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インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

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第182回APEXセミナーを開催しました

今月は次々と大型の台風がやってきて、いろいろな災害も起きていますが、一方で日本は「水」には恵まれた国だなぁと感じます。それも、インドネシアでの現地訪問や、先日開催しましたセミナーの中で、アフリカのサヘル地域について知る機会があったからです。何かを知ることで、日常が違って見えてくるものですね。

さて、10月4日に開催されました第182回APEXセミナーは、「サヘル地域に適合的な循環型サニテーションシステムの構築」というテーマで、北海道大学の舩水尚行教授をお招きしました。
会場のようす


船水尚行教授

サヘル地域は、限られた期間しか雨が降らない乾燥した土地のために食料の生産性が低く、また水と衛生の環境が悪いことから、感染症や寄生虫による栄養失調などの問題があります。今回お話いただいたプロジェクトは、現地の経済的、文化的背景に適したサニテーションシステムを開発・設置することで、し尿を適切に管理し、衛生問題の改善、さらにはコンポスト化して利用することで農作物の収量増加と住民の生活向上に取り組んでいるという事例です。

講義で特に印象的だったのは、システムの設計にあたり、人類学的な調査手法を取り入れ、現地の住民のお宅に泊まり込んで、生活様式や価値様式(体系)の把握を行っていたという点でした。その結果、このプロジェクトにおいては、「環境を良くする」ではなく、「財産を増やす」という目的を、住民のかたと共有して進めているということでした。

住民の価値体系にいかに入り込んで開発を行うか、というのは、NGOが国際協力活動を行う上でも、重要な点だと思いました。一方で、「よそ者」あるいは「漂泊者」として現地に入り、住民とのコミュニケーションを続けながらお互いが変わっていく、という動的な活動のあり方もまた、重要なことだと感じました。

船水先生は、現地では現地の、日本とは違った時間感覚を持った働き方を知り、実践しているそうです。私もいろいろな文化に触れて、いろいろなことを吸収して変わっていけたらいいなと思います。

塩原
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