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インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

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設置候補地の確保と第1号機の完成

現在取り組んでいるプロジェクトでは、推奨する処理水質の高いシステムを、まず、地方政府へ紹介し、採用の余地があれば、候補地の選定、工事を経て住民に引き渡すまでをAPEX主導で行ってきましたので、おおよそ1年に2基程度の設置に留まっていました。

広域普及を目的にした場合、この方法では膨大な時間がかかるため、新規のプロジェクトでは、1年に15基程度の排水処理設備設備を目標としています。それを可能にさせるのが、中央政府との連携です。

中央政府の協力により、年間15基ほどの設置ならば可能だろうとの回答を得て、この目標が設定されたのですが、現実的にこの数字を達成するのには、難しさもあります。

例えば、既に今年度予算が決められている状況の中で、地方政府にプロジェクトを紹介しても、今年度予算が排水処理に割り振られていなかったり、逆に計画が実行されていて、当プロジェクトを受け入れるのが難しかったりと、地域により事情は様々です。
また、環境改善の施策を実施するファシリテーターが集まる研修にお邪魔してプロジェクトを紹介すると、大抵興味を持っていただけるのですが、予算執行をする部署が別であったり、所有権が民間側にあるなどで、設置や改造などが一筋縄ではいかないケースもあるのです。

スタッフミーティングでは、そういった細かな状況を確認し合い、プロジェクトを前進させるための方策が話し合われています。さまざまな事情がありながらも、PUSTEKLIMスタッフは根気強く地方とのコンタクトを重ねて、1件また1件と設備の設置につなげてきました。
現在では、設置が決まっている/決まろうとしている地域は、8地域にのぼります。

こちら、設置第1号のポンドック チョンドンチャトゥール地区の排水処理設備です。
全景(Pondok)_171020-1
全景(嫌気性処理と好気性処理の組み合わせ)

RBC(Pondok) 171020-2
回転円板部分(好気性処理設備)です。

先日、APEX代表の田中と技術担当のヘルマン氏が設置後の運転・管理に係る住民研修を行う日取りを決めるため、当地を訪れました。

初年度の目標達成が現実味を帯びてきたところで、10/17、18には、排水処理の研修も行われています。
こちらは、センターの推奨するシステムを、設計手法も含めて紹介するものではありますが、残りの設置先を探す足がかりになるという意味合いもあるものです。

これも評判が良いものでしたので、次のブログでご紹介したいと思います。

(APEX三木)

ニュースレターTekno Limbah 第1号が発行されました

こんにちは、排水処理事業担当の三木です。

ジョグジャカルタにある活動拠点、PUSTEKLIM(読み方:プステクリム、排水処理適正技術センター)にて、7月下旬にニュースレター「TEKNO LIMBAH」(テクノリンバ)第1号が発行されましたので、ご紹介します。

20170831100705_00001.jpg

本事業におけるニュースレターの発行・配信は、情報提供分野の活動として位置付けられており、排水処理関連の政府機関や大学、企業、NGO等約700か所を対象に、年2回送付しております。

初回の今号では、事業開始のお知らせや活動のアウトライン、センターが推奨する技術内容についてなど、概要のご紹介に始まり、事業対象地である西ジャワ、中部ジャワ、南カリマンタンでの活動の状況やその中のローカルコミュニティでの実際の活動の進捗をご報告する記事が掲載されています。

下はローカルコミュニティへの導入事例となりますが、ジョクジャカルタ特別州の北部に位置するチョンドンチャトゥール地区の排水処理設備の改善について書かれています。
インドネシア語ですが、よろしければどうぞご覧ください(*^^*)
・・・余談ですが、最近は、日本語-インドネシア語翻訳もgoogle等でできるようになりました・・・お時間がございましたら、そのようなものを通じてお読みいただくのもよろしいかと思います。

11_20170831100741_2000.gif
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チョンドンチャトゥール地区には、もともと政府が設置した排水処理設備がありました。しかし、臭気が発生するため住民の方には不評で、次第に使う方が少なくなっていったそうです。この問題を解決するために、PUSTEKLIMでは、安価で場所を取らない好気性処理設備の追加を提案させていただき、住民の合意を得て、現在改造工事が進行しているところです。

こちらの地域で見られる臭気などの問題は、他の地域でも見られるものであるため、この記事は、インドネシアのコミュニティにおける典型的な事例としての見方もできると思います。

インドネシアでは、コミュニティ排水処理というと、嫌気性処理技術が導入されることが多いですが、それでは処理水の品質は不十分なままで、臭気の問題も発生しがちです。これには、地方自治体に配分される予算規模に見合う技術が上記の技術以外に知られていないことが要因の一つであると思います。

ニュースレターをご覧になった方が、嫌気性の排水処理技術以外の選択肢があることや日本からの支援事業にまだコミットできるということを知っていただけることを願っています。

(APEX三木)

7/25、26 ジョクジャカルタで排水処理研修が行われました

排水処理事業では、7月25,26日に、ジョグジャカルタでプログラム研修が行われました。

インドネシアでの排水処理技術(小規模な生活排水処理技術)というと、安価な方法として嫌気性処理技術が知られていますが、これだけでは、環境基準上も衛生上も処理が不十分です。

そこに好気性処理をプラスすることで、安価でありながら、環境規準を満たす処理ができ、生活環境改善をはかる技術になることを知っていただくことが、研修の趣旨です。

参加いただいたのは、APEXの推奨する排水処理技術の普及を重点的に行おうとしている地域(中部ジャワ、西ジャワ、ジョクジャカルタ等)の政府の方や環境改善の施策を行うファシリテーターなど、25名の方々です。

P7254479.jpg
代表の田中も複数の講義(インドネシア語)を担当

1日目は講義が中心、2日目はフィールドワークと設計演習が中心となりました。

例として、1日目のスケジュールを下記にご紹介いたします。
(下記はインドネシア語のスケジュールの翻訳ですが、意訳で恐縮です笑)

09:00-     オープニング
09:15 – 10:15  [講義1]好気性処理の組み合わせによるコミュニティ排水嫌気性処理の機能向上について
10:15 – 10:30  コーヒーブレイク
10:30 – 11:15  [講義2]処理水の性状について(品質および重要な要素について)
11:15 – 12:00  [講義3]管渠について(配管、処理槽の管理、つなぎこみ等)
12:00 – 13:00  ランチブレイク
13:00 – 13:45   [講義4]排水の前処理方法について
13:45 – 14:45   [講義5]好気性排水処理プロセスについて
14:45 – 15:00   コーヒーブレイク
15:00 – 16:00  [講義6]嫌気性排水処理プロセスについて
16:00 – 17:00   設計演習1

1つ1つの話はコンパクトではありますが、排水処理技術やインドネシアの処理の現状等を広くカバーしている内容になっています。専門性も高く、結構なハードスケジュールではないか思いますが、飛び石状にブレイクタイムも設けられているのです。
これは現地の流儀とのこと。
そろそろ疲れたな、というタイミングに一服できて楽だと思いますし、最後まで話を聞いてもらえて助かりました。
(ただ、一回休憩に入ってしまうと定刻の再開は難しい、、、という苦労はあるのですが。笑)

SP7264662.jpg
質問も多く寄せられ、実際の嫌気性処理設備における問題を相談される方や導入を検討したいという声も

2日目は、既に建設・稼働しているコミュニティ排水処理設備を見学と設計演習を行いました。

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上の写真のトゥルン地区は、もともと嫌気性処理設備がありましたが、臭気が問題視されていました。
プステクリム(排水処理適正技術センター)でご相談をお受けした後、好気性処理部分が導入されましたが、費用は、住民の方々が協力して工面したとのことでした。
実際の処理設備では、処理が進むと臭いがしなくなっていくことを体感。また、参加者の方々の関心は、ランニングコストや停電の際の処置等、実際の運営上にあるようで、多くの質問が寄せられていました。

設計演習では、参加者の方が設計計算をして、仮想のコミュニティへの処理設備の設置をシミュレートしました。

P7264684.jpg
秀逸なできばえに、会場から拍手が

最後に、集合写真を撮りました。
P7264701.jpg


当プロジェクトが開始されてから初めての研修でしたが、排水処理技術とインドネシアでの現状への理解が進み、推奨する技術の導入に前向きな話も多々聞かれ、良い機会となったと思います。

今回のような機会も生かしながら、推奨技術の周知と普及が促進されるように働きかけられればと思います。

(APEX 三木)






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