特定非営利活動法人APEX
サイト内の検索Googleホームページロゴ

インドネシアを中心に活動を行う特定非営利活動法人 APEXのスタッフ日記です。ここに書かれたことはスタッフの個人的見解であり、APEXの公式見解とは異なる場合があります。

«  | ブログトップへ戻る |  »

新たな液体燃料生産方法

SATREPS事業では、バイオマスのガス化とガス化後に発生するSyangasを用いた液体燃料生産を行います。

プロジェクトの開始時点では、メタノール合成を行うはずでしたが、プロジェクトが進むにつれ
メタノール合成とは別の液体燃料生産法も試みることになりました。

別の方法って????
それは、ガス発酵という反応です。

Syangasには一酸化炭素や水素、二酸化炭素が含まれますが、メタノール合成の場合、メタノールの原料である
水素と一酸化炭素の割合が2:1になるように調整する必要があります。

また、上記のガス以外にも夾雑ガスがあるので、合成触媒を劣化させないためにもそれらを除去する必要があります。

ということで、メタノール合成を行う前に、以前にも紹介したガス精製を実施するわけです。


ガス発酵は、メタノール合成で使用する一酸化炭素と水素を微生物が取り込み、体内でエタノールを作ります。

ブログ

また生物反応であるガス発酵の場合、熱化学反応のメタノール合成よりも緩やかな反応条件(常温、常圧)で反応が起こります。

ブログ - コピー

もちろん、生物反応なので液体燃料の生産率が低いという欠点もありますが、総合的にみるとメタノール合成に取って代わるかも?!という報告もあり、可能性のある技術でもあります。

新しい技術ですが、アメリカやニュージーランドなどでは、すでに商業設備ができ始めており
勉強のため、アメリカにあるベンチャー企業を訪ねることになりました。

シカゴにあるLanza Techのオフィスです。
会議の内容は詳しく載せられませんが、創設者のひとりのシンプソン氏とお会いできました。
フレンドリーな方で技術内容について、お話を伺い、ラボも見せてもらいました。
IMG_2894.jpg

久々のアメリカで、広々とした土地と空がまぶしかったです~
IMG_2890.jpg

普段インドネシアと日本しかうろうろしないので、ザ・欧米を満喫しました。
メタン発酵以来の生物反応なので、ちょっとワクワクしています。
今後はメタノール合成と合わせて実施することになりそうです!

(APEX・河合)

SATREPS事業中間評価とJCC

2014年4月よりSATREPS事業が開始され、5 年間の事業も半分が経過し、
プロジェクトの中間評価が行われました。

JICAとJSTが11月22日からインドネシア側の研究機関BPPTとDian Desaへのインタビュー、
研究成果や進捗状況などの現地調査をしました。

私も現地での実験の様子や、成果、今後の予定などをインタビューされました。
会議の様子です。

CIMG3880.jpg

この調査を受けて、12月1日に第3回 JCC(合同調整委員会)が開催され、JICA(林氏、内藤氏、寿楽氏、福田氏)、
JST(堤氏、上阪氏)、群馬大学(野田准教授、宝田教授、渡邊教授)、APEX(多川理事、河合、須藤)、
BPPT(SATREPS 事業関係者)ら関係者が参加し、今後の方針のとりまとめが行われました。

今まで決められていた役割分担を見直すことや、全体で協力をしながら円滑に進めていくことが話し合われました。

また、バンドン工科大学(ITB)を正式なSATREPS事業の共同研究機関として、
ガス発酵研究を行っていくことが決められました。
参加者の集合写真です。

DSC_0729.jpg

これまでやってきた、基礎研究を生かし、
スケールアップへと進んでいきます。

(APEX須藤)

メタノール合成実験開始

メタノール合成リアクターの保険手続きがやっと終わりいよいよ実験に取り掛かりました。

メタノール合成は200℃、100気圧という高温高圧条件で行います。
しかも使用するのは一酸化炭素と水素。

実験は安全に注意しながら行うのはもちろんですが、それでも何かのときのために保険をかけておきましょうということになりました。

でもここはインドネシア。
保険の見積もりから、保険内容の確認などいちいち手続きに時間がかかります。

そうして1年程度かかってやっと保険手続きが完了しました。

普通メタノール合成は50 bar~100 barという高圧条件下で反応させますが、本プロジェクトでは通常の1/10程度の低圧で合成を行う、低圧多段式を用います。

メタノール合成触媒が入ったリアクターを複数並列につなげ、原料ガスを供給します。

IMG_2337.jpg

リアクター内で水素と一酸化炭素が反応し、メタノールガスが生成されます。

メタノールは60℃以下で液体になるので、1つ目のリアクターを通過後、ガスを一度別の容器内で冷却し
ガス中のメタノールを液体にします。

というわけで、メタノール合成触媒を入れるリアクターと同様の形の冷却用の容器がついています。
図1

そうやって生成したメタノールをリアクターごとに引き抜いていき、次のリアクターに流しまた反応させます。
一度流しただけでは反応しきれなかった一酸化炭素と水素を、効率的にメタノールにすることができるというわけです。

P_20161116_130048.jpg

インドネシアとの共同プロジェクトなので、実験はもちろん現地スタッフと一緒にやります。
が、、BPPTのスタッフは、SATREPS事業だけでなく、他のプロジェクトも掛け持ちしています。

また、海外での研修も頻繁に行っており、不定期で忽然といなくなります。。。

できるだけ一緒に実験できるよう心掛けてはいますが、なかなか難しいことも。

一酸化炭素や水素といったガスも使用するので、安全にはくれぐれも気を付けつつ。。。。。

がんばります!

APEX・河合

«  | ブログトップへ戻る |  »

カレンダー

« | 2017-04 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

カテゴリ別

現在の位置

アパ・カバール?
 トップページ
  └ カテゴリー
        └ SATREPS事業
by AlphaWolfy

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

Appendix


FC2Ad



携帯用QRコード
QRコード

Copyright (C) 2015 特定非営利活動法人APEX, All Rights Reserved.
〒110-0003 東京都台東区根岸1-5-12 井上ビル2F(地図・アクセス
電話TEL:03-3875-9286 / ファックスFAX:03-3875-9306 / 電子メールE-mail:tokyo-office@apex-ngo.org