11/4,5国際会議登壇者のご紹介―サイモン・トレース氏

適正技術の開発と普及を促すセクター横断的なプラットフォームとして「適正技術フォーラム」を設立すべく準備が進んでいます。先の2017年5月21日(日)には、その準備イベントが開催されましたが(準備イベントのご報告はこちらから)、現在、委員による要綱などの検討が進んでおり、11月4日、5日に開催される国際会議をもって、正式に設立をする予定となっています。プログラムも非常に良い方向に固まりつつあり、今回の記事では予告編的に、11月5日にご登壇される予定の、プラクティカル・アクションのサイモン・トレース氏をご紹介したいと思います。
国際会議は、11/4に主に日本人の方によるご講演、11/5には各国で適正技術に取り組む外国人講師の方に主にお話をいただく予定となっていますが、今回ご紹介するサイモン・トレース氏は11/5にご登壇いただく方で、いわば適正技術の総本山ともいえる英国プラクティカル・アクションで、2005年~2015年の10年間もの間CEOを務められてきた方です。

サイモン氏は、この団体名変更後の2005年からプラクティカル・アクションのCEOに就任しているわけですが、任期中は途上国の貧困地におけるエネルギー供給方針に関する提言書"The Poor People's Energy Outlook"の策定などに取り組み、同団体の国際的認知向上と組織強化に多大な貢献をされ、プラクティカル・アクションは現在では世界的にも著名なNGO団体となっています。
プラクティカル・アクションのCEOを退任され、現在はOxford Policy Managementの自然資源・エネルギー分野でプリンシパルコンサルタントを務めつつ、開発人類学修士号を持つエンジニアとして、英国政府の地球規模課題研究基金、国連の主要機関である万人のための持続可能なエネルギーイニシアティブ、世界銀行の持続可能エネルギーの規制指標(RISE)諮問グループなどで委員を務められています。これらのサイモン氏の35年以上にわたる技術協力・国際協力分野の活動が評価され、2016年には権威ある大英帝国勲章であるCBEを受章されています。

なお、適正技術フォーラム事務局は現在鋭意広報の準備中ですが、前回の参加者や関係者には、来週頃から優先申込のご案内を差し上げる予定です。早期に定員が埋まってしまう可能性もありますので、ぜひお早めにお申込み下さい。
(APEX塩原)
- 関連記事
-
- 【ご報告】第196回APEXセミナー/適正技術フォーラム第3回研究会を開催しました。
- 11/4,5国際会議登壇者のご紹介―サイモン・トレース氏
- 時間意識の中の生と死―2017年「開発とNGO」研究会第3回
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://apex.blog22.fc2.com/tb.php/705-369c9802