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インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

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第1回「開発とNGO」研究会が開催されました

APEX国内事業担当の塩原です。

近頃暑い日が続くようになってきましたが、APEXが国内事業として長らく続けている「開発とNGO」研究会も、2014年度の第1回が行われました。 APEX20年のあゆみ
「開発とNGO」研究会は、もともと2005年11月からAPEXの事務所で始まった研究会です。1980年代の「第三世界を考えるゼミナール」が問題意識の発端となっているAPEXが、2000年に入ってからもう一度、活動の根底となる世界観を見つめ直そうという意味で始めたのがこの「開発とNGO」研究会です。(詳しくは、『APEX20年のあゆみー適正技術への道』(APEX編、2007年)をご覧ください。)

その「開発とNGO」研究会も9年目となったわけですが、昨年度より始まった「適正技術人材育成研修」のプログラムと連携して開催されるようになり、始まった当初は5~10人だったというのが信じられないくらいの方々にご参加いただいております。

2014年度のシリーズ「成長に依存しない社会をめぐって」の第一回は、6月1日(日)JICA東京にて22名もの参加者を迎え、広井良典氏の『定常型社会ー「新しい豊かさ」の構想』をテキストに開催いたしました。

今回取り上げたテキストで広井氏は、これまで日本がたどってきた直線的な経済成長の中で構築されてきた社会保障制度を紐解きながら、有限の環境(資源)の中でを今後迎えるであろう(あるいは迎えるべき)社会のありかたを「定常型社会」という概念に纏めています。そして、そのような社会において、社会保証制度、あるいは福祉制度を持続的なものにするために必要なものは何か、という一つの道を示すものとなっています。

会場での議論は、主に発表者への質問という形で進みましたが、最後の最後にいただいたコメントの中には、議論の余地が大いに残されたコメントが散見されました。
会場の様子
司会のペース配分の問題もあり、それらの議論を発展させることができなかったことが悔やまれますが、それらの議論は「成長に依存しない社会」というシリーズを通して考えることのできるものだと思いますので、第2回以降にさらに熱い議論を引き出せるよう、司会としてがんばりたいと思います!



次回のテキストは 柄谷行人著『世界共和国へー資本=ネーション=国家を越えて』(岩波新書、2006年)です。個人的には、なかなか手強い著作という印象がありますが、なんとかついていけるように読み込んでいきたいと思います。
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