排水処理事業 1年生のおわりに
もう3月です。
早いもので、私が排水プロジェクトに携わらせていただくようになってから1年が経とうとしています。
昨年度の10月から始まったプロジェクトは、今年度末までに5つのコミュニティに排水処理施設を導入。
434家族、約2,200人の人が衛生的な下水処理施設を得ることができました。
インドネシアの住宅密集地域は、日本でいうと長屋の下町みたいな感じでしょうか。

家と家の隙間はなく、隣の家とぴったりくっついています。そのような場所に、ふたのない排水溝があって、
家からの下水が流れていたことを思うと、「いいことができたのかな」と思います。
一方で、コミュニティの中に「やりたい!」という人がいても、導入が実現しなかったところはいくつもありました。
本当に残念だったなぁと思います。

導入がかなわなかったところの子供たち。調査の時に「外人だ、外人だ」と遠まきに見ていました。
写真を撮ると「きゃー!」と言って顔を隠していました(笑)
どうして導入できなかったかというと、
このプロジェクトでは、各家庭からの配管工事費や施設を動かすための電気代などは
住民の皆さんに負担をお願いしているからです。
なので、住民の皆さんのニーズとやる気がないと、完成後に「やっぱり電気代が高いから」といった理由で
施設が動かなくなってしまうこともあるかもしれません。
「やりたい、って言っている人たちだけでもできませんか?」
という声を聞きつつ断念したこともあり、正直、国際協力って難しいなぁと思いました。

真剣にプロジェクトの説明を聞く住民の皆さん。
というか、自分がインドネシア人だったらこのプロジェクトに賛成するだろうか?とときどき考えます。
でも恥ずかしながら、分かりません。
今まで問題なく生きてきて、下水は流していれば自然に自分の周りからなくなるといった環境だったら
なにも困っていないんだろうなぁ、なんて思ったりして。
でも、臭くて雨が降ると下水が洪水になるという環境だったら賛成するかな。。。などなど。。
私は恵まれた日本で生まれ育って、生まれた時から下水で困ったことがないので実感がないのかもしれません。
もちろん、長い目で見て環境によくないでしょ?と言われるかもしれませんが、日本でばんばん電気を使って、
たくさんの包装がされた商品に囲まれている生活をしているなぁ、これだって環境のためにはならないな。。。
でも、便利な世の中っていいなぁと思う自分もいたりして。。。
ちょっと脱線しましたが、そんなことを考えていると、
「自分たちで自分たちの環境を少しでもよくしよう!」
と施設の導入を決めるインドネシアの人々は本当に偉いんだなぁと思います。
プロジェクトが進む中には様々なことがあります。
「どうしてこうなっちゃうのー。。。」と思うこともたまにありますが、
真面目に自分たちの環境をよくしたいと考えている人たちがいるんだ、ということを忘れずに来年度も頑張ろうと思います!
そして、実はもう、来年度の排水処理施設導入予定のコミュニティが1つプカロンガン市で決まっています。
詳しくはこちら↓
APEX田中代表のブログ
1年間どうにかこうにか仕事をしてきて流れもつかんできましたが、来年はどんなことが起こるのでしょうか。
来年は、今年度処理施設をつくったところの周辺都市の政府担当者を招いてのワークショップや研修をとおしてAPEXの技術をアピールしたり、それ以外の都市にも技術アピールの旅に出たりします。そして、排水処理に関する国際会議もあったりと盛りだくさん!大丈夫かな。。
ともあれ、「必要としてくれる人がいる」ということを忘れずに頑張ります!!
<APEX尾上>
早いもので、私が排水プロジェクトに携わらせていただくようになってから1年が経とうとしています。
昨年度の10月から始まったプロジェクトは、今年度末までに5つのコミュニティに排水処理施設を導入。
434家族、約2,200人の人が衛生的な下水処理施設を得ることができました。
インドネシアの住宅密集地域は、日本でいうと長屋の下町みたいな感じでしょうか。

家と家の隙間はなく、隣の家とぴったりくっついています。そのような場所に、ふたのない排水溝があって、
家からの下水が流れていたことを思うと、「いいことができたのかな」と思います。
一方で、コミュニティの中に「やりたい!」という人がいても、導入が実現しなかったところはいくつもありました。
本当に残念だったなぁと思います。

導入がかなわなかったところの子供たち。調査の時に「外人だ、外人だ」と遠まきに見ていました。
写真を撮ると「きゃー!」と言って顔を隠していました(笑)
どうして導入できなかったかというと、
このプロジェクトでは、各家庭からの配管工事費や施設を動かすための電気代などは
住民の皆さんに負担をお願いしているからです。
なので、住民の皆さんのニーズとやる気がないと、完成後に「やっぱり電気代が高いから」といった理由で
施設が動かなくなってしまうこともあるかもしれません。
「やりたい、って言っている人たちだけでもできませんか?」
という声を聞きつつ断念したこともあり、正直、国際協力って難しいなぁと思いました。

真剣にプロジェクトの説明を聞く住民の皆さん。
というか、自分がインドネシア人だったらこのプロジェクトに賛成するだろうか?とときどき考えます。
でも恥ずかしながら、分かりません。
今まで問題なく生きてきて、下水は流していれば自然に自分の周りからなくなるといった環境だったら
なにも困っていないんだろうなぁ、なんて思ったりして。
でも、臭くて雨が降ると下水が洪水になるという環境だったら賛成するかな。。。などなど。。
私は恵まれた日本で生まれ育って、生まれた時から下水で困ったことがないので実感がないのかもしれません。
もちろん、長い目で見て環境によくないでしょ?と言われるかもしれませんが、日本でばんばん電気を使って、
たくさんの包装がされた商品に囲まれている生活をしているなぁ、これだって環境のためにはならないな。。。
でも、便利な世の中っていいなぁと思う自分もいたりして。。。
ちょっと脱線しましたが、そんなことを考えていると、
「自分たちで自分たちの環境を少しでもよくしよう!」
と施設の導入を決めるインドネシアの人々は本当に偉いんだなぁと思います。
プロジェクトが進む中には様々なことがあります。
「どうしてこうなっちゃうのー。。。」と思うこともたまにありますが、
真面目に自分たちの環境をよくしたいと考えている人たちがいるんだ、ということを忘れずに来年度も頑張ろうと思います!
そして、実はもう、来年度の排水処理施設導入予定のコミュニティが1つプカロンガン市で決まっています。
詳しくはこちら↓
APEX田中代表のブログ
1年間どうにかこうにか仕事をしてきて流れもつかんできましたが、来年はどんなことが起こるのでしょうか。
来年は、今年度処理施設をつくったところの周辺都市の政府担当者を招いてのワークショップや研修をとおしてAPEXの技術をアピールしたり、それ以外の都市にも技術アピールの旅に出たりします。そして、排水処理に関する国際会議もあったりと盛りだくさん!大丈夫かな。。
ともあれ、「必要としてくれる人がいる」ということを忘れずに頑張ります!!
<APEX尾上>
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