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インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

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持続可能な日本の未来と地域の胎動―第187回APEXセミナー

去る12月6日(日)に、第187回APEXセミナー「持続可能な日本の未来と地域の胎動」を開催しました。

今回は、出版社コモンズ代表/ジャーナリストの大江正章さんを講師に招き、地域に根差して生きていこうとする日本各地の活動事例を紹介していただきつつ、そのような活動の広がりによって実現される日本の未来について、お話を伺いました。

大江正章氏(出典:里山ネット)
大江さんは、『地域の力―食・農・まちづくり』(岩波新書、2008年)や『地域に希望あり―まち・人・仕事を創る』(岩波新書、2015年)などの著者でもありますが、今年の「開発とNGO」研究会(*)で前者をテキストとしたことが、今回のセミナーを開催するきっかけでした。

今回のセミナー参加者は約20名。講義は、まず概論として、経済成長から脱した社会において、第一次産業や生業を大切にしつつも、単に昔に戻るのではない、若者世代の新しい価値観や考え方を踏まえたこれからの「田園回帰」について触れられました。その後、福島県旧東和町、島根県邑南町などいくつかの事例にける活動紹介があり、その特徴や、共通点、課題などについてお話をいただきました。

また、今年度の「開発とNGO」研究会で議論があった、都市と農村の関係のあり方については、講義の中で大江さんは、あまりにも一方的な搾取の構造が強まっていることが今の問題であることを指摘され、今後は共生する社会を作りたいとおっしゃっていました。

各地の活動は、地域に根差した生き方を目指す活動としては共通しているものの、地域が違えば、その地域の特色や、そこに集まる人によって、その活動の性格や様相が本当にさまざまであることがわかりました。

質疑では、発言者はまず自己紹介をするということになっていましたが、質疑が進んでいくにつれ、今回の参加者は、青森、京都、大阪、熊本、香川など、本当にいろいろなところから来られていることがわかり、とても驚きました。

セミナー後は、懇親会も大いに盛り上がり、APEXの若いボランティアスタッフの博識さに、大江さんが驚いていた場面がとても印象的でした。セミナー参加者のみなさま、そして今回快く講師をお引き受けくださった大江正章さんには、厚く御礼申し上げます。

APEX 塩原

*APEXが毎年主催している「開発とNGO」研究会は、今日の世界や、そこにおける問題の構造を深く洞察し、また現状の問題に対する代替案を提起しているような本をテキストとして、その本の内容や読んで感じたこと、考えたことを、参加者で自由に話し合うものです。 2015年度はテーマを「日本の持続可能な未来を考える」として、全5回にわたって開催しました。
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