【MARIの突撃レポート】 第二弾 コミュニティ排水処理新規事業始動!
“MARI”ことAPEXの北田です。
突撃レポート第二弾は、先月よりいよいよ始まったコミュニティ排水処理事業の最新情報をいち早くお伝えします!
現在のプロジェクトの進捗を田中代表にうかがいました。
Q1.先月(10月)はどんな活動をされましたか。
A1. 10月10日に日本を出発しましたが、まずジャカルタでJICAのインドネシア事務所にあいさつし、それからジョクジャカルタへ移動してキックオフミーティング的な打ち合わせをしました。その後、バリ島でウィスヌ財団と打ち合わせ、それからジョクジャへ戻り、ソロ市、プカロンガン、テガールと巡業してジャカルタへ出ました。今はまだプロジェクトの初期段階なので、いわば、プロジェクトを実施するためのインフラをつくっているところです。4つの地方政府、3つのNGO、PUSTEKLIMの5,6人のスタッフとそれぞれ契約を結ぶ必要があり、また会計処理システムもしっかりしないといけません。そういう用事と合わせて、モデルシステムをつくる候補地探し、来月予定されている研修の準備などもやりました。
Q2.今回のプロジェクト対象となる4つの都市で、問題とされていることは何ですか。
A2. ソロは大都市で、一部に小さな家が密集した低所得地域があり、そういうところは概して衛生状態が劣悪です。住宅地の中にバティックやタフ・テンペ(大豆の発酵食品)の小さな工場があるところも多く、生活排水とともにそれらの排水も合わせて処理できないかとよく聞かれます。排水以外に廃棄物の問題も大きいようです。プカロンガンとテガールは似ていて、人口25~27万人ほどの中堅都市です。海に面して、海抜が低く、満潮になると水に浸かる地域もあります。排水問題としては、生活排水以外にバティック産業や水産加工場の排水が問題になっています。タナバンは、新興の比較的規模が小さい都市ですが、既に衛生状態が悪いところがあり、下流には観光地もありますから、しっかり排水を処理する必要があります。
Q3.これまでに訪ねた候補地の状況はどうでしたか。
A3. これまでに全部で6ケ所回りましたが、状況は場所によってさまざまで、まだトイレもゆきわたっていないところ、トイレはあるもののセプティク・タンクの状態が悪いところと、比較的いいところがあります。また排水溝も、コンクリートリングをつなぎ合わせて土管のようにして、道路の下に埋め込んでいるところ(閉渠)、開放型の排水溝(開渠)のところ、同じ開渠でも土を掘っただけのところもあれば、コンクリートでつくっているところもあります。ほとんどの場合、雨水と家庭排水を同じ排水溝に流しているので、排水を処理しようとするとそれを分離しないといけません。広くて、排水処理設備の設置場所を探しやすい一方で、配管のコストが嵩みそうなところと、せまくて、配管は短くて済みますが、処理設備の場所を確保するのがむずかしそうなところなど…。開放型の排水溝で、水が澱んで流れず、ゴミも捨てられていて、頻繁に洪水になる、といったところもいくつかあって、そういうところは最悪です。それでも、住民の人に聞くと、「直したければ直してもいいけど、別に今のままでも構わない」という人もいたりします。これから候補を絞っていきながら、住民の人たちとよく話し合っていくのが大事だと思います。
Q4.それでは、来月(11月)の予定を教えてください。
A4. 来月(11月)の目玉は、ジョクジャカルタで行うトレーニングで、今回の事業に参加する4つの都市/県の政府関係者、3つの協力先NGOの人たちに集まってもらい、PUSTEKLIMの経験の今回のプロジェクトについて説明しながら、政府側や協力先NGOからも、それぞれの状況・政策や経験を紹介してもらい、コミュニティ排水処理の現場見学もしてもらうものです。いわば、キックオフミーティングのような企画です。中央政府からも、インドネシアの衛生改善政策の中心人物である、BAPPENAS(国家開発企画庁)のヌグロホ氏も来てくれることになっているので、中身のあるトレーニングになるのではないかと思っています。
今回のインタビューで、このプロジェクトが順調に滑り出していることが伝わってきました。今後、どのように展開していくのか個人的にも楽しみです。進捗は逐次お伝えしていきたいと思いますので、どうぞお楽しみになさってください。
(APEX 北田万理)
突撃レポート第二弾は、先月よりいよいよ始まったコミュニティ排水処理事業の最新情報をいち早くお伝えします!
現在のプロジェクトの進捗を田中代表にうかがいました。
Q1.先月(10月)はどんな活動をされましたか。
A1. 10月10日に日本を出発しましたが、まずジャカルタでJICAのインドネシア事務所にあいさつし、それからジョクジャカルタへ移動してキックオフミーティング的な打ち合わせをしました。その後、バリ島でウィスヌ財団と打ち合わせ、それからジョクジャへ戻り、ソロ市、プカロンガン、テガールと巡業してジャカルタへ出ました。今はまだプロジェクトの初期段階なので、いわば、プロジェクトを実施するためのインフラをつくっているところです。4つの地方政府、3つのNGO、PUSTEKLIMの5,6人のスタッフとそれぞれ契約を結ぶ必要があり、また会計処理システムもしっかりしないといけません。そういう用事と合わせて、モデルシステムをつくる候補地探し、来月予定されている研修の準備などもやりました。
Q2.今回のプロジェクト対象となる4つの都市で、問題とされていることは何ですか。
A2. ソロは大都市で、一部に小さな家が密集した低所得地域があり、そういうところは概して衛生状態が劣悪です。住宅地の中にバティックやタフ・テンペ(大豆の発酵食品)の小さな工場があるところも多く、生活排水とともにそれらの排水も合わせて処理できないかとよく聞かれます。排水以外に廃棄物の問題も大きいようです。プカロンガンとテガールは似ていて、人口25~27万人ほどの中堅都市です。海に面して、海抜が低く、満潮になると水に浸かる地域もあります。排水問題としては、生活排水以外にバティック産業や水産加工場の排水が問題になっています。タナバンは、新興の比較的規模が小さい都市ですが、既に衛生状態が悪いところがあり、下流には観光地もありますから、しっかり排水を処理する必要があります。
Q3.これまでに訪ねた候補地の状況はどうでしたか。
A3. これまでに全部で6ケ所回りましたが、状況は場所によってさまざまで、まだトイレもゆきわたっていないところ、トイレはあるもののセプティク・タンクの状態が悪いところと、比較的いいところがあります。また排水溝も、コンクリートリングをつなぎ合わせて土管のようにして、道路の下に埋め込んでいるところ(閉渠)、開放型の排水溝(開渠)のところ、同じ開渠でも土を掘っただけのところもあれば、コンクリートでつくっているところもあります。ほとんどの場合、雨水と家庭排水を同じ排水溝に流しているので、排水を処理しようとするとそれを分離しないといけません。広くて、排水処理設備の設置場所を探しやすい一方で、配管のコストが嵩みそうなところと、せまくて、配管は短くて済みますが、処理設備の場所を確保するのがむずかしそうなところなど…。開放型の排水溝で、水が澱んで流れず、ゴミも捨てられていて、頻繁に洪水になる、といったところもいくつかあって、そういうところは最悪です。それでも、住民の人に聞くと、「直したければ直してもいいけど、別に今のままでも構わない」という人もいたりします。これから候補を絞っていきながら、住民の人たちとよく話し合っていくのが大事だと思います。
Q4.それでは、来月(11月)の予定を教えてください。
A4. 来月(11月)の目玉は、ジョクジャカルタで行うトレーニングで、今回の事業に参加する4つの都市/県の政府関係者、3つの協力先NGOの人たちに集まってもらい、PUSTEKLIMの経験の今回のプロジェクトについて説明しながら、政府側や協力先NGOからも、それぞれの状況・政策や経験を紹介してもらい、コミュニティ排水処理の現場見学もしてもらうものです。いわば、キックオフミーティングのような企画です。中央政府からも、インドネシアの衛生改善政策の中心人物である、BAPPENAS(国家開発企画庁)のヌグロホ氏も来てくれることになっているので、中身のあるトレーニングになるのではないかと思っています。
今回のインタビューで、このプロジェクトが順調に滑り出していることが伝わってきました。今後、どのように展開していくのか個人的にも楽しみです。進捗は逐次お伝えしていきたいと思いますので、どうぞお楽しみになさってください。
(APEX 北田万理)
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