「技術」と向き合う 適正技術人材育成研修報告会にて
第184回APEXセミナーとしまして、2月8日(日)に「2014年度適正技術人材育成研修参加者報告会」を開催しました。
初めてブログをご覧の方に、APEXの適正技術人材育成研修について少しだけご紹介しますと、この研修は、今日の世界においてたいへん重要で膨大な領域でありながら、なかなか目を向けられていない<適正技術>という技術分野を担おうとする方に向けて、2012年度よりAPEXが主催で実施しているプログラムです。
研修では、重要文献に学ぶ「開発とNGO」研究会、途上国で実践されている方をお招きしての講義、実際にAPEXの事業地を視察する現地訪問ツアーからなる「初級コース」と、具体的な事業形成に参加していただく「中級コース」の二つのコースを実施しています(くわしくはAPEX公式HPの国内での活動をご覧下さい)。
今回は、2014年度の研修にご参加いただいた方の中で、初級コースより2名、中級コースより4名の方々からご報告をいただきました。
内容につきましては、今後発行の年次報告書や会報にて触れさせていただくとしまして、こちらの記事では、ご報告いただいた方がたに共通する関心ごとと、報告会を通じてわたし個人が感じたことをちょっとだけ書かせていただきたいと思います。 今回ご報告されたみなさまに共通する関心ごと、それは、やはり「技術」です。
「技術」と聞くと、機械であれば何やら複雑な構造物や、ITなどでは難しそうなコードなどをイメージすることが多いかと思います。ですが、今回報告いただいた方々の関心ごとは、そういった個別具体的な技術内容ではなくて、人はこれから技術とどう付き合っていくのか、ということだったと思います。
参加者それぞれの、研修への参加の動機について発表する部分がありましたが、「普段は技術を部分的にしか見れていない」、「担当として、生産物まで責任を持つことができない」など、現在技術に関わる中で感じている問題についてのお話がありました。
参加者(報告者)の多くは、現在、一般企業で技術に携われている方です。ただし、ご担当されている技術の分野は、プラントやITなどさまざまです。
さまざまな分野の第一線で技術に関わる、現役の社会人のかたがたが、APEXの「適正技術」というコンセプトに集まり、それぞれのバックグラウンドを持ちながらも同じ土俵で、技術について考え、共有し合う。APEXの研修プログラムは、学びの機会を提供する場である一方で、企業で技術に携わる方がたがつながる場にもなっているように感じました。

記事の最後に、報告会での代表から言葉の一部を
紹介させていただきたいと思います。

今の仕事と、自分が本来持っている理念とのギャップは、人間として、全体的に生きていこうとしたら必ず出てくることだと思う。その先にどうするか、どのように生きていくか。その答えを探す手がかりを、それぞれの方がこの研修で見つけられたら、私たちとしては本望である。
当日は雨もぱらつくなか、報告を聴きに足を運んでくださったみなさま、また、ご報告いただいたみなさま、どうもありがとうございました。
来年度の研修企画については、近々みなさまにご案内できるかと思います。
ご関心をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ2015年度の研修でお会いできればと思います。
(APEX 塩原)
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研修では、重要文献に学ぶ「開発とNGO」研究会、途上国で実践されている方をお招きしての講義、実際にAPEXの事業地を視察する現地訪問ツアーからなる「初級コース」と、具体的な事業形成に参加していただく「中級コース」の二つのコースを実施しています(くわしくはAPEX公式HPの国内での活動をご覧下さい)。
今回は、2014年度の研修にご参加いただいた方の中で、初級コースより2名、中級コースより4名の方々からご報告をいただきました。
内容につきましては、今後発行の年次報告書や会報にて触れさせていただくとしまして、こちらの記事では、ご報告いただいた方がたに共通する関心ごとと、報告会を通じてわたし個人が感じたことをちょっとだけ書かせていただきたいと思います。 今回ご報告されたみなさまに共通する関心ごと、それは、やはり「技術」です。
「技術」と聞くと、機械であれば何やら複雑な構造物や、ITなどでは難しそうなコードなどをイメージすることが多いかと思います。ですが、今回報告いただいた方々の関心ごとは、そういった個別具体的な技術内容ではなくて、人はこれから技術とどう付き合っていくのか、ということだったと思います。
参加者それぞれの、研修への参加の動機について発表する部分がありましたが、「普段は技術を部分的にしか見れていない」、「担当として、生産物まで責任を持つことができない」など、現在技術に関わる中で感じている問題についてのお話がありました。

さまざまな分野の第一線で技術に関わる、現役の社会人のかたがたが、APEXの「適正技術」というコンセプトに集まり、それぞれのバックグラウンドを持ちながらも同じ土俵で、技術について考え、共有し合う。APEXの研修プログラムは、学びの機会を提供する場である一方で、企業で技術に携わる方がたがつながる場にもなっているように感じました。

記事の最後に、報告会での代表から言葉の一部を
紹介させていただきたいと思います。

今の仕事と、自分が本来持っている理念とのギャップは、人間として、全体的に生きていこうとしたら必ず出てくることだと思う。その先にどうするか、どのように生きていくか。その答えを探す手がかりを、それぞれの方がこの研修で見つけられたら、私たちとしては本望である。
当日は雨もぱらつくなか、報告を聴きに足を運んでくださったみなさま、また、ご報告いただいたみなさま、どうもありがとうございました。
来年度の研修企画については、近々みなさまにご案内できるかと思います。
ご関心をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ2015年度の研修でお会いできればと思います。
(APEX 塩原)
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