9/1~9にインドネシアスタディーツアーに行ってきました【前編】
こんにちは、事務局の三木です。
9/1~9の日程でスタディーツアーに行ってきました。インドネシアのフローレス島、バリ島、ジャワ島ジョクジャカルタを周りましたが、ジョグジャが一番蒸し暑かったです。
しかし、それに勝るのが帰国後の東京の暑さ。今年の残暑は格別に厳しかったですね。
さて、今年APEXは「適正技術人材育成研修」を実施しており、今年のツアーは研修のカリキュラムの一環として行われています。例年APEXの開発現場を視察し、地方政府や住民の方との意見交換もしますが、今年は現地NGOや住民グループへの訪問がやや多かったです。今回ご参加いただいたのは、大学生や社会人の方の計7名です。
初日、午前中に成田を出発し、夕方にはバリに到着。2日目はいよいよフローレス島に出発です。

フローレス島のマウメレの空港では、APEXの現地スタッフが出迎えてくれました。夕方には、ホテルでジャトロファプロジェクトの説明を受けました。

次の日視察するジャトロファプロジェクトについて説明をうける
3日目は、ジャトロファ事業対象地であるレロロジャ村へ。村長さんにお話を聞いた後、モデル農園などを訪ねます。この辺りは乾燥していて乾季は植物が立ち枯れてしまうのですが、家畜のエサを確保するためなどの理由で野焼きが密かに行われています。山々は見渡す限り焼けこげた色をしていますが、今年は特に黒々としているように見えました。


左:レロロジャ村村役場の前で(中央が村長さん)
右:ジャトロファのモデル農園
モデル農園やジャトロファの植栽地を見て回ったあと、共同で農業やジャトロファの栽培にあたっているという2カ所の住民グループを訪ねました。

プロジェクトや村の状況についてご意見をうかがいました
ジャトロファプロジェクトについてうかがうと、これまで価値がなかったジャトロファの実に値段が付き、プロジェクトに感謝・期待しているという意見が聞けました。要望を聞いてみると、買い取り値段を上げて欲しいことや適宜栽培指導などに来て欲しい等が挙げられました。ジャトロファの買い取り値段については、軽油に競合していかなくてはいけない事情があるのですが、生産量が上がれば状況が良くなることなどをスタッフが説明、住民の方に理解を求めていました。
4日目は、午前中にジャトロファセンターを訪れ、搾油精製、ガス化、海水淡水化各設備やコンポスト生産の様子を見てもらいました。参加者のみなさんは、それぞれの装置や作業の流れについての説明を聞きながら、技術の特徴をつかもうとされていました。


左:搾油・精製設備
右:ジャトロファ種子の搾りかすからのコンポスト生産
この日の後半は、APEXの協力団体がフローレスで行っている衛生改善プロジェクトを見に行きました。
この辺りでは、22%の家庭にトイレがないようですが、このプロジェクトでは、費用が安く、工事にも時間がかからないトイレの設置と普及の活動を行っていました。特徴的なのは、軽くて丈夫な資材を用いているため運搬・設置が簡単であること、地域の共同体などに働きかけていること、地域の相互扶助システムを利用した分割払いが可能であることなどです。


左:安価で時間もかからずに設置できるトイレの普及活動を視察
右:自宅にトイレがない人に手を挙げてもらうと、ぱらぱらと手が上がる
その他にも、雨が少ないこの地方で、安価な雨水タンクの製造・設置をしていたり、沸騰の手間がいらない水の殺菌・浄化法の普及に関わるプロジェクトも実施しているようでした。
(後半に続く)
9/1~9の日程でスタディーツアーに行ってきました。インドネシアのフローレス島、バリ島、ジャワ島ジョクジャカルタを周りましたが、ジョグジャが一番蒸し暑かったです。
しかし、それに勝るのが帰国後の東京の暑さ。今年の残暑は格別に厳しかったですね。
さて、今年APEXは「適正技術人材育成研修」を実施しており、今年のツアーは研修のカリキュラムの一環として行われています。例年APEXの開発現場を視察し、地方政府や住民の方との意見交換もしますが、今年は現地NGOや住民グループへの訪問がやや多かったです。今回ご参加いただいたのは、大学生や社会人の方の計7名です。
初日、午前中に成田を出発し、夕方にはバリに到着。2日目はいよいよフローレス島に出発です。

フローレス島のマウメレの空港では、APEXの現地スタッフが出迎えてくれました。夕方には、ホテルでジャトロファプロジェクトの説明を受けました。

次の日視察するジャトロファプロジェクトについて説明をうける
3日目は、ジャトロファ事業対象地であるレロロジャ村へ。村長さんにお話を聞いた後、モデル農園などを訪ねます。この辺りは乾燥していて乾季は植物が立ち枯れてしまうのですが、家畜のエサを確保するためなどの理由で野焼きが密かに行われています。山々は見渡す限り焼けこげた色をしていますが、今年は特に黒々としているように見えました。


左:レロロジャ村村役場の前で(中央が村長さん)
右:ジャトロファのモデル農園
モデル農園やジャトロファの植栽地を見て回ったあと、共同で農業やジャトロファの栽培にあたっているという2カ所の住民グループを訪ねました。

プロジェクトや村の状況についてご意見をうかがいました
ジャトロファプロジェクトについてうかがうと、これまで価値がなかったジャトロファの実に値段が付き、プロジェクトに感謝・期待しているという意見が聞けました。要望を聞いてみると、買い取り値段を上げて欲しいことや適宜栽培指導などに来て欲しい等が挙げられました。ジャトロファの買い取り値段については、軽油に競合していかなくてはいけない事情があるのですが、生産量が上がれば状況が良くなることなどをスタッフが説明、住民の方に理解を求めていました。
4日目は、午前中にジャトロファセンターを訪れ、搾油精製、ガス化、海水淡水化各設備やコンポスト生産の様子を見てもらいました。参加者のみなさんは、それぞれの装置や作業の流れについての説明を聞きながら、技術の特徴をつかもうとされていました。


左:搾油・精製設備
右:ジャトロファ種子の搾りかすからのコンポスト生産
この日の後半は、APEXの協力団体がフローレスで行っている衛生改善プロジェクトを見に行きました。
この辺りでは、22%の家庭にトイレがないようですが、このプロジェクトでは、費用が安く、工事にも時間がかからないトイレの設置と普及の活動を行っていました。特徴的なのは、軽くて丈夫な資材を用いているため運搬・設置が簡単であること、地域の共同体などに働きかけていること、地域の相互扶助システムを利用した分割払いが可能であることなどです。


左:安価で時間もかからずに設置できるトイレの普及活動を視察
右:自宅にトイレがない人に手を挙げてもらうと、ぱらぱらと手が上がる
その他にも、雨が少ないこの地方で、安価な雨水タンクの製造・設置をしていたり、沸騰の手間がいらない水の殺菌・浄化法の普及に関わるプロジェクトも実施しているようでした。
(後半に続く)
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