また、現地の下請け業者を使って建物を建てた結果、質の悪い材料を使っていたり、完成せずに終わってしまっていたりしているとのことです。

また、国連はアチェの危険度をイラク並みに設定しており、国軍を支援活動の護衛につけているようです。

そのほか、「Food for work」と呼ばれるようなプログラムも行っているが、働いた代償に賃金を払い、その結果現地に伝統的に存在していた相互扶助の文化が壊されてしまったとアチェのNGOの方はおっしゃっていました。

 現地の人のニーズにあっていなければ、人道的に見える援助も単なる共同社会の破壊になってしまう恐れがあるということを考えさせられた講演でした。

(APEX彦坂)
関連記事

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://apex.blog22.fc2.com/tb.php/32-8f6a8513

 | ブログトップへ戻る | 

カレンダー

« | 2023-12 | »
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

カテゴリ別

現在の位置

アパ・カバール?
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ 2006年05月 01日 (月)
  ├ カテゴリー
  |  └ 東京事務所から
  └ アチェの声-紛争と津波を乗り越えて
by AlphaWolfy

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

Appendix




携帯用QRコード
QRコード

Copyright (C) 2015 特定非営利活動法人APEX, All Rights Reserved.
〒110-0003 東京都台東区根岸1-5-12 井上ビル2F(地図・アクセス
電話TEL:03-3875-9286 / ファックスFAX:03-3875-9306 / 電子メールE-mail:tokyo-office@apex-ngo.org